師走の声を聞き、にわかにあわただしくなってまいりました。
さっそくですが、昨晩のNY市場で大幅に円安が進行。一時1ドル=121.69円と121円台に乗せています。注目の11月の米雇用統計で雇用者数が大幅に増え、FRBによる利上げ時期が早まるとの見方から日米金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが加速しています。
NYダウも58ドル高の1万7958ドルと史上最高値を更新、シカゴ日経先物は1万8045円と1万8000円台に乗せ、週末の東京市場の日経平均株価の終値1万7920円よりも120円ほど高い水準となっています。
ところで、相場の世界では昔から「国策に売りなし」と申しますが、差し迫る選挙を直前にしての株高の動きを見ますと「解散に売りなし」、こう言っても過言ではありません。
過去の衆議院の解散から投開票までの日経平均株価の動きを見ますと、上昇していることがかなり多く、東証開所以来の21回の解散では16回が上昇し、選挙高の確立は76%になっています。
海外の選挙に目を向けましても、今年はインド(5月)の選挙後に外国人買いが入って大幅高。米中間選挙(11月4日)後にもNYダウが史上最高値を更新といった具合であり、「選挙は買い」、こうなっています。
ましてやこの度の選挙は、選挙後の大勢に変化が生じる可能性は低く、安倍政権の継続が想定されるだけに、株式市場でもアベノミクス相場は変わらないと考えます。それどころか、アベノミクスが信任され、政策が一気に進む可能性が高まります。
アベノミクスはデフレからの脱却が目的であり、金融緩和による円安、さらに金融政策として続けられるETFとREITの日銀による買い入れは、株価と地価の上昇も引き起こそうとする試みです。その安倍氏のミックスジュースを好んで飲んでいる投資家と、飲まない投資家とで格差が広がっており、その
差は益々拡大する傾向にあります。
冒頭にて「国策に売りなし」と申し上げましたが、実際に安倍首相誕生前夜からそうした動きとなっており、引き続きこの大きな流れ・潮流にしっかりと乗って行きたいところです。