先週金曜日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -18.05 @17,634.74, NASDAQ +8.40
@4,688.54)。本日は前場寄り付き前に6-9月期のGDP速報値(前期比年率換算-1.6%)が発表されたが、予想以上に悪かった。ドル円為替レートはこの数値をどう解釈したらよいか分からず迷走した。発表直後は117円台の円安となったが、その後円高方向へ動き出し、115円台後半へ振れた。これらを受けて、本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が110に対して、下落銘柄数は1,682となった。騰落レシオは105.85%。東証1部の売買代金は2兆8601億円。
予想以上のGDP速報値の悪さを嫌気して、TOPIXも日経平均も大幅反落した。どちらも10日移動平均線を割り込み、相場全体の時の利は売り転換した。やはり「首吊り線」の後は怖~い。
今回のGDP速報値が悪いだろうことは誰もが予想していたはずであるが、ここまで悪いとは思っていなかったのであろう。日本のGDPはざっくり言って500兆円で、その内の約60%が個人消費である。消費税は5%から8%へ上がったが、一部の大企業を除き、所得は殆ど上がっていないのだから、可処分所得が下がる。従って、消費者は自衛のため買い控える。GDPの6割を占める個人消費が縮小すればGDPも下がるのは避けられない。
しかし、株価は期待キャッシュフローの現在価値なので、過去ではなく将来を見て動く。解散総選挙後に日本の政治と金融政策がどう動くかという見通し次第で株価は上にも下にも動く。どちらへ動いても構わないようにトレードするだけだ。
TOPIX
-34 @1,366
日経平均 -517円
@16,974円
33業種中繊維を除く32業種が下げた。下落率トップ5は、その他金融(1位)、保険(2位)、電気・ガス(3位)、ガラス・土石(4位)、陸運(5位)となった。
2件のコメントがあります
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まだ余熱は続いているようですよ。
こんばんにゃ~![]()
黒ちゃんの発言で無理やり上がった日経君も、GDP減速で、目が覚めた!?![]()
って、感じでしょうか???
欧米のヘッジ・ファンドは先週から売っていたそうで・・・冷静です。![]()