日経さんの記事から。。。
大手ヘッジファンドのローンスター・キャピタルマネジメントがついに閉鎖に追い込まれたと、
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じている。
パフォーマンスが悪化するなかで、閉鎖へ最後の引導を渡したイベントが
10月31日の日銀サプライズ緩和であったという。
米国の量的緩和終了を前提にポートフォリオを組んでいたのだが、
日銀サプライズ緩和で「ちゃぶ台返し」を食ったことが「命取り」になったようだ。
特に、米国最大の年金基金カルパースがオルタナティブ(代替投資)セクター
の中のヘッジファンド投資から撤退する動きは、横並び意識の強い米年金業界に
大きな波紋を投げかけた。
すでに2014年初にテーパリングの年は米国債利回りも3%から4%へ上昇すると見込み
、米国債ショート(売り)のポジションを大きく張ったことがつまずきの始まり。
ドル金利は上昇するどころか、10年債利回りベースで2%台の前半へ落ち込み低迷している。
結果、米国債売りで大きな損失をこうむった。
さらにウクライナ、イラクと想定外の地政学的リスクがシナリオを狂わせた。
しかも中東不安にもかかわらず、原油価格が下落したことも計算外の大きな要因となった。
そして米国利上げについてさまざまな観測が乱れ飛び、
早期利上げと利上げ先送りの間に相場は揺れた。
市場は、そのたびに短期的なリスクオンとリスクオフを繰り返した。
その市場波乱に乗れたファンドと乗れなかったファンドのパフォーマンス格差は拡大していった。
パフォーマンス悪化と高い運用フィーに顧客の解約も相次いだ。
「日本株」の短期売買で逆転ホームラン狙いと思われた。
しかし、日銀資金供給量の急増が米連邦準備理事会(FRB)
の量的緩和終了による世界的な流動性の減少を埋め合わせる展開は、
運用のベースシナリオには想定されていなかったイベントだったのだ。
そこで逆にダメ押しのホームランを食ったファンドもあったことが、今回の一件で露見した。
足元では「日本、解散総選挙、消費増税先送り」報道について、
NYのヘッジファンドは今後の展開を読み切れない。
従って当面、日本株に関しては様子見の姿勢だ。
円売りポジションも、そろそろクリスマスが視野に入り、
巨額に積み上がった投機的円売りポジションの「出口戦略」リスクが意識され始めた。
なるほどなーーですね。ヘッジファンドも読めないのに私たちが読めるはずもなく
・・・・読めるのはスーパーリスペクト●●●●さんだけかなーー?