米国の中間選挙は上院下院とも共和党が勝利した。
対外的にも強いリーダーシップを発揮できないオバマ政権に有権者はノーを突きつけた。
これからの2年間は死に体政権になるだろう。
為替は共和党勝利に呼応しドル高が進み114円50銭を超えた。
NYダウ先物および日経先物は現在時間も上昇中。
株価はもう一段高を狙うか?
シリア反体制勢力を支援すべくオバマ大統領は、シリア空爆を言明したがどこからも賛同を得られず、振り上げた手の下ろしどころに窮していたところをプーチン大統領の仲介によってやっと解決した。
この事はオバマ大統領に強いリーダーシップが欠けている事を世界に晒した恥であった。
退潮する米国、なにも決められない米国の足元を見透かしたイスラム過激派は、反対勢力を武力で制圧、容赦ない虐殺を繰り返しイスラム国樹立まで宣言した。
この事態に至るまで米国は有効な手を打てなかった。
イスラム過激思想に共鳴する人々が世界中からイスラム国に集まっている。
その戦闘員は3万人をゆうに超えていると言われる。
戦闘勢力3万人となるとイラクに侵攻した米軍と同じ規模だ。
通常は後方支援部隊の数の方が圧倒的に多いから、戦闘員3万名なら一国の軍隊に匹敵するのだ。
容易な事では勝てる筈もない。
アフガンで袋小路に入り込み、実態は「敗北撤退」という不名誉なアフガン戦争の結末。
米軍が撤退後はタリバン政権が復活するだろう。
イラン・アフガンで戦死した数千名の将兵はなんの為に死んだのか?
愚かな政治家の為に親からもらった大切な命を異国で落とし、遺族たちの悲しみと今後の苦労を考えると余りにも虚し過ぎる。