先週、台湾に出張していましたが、その間に黒田日銀総裁の金融緩和バズーカ二砲目が放たれました。
米国が金融緩和(QE3)を終了させてニュートラルに戻すと決定後、すかさずに日本では金融緩和をさらに進めると発表したタイミングも良かったこともあって、将来的な金利差異の持続的な発生を円安という形で織り込みながら、円安=株高という形で、株価(日経平均で代表)は急騰しました。
元々、日経平均については、16300円の高値付近で反落して、一旦、再度の押し目を形成してから、16300円を超えて反発していく事を想定していましたが、想定よりも早く、タイミングの良かった「黒田バズーカ砲」にて、一気に前回高値の壁を突破されてしまいましたので、前提が変わったと認識を変える必要があります。
台湾への出張中は、(特に日経平均先物ミニの)持ち高を持っていたくない気持ちもあり、完全に手放していたので、私は損得には関係ありませんでしたが、機会損失が生じた形です。
さて、その後の米国市場も大きく上昇していますね。
ダウ平均株価はVisa(クレジットで有名)の業績が想定よりも良かったことから、10%超の値上がりとなり、その影響でダウ平均US$140分のプラスの影響が出ているが実態なので、そんなに米国株価が大きく値上がりしたと思わない方が良いでしょう。米国は高値圏にあるので、Visaを除けば高値圏でのアップダウンの範囲内と思った方が判断を間違えずに済みます。勿論、米国景気は回復傾向にあるのは間違いないので、緩やかに上昇ラインに戻っていく事を否定している訳ではありません。
日本株は、日経平均先物が米国市場でも17000円で取引されている実態から、4日の日本市場でも17000円を目指すことになるのは確実なのでしょうけど、ここからは国内景気がしっかりしたものになってくることが確認されないと、高値不安定の相場になると想定しての対応が必要になります。
私は、高値不安定相場にてリスク承知で売り買いするよりも、リスクを考慮して、目先の天井を付けた後の反落した時点で、押し目買いにしたいと考えていますので、暫くは日経平均先物ミニ等での夜間の超短期取引でもやりながら、目先の高値を付けに行くことを期待して待っていることにします。
それにしても、オプションでの「買戻し」も発生したのかも知れませんが、金曜日の日経平均は急騰しましたね。自分が保有している現物株の株価は、日経平均の値程には上昇していないので、火曜日は、個別の業績好調な会社の株価が、日経平均並みに上昇することを期待しています。
(私は資金の30%程度しか購入していませんでしたが)先々週までの押し目で株式を購入されていた方は、わずか2-3週間で20%超の値上がり益を確保されたことになり、今年の運用成績はかなりアップされていることと思います。
ここからは、今後に発表が期待される安倍首相の経済対策なども考慮しながら、経済の実態を再点検して、自分のシナリオ再構築です。