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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
15658.20(+104.29)△0.67%
◎TOPIX
1278.90(+ 8.26)△0.65%
◎売買高概算 27億9585万株
◎売買代金概算 2兆7740億円
◎時価総額 458兆9186億円
◎値上り銘柄数 917
◎(年初来)新高値 57
◎値下り銘柄数 806
◎(年初来)新安値 15
◎変わらず 109
◎騰落レシオ(25日) 79.95%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+1.06%
75日線比+0.87%
◎為替
(対ドル) 109.13
(対ユーロ)137.45
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
195.0円(+ 3.2円)180,683千株
2.ユニチカ <3103>
48円(+ 1円) 93,969千株
3.三菱UFJ<8306>
608円(+ 9円) 75,231千株
4.三住建 <1821>
132円(+ 4円) 74,261千株
5.新日鉄住金<5401>
275.5円(+ 2.9円) 67,253千株
◎売買代金上位 (円)
1.ソフトBK<9984>
7740円(+ 231円)133,193百万
2.日経レバE<1570>
10700円(+ 170円) 75,287百万
3.トヨタ自 <7203>
6260円(- 2円) 54,879百万
4.ファナック<6954>
17790円(- 260円) 50,811百万
5.KDDI <9433>
6900円(+ 1円) 49,073百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1620万株 買い1500万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が昨日の224円高に続いて連日で上昇、104円(0.67%)高の1万5658円で取引終了です。
昨晩のNYダウは31ドル安でしたが、米FRBが量的金融緩和第3弾(QE3)の終了を決めたことで長期金利が上昇。日米金利差拡大から円相場が1ドル=109円台前半の円安に進行。これを好感して東京市場は朝方から幅広い銘柄に買いが先行。衆院予算委員会で安倍首相が年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の改革に言及したこと、また日立、新日鉄など主力銘柄が好業績を発表したことも支援材料となり、引けにかけてジリジリと上げ幅を拡大しています。売買代金は概算2兆7740億円、上海総合指数は18ポイント高の2391です。
業種別では、不動産、銀行、電機、精密、電力ガスなどの上げが目立ちます。
個別銘柄では、一押しの東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドが連日で史上最高値を更新、335円高の2万2600円となっています。訪日外国人観光客が増えており、本日16時の4~9月期決算発表を前に好業績を期待した買いが膨らんでいます。世界で大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」をテーマとした大型の遊戯施設を導入することも支援材料となっています。筆頭株主の京成電鉄も14円高の1229円と値を上げて年初来高値更新です。
JR東海が7日連続高、225円高の1万5415円と大きく値を上げています。昨日の引け後に通期業績見通しを上方修正し、好感した買いが膨らんでいます。新幹線が業績を牽引しており、純利益を従来計画の前期比4%増の2650億円から5%増の2680億円に引き上げています。
リニア関連としてご紹介してきました名古屋地区大手の矢作建設が97円高の811円と大幅高。通期業績の上方修正を発表し、好感した買いが集まっています。連結純利益は前期比10%増の36億円とし、従来計画から6億円増加して過去最高となる模様です。一般建設工事の受注が当初予定を上回っているほか、施工も順調に進み、採算性が向上しています。
その他、好業績発表の日立が16.1円高の820.6円、スマートフォンやタブレット関連製品、メガネレンズ事業も好調のHOYAが89円高の3603.5円、好業績発表の新日鉄住金も2.9円高の275.5円、好業績と自社株買い・増配発表の積水化学が53円高の1299円。
独BASFとリチウムイオン電池正極材事業で合弁事業を開始と報じられた戸田工業が75円高の433円、好業績と増配発表のキーエンスが2745円高の5万0360円と大幅高で年初来高値更新、富士山関連の富士急行も業績好調で56円高の1090円と値を上げています。
本日の新高値銘柄は、大林道路、ライト工、カルビー、ABCマート、キッコーマン、味の素、クスリのアオキ、積水化学、塩野義、オリエンタルランド、三ツ星ベ、キーエンス、良品計画、アシックス、ピジョン、京成電・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・米FOMC、ゼロ金利維持「相当な期間」据置き
・9月の自動車生産、2.6%減 3カ月連続減少
・JAL、不正アクセスで4千人分の会員情報流出
・東芝、4~9月期純利益43%増 通期は据置き
・三菱電、通期純利益が最高更新予想 上方修正で
・任天堂、ヘルスケア新事業 疲労状態を見える化
・代々木公園、明日から再開 気温低下で蚊が減少
・サムスンの7~9月、営業益6割減 スマホ苦戦
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【3】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
据置き B
(6586)マキタ 5,500円
[クレディS証券]
据置き A
(7453)良品計画 13,900→18,600円
[UBS証券]
据置き A
(3405)クラレ 1,700円
据置き A
(6588)東芝テック 750円
据置き A
(6861)キーエンス 50,000→54,000円
[野村証券]
据置き A
(9984)ソフトバンク 10,600円
[みずほ証券]
据置き A
(6501)日立 950円
据置き A
(6861)キーエンス 52,000円
据置き A
(7974)任天堂 15,000円
据置き B
(2875)東洋水産 2,960→ 3,530円
据置き B
(6676)メルコ 2,050→ 1,650円
新 規 B
(7936)アシックス 2,500円
新 規 B
(8022)ミズノ 540円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】証券取引等監視委員会 **
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証券取引等監視委員会(証券監視委)は、株式市場の公平性と透明性を確保するため、金融庁の傘下に置かれている組織で、1991年の証券不祥事(損失補填問題)を契機に、米証券取引委員会(SEC)をモデルとして92年に発足しました。
委員会の構成員は委員長と二人の委員の計3人で、実務を担う事務局は公認会計士や弁護士など実務に精通した専門家を中心に約700人(財務局等監視官部門含む)の体制となっています。
監視委は、市場を監視するほか、証券会社や投資顧問会社に検査に入る権限を持ち、個人・法人を問わず証券取引等に関する不祥事や不正を摘発し、金融庁に対し行政処分や課徴金の納付命令を出すよう勧告することができます。
証券監視委では、端緒の有無に関わらず、定期的に金融機関に対する検査を
行っており、現在はひまわり証券や大和証券などに検査に入っています。
ちなみに、金融庁が銀行や証券会社に対して下す行政処分の一つに「業務改善命令」というのがあります。
検査等を通じて法令違反が明らかになった際に証券監視委が金融庁に勧告したりするのですが、業務改善命令で法令順守や内部管理体制の是正を求め、改善の進捗状況を定期的に報告するよう求められます。
業務改善命令は、悪質な法律違反があった際に適用される業務停止命令や免許・登録の取り消しよりも一段軽い処分ですが、金融機関が改善命令に従わないような場合にはより重い処分にすることも可能です。
なお、処分の程度は、
1)利用者の被害の大きさ
2)金融機関の悪質性
3)組織的な関与や隠ぺい行為の有無・・・などを検証して判断されます。
米連邦公開市場委員会(FOMC)という大きなイベントを通過したことにより、投資家の関心は改めて企業業績に向かい、相場は選別色が強くなっています。ちなみに本日は約250社、明日は約440社の決算発表が予定されています。