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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
16817.94(+ 12.53)△0.07%
□ナスダック
4485.93(+ 2.21)△0.05%
□S&P500
1961.63(- 2.95)▼0.15%
□ダウ輸送株
8626.70(+ 57.72)△0.67%
□半導体株(SOX)
614.23(+ 2.18)△0.36%
□NY原油先物(12月限)
81.00(- 0.01)
□NY 金先物(12月限)
1229.30(- 2.50)
□バルチック海運指数
1285 (+93)
□為替
(対ドル)107.80
(対ユーロ)136.88
□CME日経225先物
15315(- 85)※大証比
週明け27日のNY株式市場は、一時売り優勢となりましたが、FOMCを控えて様子見ムードが強まりました。ダウ、ナスダックともに小幅続伸です。
前週は木・金と相場が上昇しましたが、週明けのこの日は欧州中央銀行(ECB)のストレステスト(健全性審査)で域内25行の資本不足が指摘されたことや、10月の独IFO企業景況感指数が予想を下回り、およそ2年ぶりの低水準となったことで欧州株が下落し、NY株式市場も売り優勢で取引をスタートしました。
ゴールドマン・サックスが原油の価格見通しを引き下げたことを受けて原油相場が一時80ドルを割り込み2年4カ月ぶりの安値をつけ、エネルギー株が売られたことも相場を圧迫しました。
朝方発表された10月の米サービス業PMIや総合PMI、9月の米仮契約住宅販売指数、10月のダラス連銀製造業活動指数がいずれも市場予想を下回る弱い内容でしたが相場への影響は限定的。37カ月続いた資産購入の終了が予想されている米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、引けにかけて様子見ムードが強まり下げ幅を縮小、主要指数で前週末終値付近で取引を終了しました。
S&P業種別指数では、通信、生活必需品、一般消費財などが堅調だった一方、素材とエネルギーの下落が目立ちました。
個別銘柄では、四半期決算が減収減益だった医薬品のメルクが下落。原油相場見通しの引き下げが嫌気され油田開発のハリバートンやシュルンベルジェなどが下げ、エクソンモービルやシェブロンなども軟調な展開。フリーポート・マクモランやニューモント・マイニング、アルコアといった市況関連株の下落も目立ちました。
一方、取締役会が自社株買いを承認したと伝わった半導体のマイクロン・テクノロジーが上昇。複数のアナリストが新規に買い推奨した中国の電子商取引大手のアリババが上昇しています。なお、引け後に決算発表を控えた短文投稿サイトのツイッターが下落し、決算発表後の時間外取引で売りが加速しています。
ダウ構成銘柄では、ベライゾン、トラベラーズ、プロクター&ギャンブル、ジョンソン&ジョンソンなど15銘柄が上昇した一方、メルク、デュポン、キャタピラー、エクソンモービルなど15銘柄が下落しました。
NY原油先物はほぼ横ばい。ゴールドマン・サックスが15年の原油相場見通しを74ドルに引き下げたことに反応し、原油相場は一時2年4カ月ぶりの安値水準となる79ドル44セントまで下げる場面がありましたが、終盤にかけて持ち直しています。金先物は反落。バルチック海運指数(BDI)は7営業日連続で上昇し、4月1日以来およそ7カ月ぶりの高水準となっています。
CME日経225先物は、円建ては15315(大証比85円安)、ドル建てが15350(同50円安)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは3日連続高、前週末比12ドル高の1万6817ドルとなっています。
シカゴ日経平均先物は1万5315円と昨日の東京市場の日経平均株価1万5388円と比べて70円ほど安い水準となっています。
今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=107円80銭前後(昨日16:00台は107円96銭)、対ユーロは1ユーロ=136円88銭前後(同137円09銭)で推移しています。
NY原油は小幅安、前週末比0.01ドル安の1バレル=81.00ドルと2日連続で値下がりしています。一時79.44ドルを付け、12年6月29日以来、約2年4ヵ月ぶりの安値水準となる場面がありました。原油価格見通しについてゴールドマン・サックスは前日、15年1~3月期の価格予想を従来の90ドルから75ドルに引き下げています。この発表を受け、嫌気した売りが出ています。
NY金価格は小幅安、前週末比2.5ドル安の1トロイオンス=1229.3ドルとなっています。
昨日の日経平均株価は、前週末比97円高の1万5388円と2日連続で上昇しています。
9月25日の年初来高値(ザラ場ベース1万6374円)から10月17日の直近安値(同1万4529円)までの下げ幅に対する半値戻し(2分の1戻し)の水準1万5451円に迫っています。
厚生労働省は今朝、西アフリカに滞在歴が有り、昨日午後に羽田空港に到着した40代男性に発熱の症状があるとして、エボラ出血熱の感染の有無について検査を行っていましたが、エボラウイルスは検出されなかったと発表しています。念のため男性を国立国際医療研究センターに3日間程度とどめて、経過を観察することにしています。
主要企業の決算発表で、本日は14:00台にJFE、15:00台は信越化学、日立建機、野村、JR東日本などが予定しています(詳細は下記参照)。
本日は、10月末決算銘柄の権利付き売買最終日となります。
今晩から2日間の日程で、米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。今回の会合で、FRB(米連邦準備理事会)は量的緩和第3弾(QE3)の終了を決める見通しです。明日(29日)発表の声明文では、QE3終了後のスタンスについて、事実上のゼロ金利を「相当の期間続ける」とした従来の表現を維持するのか、金利引き上げなどの「出口戦略」について言及するのか注目されます。
その他、海外では9月の中国鉱工業部門企業利益、9月の米耐久財受注、8月の米S&Pケース・シラー住宅価格指数、10月の米消費者信頼感指数(コンファレンスボード)の発表などが予定されています。
米主要企業の7~9月期決算発表で、今晩はコーチ、フェイスブック、ギリアド・サイエンシズ、コーニング、ファイザーなどが予定しています。
本日、15年3月期第2四半期(4~9月)の決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。
【8:00台】
松井(8628)
【13:00台】
協和キリン(4151)
【14:00台】
ニチレイ(2871)、
JFE(5411)、
H2Oリテイ(8242)
【15:00台】
信越化(4063)、
オークマ(6103)、
日立建機(6305)、
オムロン(6645)、
アドテスト(6857)、
日車両(7102)、
ホンダ(7267)、
野村(8604)、
JR東日本(9020)、
日立物流(9532)、
12月期第3四半期:花王(4452)、シマノ(7309)
【16:00台】
小糸製(7276)・・・等々。
◆主なニュース
・電力「地産地消」広がる 風力など14自治体が事業化
・ドコモの営業益、3位に転落 今期、減益幅2割に拡大
・富士通、ベトナムに野菜工場 現地IT大手と業務提携
・TPP打開、なお難航 経財相、「年内の合意厳しく」
・日銀、成長率を下方修正へ 14年度は0.6%程度に
・資生堂、店頭スマホ相談 美容部員がネットで対話可能
・コロワイド「外食日本一」へ布石 カッパHD買収発表
・楽天、家庭節電支援 丸紅と提携、データ解析技術活用
・JFE、車の骨組み15%軽く 加工しやすい高張力鋼
・村田製作所、純利益43%増に大幅上方修正 4~9月
◆経済指標等
・商業販売統計(9月速報、経産省)
・米チェーンストア売上高(週間)
・米耐久財受注額(9月)
・米S&Pケースシラー住宅価格指数(8月)
・米消費者信頼感指数(10月)
◆その他
・主な決算
信越化(4063:塩ビ、半導体シリコンウエハで世界首位)
花王(4452:トイレタリー国内首位、化粧品でも大手)
横河ブリッジ(5911:橋梁トップ級)
日立建機(6305:油圧ショベル軸に国内2位、世界3位圏)
ホンダ(7267:4輪世界8位で北米が収益源)
JR東(9020:鉄道最大手)
・海外決算
デュポン(化学、ダウ採用銘柄)
ファイザー(医薬品、ダウ採用銘柄)
ギリアド・サイエンシズ(バイオ医薬品)
コーニング(ガラス)
コーチ(高級皮革)
フェイスブック(交流サイト)
・米連邦公開市場委員会(FOMC、29日まで)
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【3】心に残る名言 **
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あなたの知らないところにいろいろな人生がある
あなたの人生がかけがえのないように
あなたの知らない人生も また かけがえがない
人を愛するということは 知らない人生を 知るということだ
灰谷 健次郎