晩秋から初冬にかけて、西高東低の冬型の気圧配置になった時に、最初に吹いた秒速8メートル以上の北寄りの風を「木枯らし1号」と呼び、本日は近畿地方で木枯らし1号が吹きました。昨年よりも8日早い観測です。
ところで、今から112年前の話ですが、秋のある日、アメリカの第25代大統領が趣味の熊狩りに出かけたそうです。
その日はあいにく獲物を仕留められずにいましたが、同行していたハンターが傷を負った小熊を見つけ、大統領に仕留めるよう促しました。しかし、大統領は「瀕死の小熊を撃つのはスポーツマン精神に反する」として撃たなかったそうです。
この話が新聞記者によって広まり、おもちゃメーカーが熊のぬいぐるみに第25代大統領セオドア・ルーズベルトの通称の「テディ」をつけて販売したのがテディベアの始まりです。
そのような経緯から、セオドア・ルーズベルトの誕生日の今日10月27日は「テディベアの日」となっています。
セオドア・ルーズベルトは日露戦争当時の大統領ですが、第二次世界大戦時の第32代大統領フランクリン・ルーズベルトはセオドア・ルーズベルトの従兄弟にあたります。
フランクリン・ルーズベルトが大統領に就任する4年前の10月24日木曜日のNY株式市場は後に「暗黒の木曜日」と呼ばれる大暴落に見舞われ、「世界恐慌」へと拡大していきます。
これ以降、日独伊にファシズムが台頭してくるのですが、アメリカでは不況打開の期待を背負いフランクリン・ルーズベルトが大統領に就任しました。
彼のとった政策は、世界史の授業でも習うテネシー川流域開発公社に代表されるニューディール政策(別名「新規まき直し政策」)で、それまでの自由主義経済を破棄し、国家が目標を設定し公共事業を中心に計画的な雇用増と所得増を目指す経済政策でした。この政策は、戦後日本の経済政策にも影響を与えています。