明治時代の日本は絹糸と観光しか売りがない経済小国であった。
付加価値に乏しい経済小国だから労働は苛烈であり、経済小国ゆえ防衛のために多額の借金を負った。
で、大正、昭和期に明治の努力が実って産業の多様化、高度化が進んだ。
1975以降の経済政策はこの逆をやっているようだ。
金融引き締め的政策で経済空洞化(企業の海外シフト、追い出し、ノウハウ・技術の海外移転)を進め、さまざまな産業の競争力を無くし産業の多様性を減退させてきた。
さらに経済空洞化で地方経済疲弊を進め、挙句のはてに農業や観光を基幹産業(6次産業化??)にしようとしている。
絹と観光しか売りがなかった明治前半に戻るような動きである。
そこから経済上向き政策を取り続け、発展していた明治時代には、金を貸してくれる外国がいたが、今はどうだろう?
自爆する国に金を貸す外国はないだろう。
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民主党政権はとんでもない逆噴射政策のオンパレードだったが、安倍政権も依然、重点を置く場所が違うだろ、と思う。
まだ金融緩和不足は変わらない(BEI、予想インフレが頭打ちで2%から遠い。アベノミクスの本丸である第一の矢はかなり迷走中by黒田日銀総裁)。
経済空洞化圧力、地方経済衰退圧力がかかり続けたまま、、民主党政権時より100倍緩和されたものの。
それに政府主導の産業政策(アベノミクス第三の矢の多くはこれ)が有効なのは、外国に対し明らかに技術が劣る産業に海外技術を移植する場合だけ。
例えば、日本農業には日本の風土に適した技術・ノウハウはすでにかなりあり、主要な問題は経営規制(参入規制。特権階級化)や市場規制や補助金漬けにある。
そこをほとんど改善せず、場合によっては改悪して、6次産業化云々と言っても逆効果ではないだろうか(逆噴射と断言出来る、一国民の立場からは)
第一、ほかの産業を潰して農業促進ってない。 農業(食糧基盤)では6次産業化でもそんなに稼げないから。
産業政策を今の日本でやるのは間違っている。 逆噴射であり税金の浪費。