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【１】ＮＹ市況 ＊＊
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□ダウ工業株
１６４６１.３２（－１５３.４９）▼０.９２％
□ナスダック
４３８２.８５（－ ３６.６３）▼０.８３％
□Ｓ＆Ｐ５００
１９２７.１１（－ １４.１７）▼０.７３％
□ダウ輸送株
８３１２.１６（－１７４.２０）▼２.０５％
□半導体株（ＳＯＸ）
５９６.９３（－ ８.３２）▼１.３７％
□ＮＹ原油先物（１２月限）
８０.５２（－ １.９７）
□ＮＹ 金先物（１２月限）
１２４５.５０（－ ６.２０）
□バルチック海運指数
１１３６ （＋４６）
□為替
（対ドル）１０７.１５
（対ユーロ）１３５.４９
□ＣＭＥ日経２２５先物
１５１１０（－ ５０）※大証比
２２日のＮＹ株式市場は、カナダでの銃乱射事件を受けて投資家心理が悪化し反落しました。
前日までの３営業日でダウが５００ドル近く上昇していたことからこの日序盤の取引では戻り売りが上値を抑える一方で、欧州中央銀行（ＥＣＢ）の追加緩和期待や朝方発表された９月の米消費者物価指数の伸びが小幅にとどまったことで米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は利上げを急がないとの見方が相場を下支えし、主要指数は前日終値を挟みもみ合いました。
しかしその後、原油価格が急落したことや、イスラム国絡みのテロ攻撃が警戒されていたカナダの首都オタワの中心部で銃の乱射事件が発生したことで投資家心理が悪化。リスク回避姿勢が強まったことや直近の相場上昇で生じた利益を確定する売りが膨らみＮＹ株は下げ足を速めました。
Ｓ＆Ｐ業種別指数では、エネルギーな資本財、金融などが下げた一方、公益と生活必需品が堅調でした。
個別銘柄では、保有するアリババ株の売却で大幅増益決算となったヤフーが大幅高で取引を終了し、半導体のブロードコムも決算が好感され大幅上昇。好調な決算を発表するとともに利益見通しを上方修正したボーイングは、材料出尽くしから利益確定の売りがかさみ大幅反落。好調な決算を手掛かりにプラス圏で推移していた化学のダウ・ケミカルや銀行のＵＳバンコープ、事務機器のゼロックなどもマイナスに転じています。
原油安を受けてシェブロンやハリバートンなどのエネルギー株が安く、モルガン・スタンレーやシティグループなどの金融株、スリーエムやキャタピラーなどの工業株も下落。医薬品のバイオジェン・アイデックが同社の治療薬投与で患者が死亡したことを受けて大幅安となった一方、エボラ出血熱向けのワクチン開発を急ぐとしたジョンソン＆ジョンソンがしっかりでした。
ダウ構成銘柄では、トラベラーズ、ジョンソン＆ジョンソン、メルク、プロクター＆ギャンブル、ファイザーなど６銘柄が上昇。一方、ボーイングやアメックス、ゴールドマン・サックス、スリーエムなどが下げています。
この日から取引の中心が１２月物となったＮＹ原油先物（ＷＴＩ）は、週間の在庫統計で原油在庫が大幅に増加したことを受けて売り優勢となり大幅安。終値としては２０１２年６月２８日以来、約２年４カ月ぶりの安値で取引を終了しました。
金先物は３営業日ぶりに反落。為替市場でドルが主要通貨に対し上昇し、ドル相場と反対の動きになりやすい金先物は軟調に推移しました。バルチック海運指数（ＢＤＩ）は４営業日連続の上昇で、９月１６日以来約５週間ぶりの高水準となっています。
ＣＭＥ日経２２５先物は、円建ては１５１１０（大証比５０円安）、ドル建てが１５１４０（同２０円安）で取引を終了しました。
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【２】主な注目材料とニュース ＊＊
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☆注目材料
昨晩のＮＹダウは、前日比１５３ドル安の１万６４６１ドルと４日ぶりに値下がりしています。
シカゴ日経平均先物は１万５１１０円と昨日の東京市場の日経平均株価１万５１９５円と比べて８５円安い水準となっています。
今朝６：２８の円相場は、対ドルで１ドル＝１０７円１３銭前後（昨日１６：００台は１０６円８７銭）とやや円安が進行しています。９月の米消費者物価指数が市場予想の横ばいを上回り、２ヵ月ぶりに上昇したことを受け、ドルが買われています。
対ユーロは１ユーロ＝１３５円４８銭前後（同１３５円８７銭）とやや円高が進行しています。２６日に公表される欧州中央銀行（ＥＣＢ）のストレステスト（健全性審査）で１１行が不合格になるとの報道を受け、欧州の銀行に対する懸念が浮上し、ユーロが売られています。
ＮＹ原油は、前日比１．９７ドル安の１バレル＝８０．５２ドルとなっています（限月交代）。終値ベースで１２年６月２８日以来、約２年４ヵ月ぶりの安値水準となっています。米エネルギー情報局（ＥＩＡ）が発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が前週比７１０万バレル増と市場予想の２７０万バレル増を大きく上回ったことを嫌気し、売りが出ています。
ＮＹ金価格は、前日比６．２ドル安の１トロイオンス＝１２４５．５ドルと３日ぶりに値下がりしています。
昨日の日経平均株価は大幅高、前日比３９１円高の１万５１９５円と２日ぶりに１万５０００円台を回復しています。
東証１部の売買代金は２兆０８０５億円と１１日連続で２兆円を突破しています。
日本電産は昨日の引け後に好決算を発表しています。第２四半期（４～９月）の連結決算は、売上高が１４％増の４９８５億円、純利益は３７％増の３７２億円となっています。売上高、純利益とも４～９月期として、過去最高を更新しています。車載用モーターの販売が好調なほか、ハードディスク駆動装置用の精密小型モーターも伸びています。１５年３月期通期の業績予想は従来予想を据え置いています。
＝ ９月の訪日外国人、７ヵ月連続１００万人超！ ＝
日本政府観光局が昨日発表した９月の訪日外国人客数（推計値）は、前年同月比２６．８％増の１０９万９１００人と、これまで９月として過去最高であった２０１３年（８６万６９６６人）を約２３万２０００人上回っています。１～９月の累計は２６．０％増の９７３万７３００人となっています。観光庁の久保長官は「１０月前半に１０００万人を突破し、年間では１２００万人台後半に達する可能性が高い」との見方を示しており、年間での最多記録を更新するのは確実な情勢です。
９月の旅行者数を国・地域別で見ますと、中国が前年同月比５７．６％増の２４万６１００人で最多となっています。
本日は、１０：４５に１０月のＨＳＢＣ中国製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値が発表されます。事前予想は５０．２（９月の同・改定値は５０．２）となっています。景気判断の分岐点となる５０を５ヵ月連続で上回る見通しです。ＰＭＩは５０を上回ると景況の改善を、５０を下回ると景況の悪化を示しています。
１５：００に１０月第３週（１０月１４日～１０月１７日）の投資部門別売買動向が発表されます。１０月第２週（１０月６日～１０月１０日）は、外国人投資家が２週連続で売り越し、売越額は３３７０億円（前週は１９４７億円の売り越し）となっています。売越額は８月第１週（４５７１億円の売り越し）以来、約２ヵ月ぶりの高水準です。
一方、個人投資家は３週連続で買い越し、買越額は２９３０億円（前週は３５４２億円の買い越し）となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は２週連続で買い越し、買越額は１２６５億円（前週は７１４億円の買い越し）となっています。５月第５週（２４９９億円の買い越し）以来、約４ヵ月半ぶりの高水準です。
本日は、中間期（４～９月）決算発表で日立国際電気、日立ハイテク、第３四半期（１～９月）決算発表でキヤノンＭＪなどが予定しています。
その他、海外では中国共産党中央委員会第４回全体会議（最終日・４中全会）、ＥＵ首脳会議（～２４日、ブリュッセル）、８月のＦＨＦＡ米住宅価格指数、９月の米景気先行指数（コンファレンスボード）の発表が予定されています。
米主要企業の決算発表で、今晩はキャタピラー、ＧＭ、３Ｍ、マイクロソフトなどが予定しています。
◆主なニュース
・配偶者の転勤先で再就職 地銀６４行、相互に受け入れ
・ゼネコン業績上振れ 大成や清水、再開発・五輪追い風
・安倍首相、「年功見直しと賃上げ両立を」 政労使会議
・麻生副総理、「日中首脳会談」を呼びかけ 張副首相に
・デジタル家電、高級シフト 単価上昇、テレビは６％高
・三井物産、香港の食品卸大手に出資 ５０００社に販路
・米ファンドのサード・ポイント、ソニー株、全株を売却
・日本ＩＢＭ、金融クラウド３割安く スマホで販促容易
・台湾・香港の投資家、日本の不動産に注目 見学ツアー
・欧州中央銀行、量的緩和の観測 年明けに国債を購入か
◆経済指標等
・対内証券売買契約（週間、財務省）
・部門別売買動向（週間、東証）
・中国製造業ＰＭＩ（１０月速報値、ＨＳＢＣ）
・英小売売上高（９月）
・仏ＰＭＩ（１０月速報値）
・独ＰＭＩ（１０月速報値）
・ユーロ圏ＰＭＩ（１０月速報値）
・米新規失業保険申請件数（週間）
・米ＰＭＩ（１０月速報値）
・米シカゴ連銀活動指数（９月）
・米住宅価格指数（８月）
・米景気先行指標総合指数（９月）
◆その他
・市場変更
ＧＭＯクラウド（３７８８）東マ→東１
・主な決算
栄研化学（４５４９：臨床検査薬大手）
日立ハイテク（８０３６：計測器や半導体装置、医用分析装置）
日立国際電気（６７５６：無線、半導体製造装置）
・海外決算
マイクロソフト（ソフトウェア、ダウ銘柄）
スリーエム（工業用品、ダウ銘柄）
キャタピラー（建機・農機、ダウ銘柄）
ゼネラル・モーターズ（自動車）
アマゾン・ドットコム（オンライン通販）
セルジーン（医薬品）
アメリカン航空
・四中全会（北京、２３日まで）
・ＥＵ首脳会議（ブリュッセル、２４日まで）
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【３】心に残る名言 ＊＊
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私は正直者ですと自分でいう者は、決して正直者ではない。
私は何も知りませんという者は良く知っているし、私は何でも知っているという者はほら吹きである。
何も言わない人間は賢明な人か、利己主義かのどちらかである。
Ｏ・ヘンリー（アメリカ作家）
