本日の市況

ヒロろんさん


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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  
15195.77(+391.49)△2.64%

◎TOPIX  
1236.41(+ 31.05)△2.58%

◎売買高概算  21億3204万株
◎売買代金概算  2兆0805億円
◎時価総額  444兆2357億円

◎値上り銘柄数 1742   ◎(年初来)新高値 28
◎値下り銘柄数   73   ◎(年初来)新安値 11
◎変わらず     18

◎騰落レシオ(25日) 75.63%

◎カイリ率(日経平均)
25日線比-2.98%  
75日線比-2.06%

◎為替  
(対ドル) 106.87  
(対ユーロ)135.87

◎出来高上位

1.みずほ  <8411>
186.3円(+ 3.4円)107,123千株

2.ユニチカ <3103>   
47円(+   1円) 72,813千株

3.三菱UFJ<8306>
577.9円(+11.1円) 42,686千株

4.蛇の目  <6445>  
181円(+  12円) 42,093千株

5.飛島建  <1805>  
291円(+  19円) 40,735千株

◎売買代金上位  (円)

1.日経レバE<1570>
10060円(+ 510円) 92,025百万

2.ソフトBK<9984> 
7289円(+ 233円) 90,398百万

3.トヨタ自 <7203> 
6034円(+ 103円) 54,803百万

4.富士フイル<4901> 
3539円(+140.5円)50,645百万

5.リクルート<6098> 
3795円(+  30円) 48,210百万



◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り690万株 買い920万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅高、前日比391円(2.64%)高の1万5195円と1万5000円台を再び回復して取引終了です。

 昨日の下げ306円を1日で埋めています。昨晩の欧州市場でドイツ、英国、フランスが2%近い大幅高となり、NYダウも215ドルの大幅高。これを好感して東京市場も朝方から幅広い銘柄に買いが先行。円相場が1ドル=107円近くの円安方向に振れたこと、日本政府観光局が午後2時に発表した9月の訪日外客数が前年同月比26.8%増の109.9万人と9月として過去最高を更新したことも支援材料となり、引けにかけて上げ幅を拡大しています。売買代金は概算2兆805億円、上海総合指数は13ポイント安の2326です。

 業種別では33業種全て上昇。特に海運、建設、空運、情報通信、陸運、水産、非鉄などの上げが目立ちます。

 個別銘柄では、海運株が軒並み高で業種別値上がり率トップ。商船三井が17円高の333円、川崎汽船が11円高の233円、郵船が11円高の268円、飯野海運が24円高の603円、明治海運が16円高の367円となっています。

 鉄鉱石や石炭・穀物などを運ぶバラ積み船市況の総合的な値動きを示すバルチック海運指数が3日連続高、かつ昨晩は117ポイントの大幅高で1090となっており、海上運賃の下落に一服感が生じていることを好感した買いが入っています。

 業績上方修正の大林組が42円高の720円と大幅高。昨日に4~9月期連結純利益が前年同期比2.2倍の141億円となり、従来計画を51億円上回ったと発表。公共、民間工事とも需要は高水準で土木工事を中心に受注単価の引き上げに成功。想定より採算が改善したことで好感した買いが膨らんでいます。4~9月期としての過去最高益を更新しています。

 清水建設も33円高の789円、大成建設も25円高の582円、鹿島も23円高の501円とゼネコンは軒並み値を飛ばしています。

 高吸水性樹脂世界首位の日本触媒が68円高の1205円と大幅高。4~9月期連結経常利益が前年同期比2.2倍の115億円程度になった模様と報じられ、好感した買いが膨らんでいます。主力の紙オムツ材料の引き合いが強く、業績に貢献しています。

 その他、無印良品を展開する良品計画が410円高の1万4530円と値を飛ばして年初来高値更新、ベビー・子供衣料の西松屋チェーンも31円高の954円と年初来高値更新。エボラ出血熱関連で若年層に人気のインスタントカメラ「チェキ」の販売好調の富士フイルムが140.5円高の3539円。

 ジェネリックの日医工が56円高の1792円と上値追いの展開継続、9月の訪日外客数が前年同期比26.8%の大幅増と報じられて銀座本店の老舗百貨店の松屋が130円高の1385円と大幅高、同じく東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドも455円高の2万1115円、旅行のHISも195円高の2770円。アルツハイマー型認知症治療剤の小野薬は600円高の9590円と値を飛ばしています。

 本日の新高値銘柄は、飛島建、大林道、日本ハム、伊藤ハム、ウエルシア、コスモス薬品、東洋エンジニア、良品計画、西松屋チェ、サイゼリヤ、ピジョン・・・等々です。




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【2】主な材料                          **
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・日経平均大幅反発、ほぼ高値引け 前日の大幅安を打消し

・大手証券、退職金運用で定年前後を囲い込み 手数料優遇

・個人の資金需要DI、住宅ローン急回復で過去最大の上昇

・9月の貿易収支、同月として過去最大の9583億円赤字

・9月の国内パソコン出荷台数20%減 買い替え反動続く

・ガソリン店頭価格、14週連続で値下がり 原油安を反映

・三菱ケミの4~9月期、減益予想から一転して大幅な増益

・米マクド、7~9月期は30%減益 期限切れ肉問題響く

・米ヤフー、営業利益55%減 純利益は株式売却で大幅増




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【3】主な投資判断                        **
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[ドイツ証券]
 新 規   A
(4901)富士フイルム  4,000円

 新 規   A
(4902)コニカミノルタ  1,300円

 新 規   A
(6448)ブラザー工業  2,000円

 新 規   A
(6588)東芝テック  730円

 新 規   B
(7740)タムロン  2,100円

 新 規   B
(7741)HOYA  3,600円

 新 規   B
(7752)リコー  1,200円

 新 規   C
(7731)ニコン  1,300円

 新 規   C
(7751)キヤノン  3,000円

[ゴールドマンS証券
 引上げ B→A
(6770)アルプス電気  1,630→ 2,020円

 引上げ B→A
(9603)HIS  3,300円

[野村証券]
 据置き   B
(8184)島忠 2,400→ 2,800円

[三菱UFJMS証券]
 据置き   A
(7269)スズキ  3,800→ 3,600円

 据置き   C
(8022)ミズノ  500→ 460円

[みずほ証券]
 据置き   B
(3046)ジェイアイエヌ  3,100→ 2,500円

 据置き   B
(4042)東ソー 520→ 430円

※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【4】「PMI」とは                       **
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 株式市場で注目度の高い海外の経済指標の一つに「PMI」があります。

 PMIとは「Purchasing Managers'Index」の略で直訳すれば「購買担当者指数」となります。

 明日は英金融大手HSBCと英調査会社マークイットによる10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表があり、同様にマークイットはそれぞれの国の時間帯で独仏やユーロ圏、米国の10月のPMI速報値を発表します。来週末に発表される米シカゴ購買部協会景気指数や11月3日発表の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数もすべてPMIです。

 PMIはマークイットが開発した指標で、企業の購買担当部門に生産、新規受注、在庫、価格、雇用などの各項目について、前月と比較して「良い」「変わらず」「悪い」の3択で回答してもらい、その結果を季節調整などを加え指数化したものです。

 PMIのアンケート項目は、担当者の観測など心理的要因に基づくものではなく、客観的なデータに則した回答が求められているため実態を反映した結果が出るようになっており、50が景況判断(拡大・後退)の分かれ目となります。

 ちなみに、ニューヨーク連銀やフィラデルフィア連銀などの米地区連銀が発表する景気指数も、製造業を対象に各項目毎に「良い」「変わらず」「悪い」の3択でヒアリングしてデータを数値化したものですが、こちらはゼロが判断の分かれ目となっています。

 PMIの優れた点は、一つには速報性で、例えば米ISM製造業景気指数は毎月第1営業日に前月の結果が発表されます。第二に、国や地域が変わっても質問項目が同一であるため、多国間比較が容易で、数値の意味が分かり易いこと。第三に、製造業のPMIはGDPや鉱工業生産などの指標と相関性が高く、尚且つそれらに対して先行性があるという点です。それ故に注目度が高い指標となっています。

 なお、シカゴ購買部協会(全米有数の工業都市シカゴに本拠を置く製造業の団体、ISMの下部組織)のPMIは、ISM製造業景気指数の前営業日に発表されます。ISM製造業景気指数の先行指標として位置づけられますが、調査対象がシカゴ地区に限定されるため、全米のデータを集計して発表するISMのPMIと必ずしも相関しません。

 また、中国のPMIには、HSBCとマークイットが発表するPMIと、中国国家統計局と中国物流購入連合会(CFLP)が発表するPMIの2種類があります。

 HSBCのPMIが先行して発表されるケースが多く、時間差で発表される中国国家統計局のPMIも似たような数値になることが想定されますが、実際には調査対象の企業が違うこともあって、両データが同じようなベクトル(向きと大きさ)を示すとは限りません。
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