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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
16614.81(+215.14)△1.31%
□ナスダック
4419.48(+103.41)△2.40%
□S&P500
1941.28(+ 37.27)△1.96%
□ダウ輸送株
8486.36(+258.52)△3.14%
□半導体株(SOX)
605.25(+ 21.10)△3.61%
□NY原油先物(11月限)
82.81(+ 0.10)
□NY 金先物(12月限)
1251.70(+ 7.00)
□バルチック海運指数
1090 (+117)
□為替
(対ドル)107.00
(対ユーロ)136.05
□CME日経225先物
15080(+300)※大証比
21日のNY株式市場は、欧州中央銀行の追加緩和観測や好調な企業業績を手掛かりに大幅続伸となりました。
欧州中央銀行(ECB)が域内の景気刺激策として社債買い入れを検討していると報じられたことを手掛かりに欧州株が大幅高で反発。NY株式市場も流れを引き継ぎ買い優勢となりました。
朝方発表された9月の米中古住宅販売件数が市場予想を大きく上回り、2013年9月以来1年ぶりの高水準を記録し、市場参加者の景況感が改善したことも支援材料。幅広い銘柄に買いが入り主要指数は揃って続伸しました。
ハイテク株の比率が高いナスダック指数は、好決算を発表したアップルが上昇をけん引し4営業日続伸。上げ幅は2011年11月30日以来およそ2年11カ月ぶり、上昇率は2013年1月2日以来、約1年10カ月ぶりの大きさとなっています。ダウも大幅高で3日続伸となりましたが、構成銘柄の一角が下落したことが上値を抑制しました。
S&P業種別指数は全10業種が上昇。エネルギー、ヘルスケア、素材、資本財、テクノロジーなどが上昇率上位となっています。
個別銘柄では、好決算を手掛かりにアップルが買われ、株価は100ドル台を回復、約1カ月ぶりの高値で取引を終了しました。好決算を発表した半導体のテキサス・インスツルメンツが大幅高となり、インテルやザイリンクス、アプライド・マテリアルズなどの半導体関連株が軒並み高。好決算を手掛かりに大型バイクのハーレー・ダビッドソンも大幅高となりました。
シェブロンやハリバートンなどのエネルギー関連株も上昇し、バイオ医薬品のアムジェンやギリアド・サイエンシズなどの上昇も目立ちました。エボラ出血熱の沈静化期待でデルタ航空やサウスウェスウト、ジェットブルーなどの航空株が大幅高となり運輸株指数の上昇をけん引。クルーズ船のカーニバルも大幅続伸となっています。
一方、通期見通しを下方修正した飲料のコカコーラが大幅安。IBMは失望決算からの売りが止まず続落。減益決算を発表したマクドナルドも軟調に推移しました。
ダウ構成銘柄では、インテル、シェブロン、ユナイテッドヘルス、ビザ、ホームデポを上位に27銘柄が上昇した一方、コカコーラ、IBM、マクドナルドの3銘柄が下落しました
NY原油先物(WTI)は小反発。ECBによる追加緩和で資金が流入するとの期待から金先物は続伸。終値としては9月8日以来、約1カ月半ぶりの高値で取引を終了しました。バルチック海運指数(BDI)は大幅高で3日続伸。9月17日以来、約1カ月ぶりの高水準となっています。
CME日経225先物は、円建ては15080(大証比300円高)、ドル建てが15115(同335円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
=NYダウ、大幅高! =
昨晩のNYダウは、前日比215ドル高の1万6614ドルと3日連続で上昇しています。
シカゴ日経平均先物は1万5080円と昨日の東京市場の日経平均株価1万4804円と比べて270円ほど高い水準となっています。
今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=107円06銭前後(昨日16:00台は106円39銭)と円安に振れています。米長期金利の上昇を受け、日米金利差拡大が意識され、円売り・ドル買い(円安・ドル高)の動きとなっています。
対ユーロは1ユーロ=136円12銭前後(同136円48銭)とやや円高に振れています。欧州中央銀行(ECB)が追加の金融緩和策として12月にも社債購入を検討しているとの一部報道を受け、ユーロが売られています。
NY原油は小幅高、前日比0.10ドル高の1バレル=82.81ドルとなっています。
NY金価格は、前日比7.0ドル高の1トロイオンス=1251.7ドルと2日連続で上昇しています。終値ベースで9月8日以来、約1ヵ月半ぶりの高値水準となっています。欧州中央銀行(ECB)が追加の金融緩和策として社債購入を検討しているとの報道を受け、金への資金流入につながるとの期待から買いが入っています。
昨日の日経平均株価は大幅安、前日比306円安の1万4804円となっています。心理的節目の1万5000円を2日ぶりに下回っています。
騰落レシオは再び70%台を割り込み、69%となっています。
東証が昨日発表した10月17日時点の信用取引残高(東京・名古屋2市場合計)は、買い残が4週連続で増加し、前週比949億円増の3兆0495億円となっています。4月25日時点(3兆0103億円)以来、約半年ぶりに3兆円台に乗せています。
一方、売り残は4週連続で減少し、前週比251億円減の5438億円となっています。信用倍率は前回(10月10日時点)の5.19倍から5.61倍となっています。
大林組は昨日引け後に、中間期(4~9月)の連結業績予想を上方修正しています。営業利益は従来予想120億円→今回168億円(前年同期比2.0倍)、純利益は90億円→141億円(同2.2倍)にそれぞれ引き上げています。土木を中心に手持ち工事の消化が順調に進み、完成工事利益が増加したことによります。一方、売上高は子会社の減収が影響し、8300億円→8110億円(同12%増)に引き下げています。
本日は、8:50に9月の貿易統計が発表されます。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は事前予想で7770億円程度の赤字(8月・改定値は9496億円の赤字)となっています。27ヵ月連続で赤字となる見通しです。
14:00に9月の訪日外国人数が発表されます。8月(推計値)は、前年同月比22.4%増の110万9600人と、これまで8月として過去最高であった2013年(90万6000人)を20万3600人上回っています。また、1~8月の累計は25.8%増の863万7800人となり、年間の訪日外国人は過去最高の1200万人ペースで推移しています。
14:00に資源エネルギー庁から10月20日時点の給油所の石油製品価格が発表されます。10月14日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は前週(10月6日時点)と比べ0.7円安い1リットル当たり165.3円と13週連続で値下がりしています。12週前(169.9円)からは4.6円低下しています。
本日は、中間期(4~9月)決算発表で日本電産、リコーリースなどが予定しています。
海外では、アジア太平洋経済協力会議(APEC)財務相会合(最終日・北京)、中国共産党中央委員会第4回全体会議(3日目・~23日、4中全会)、9月の米消費者物価指数の発表などが予定されています。本日はシンガポール・マレーシア市場が休場となります。
米主要企業の決算発表で、今晩はボーイング、ダウ・ケミカル、AT&T、U・S・バンコープなどが予定しています。
◆主なニュース
・イオン、ドラッグストアで首位に ウエルシアにTOB
・富裕層の税逃れ防止 海外移住者の株含み益に課税検討
・配偶者手当見直し、年収制限で 首相指示、まず公務員
・景気、生産もたつき 10月月例、基調判断を引き下げ
・ホテル稼働率、西高東低 9月大阪91%、USJ効果
・高島屋、タイで「勝利の方程式」再び バンコクに出店
・富士フ、営業2割増益 4~9月、「チェキ」海外好調
・電子部品大手6社、受注額最高に 7~9月は13%増
・エリーパワー、米で家庭向け蓄電池 17年4万世帯分
・香港学生側「長官選の立候補制限撤回を」 政府は拒否
◆経済指標等
・貿易統計(9月、財務省)
・パソコン国内出荷実績(9月、電子情報技術産業協会)
・米住宅ローン申請指数(週間)
・米石油在庫統計(週間)
・米消費者物価指数(9月)
◆その他
・新規公開
セレス(東マ・3696)公開価格1,860円
オプティム(東マ・3694)公開価格4,000円
・主な決算
日本電産(6594:HDD用小型モーターで世界首位)
・海外決算
ボーイング(航空機、ダウ銘柄)
AT&T(通信、ダウ銘柄)
ダウ・ケミカル(化学)
ブロードコム(半導体)
バイオジェン(医薬品)
・四中全会(北京、23日まで)
・APEC財務相会合(北京、22日まで)
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【3】心に残る名言 **
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チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。
本田 宗一郎