概況

ヒロろんさん



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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      
16399.67(+ 19.26)△0.12%

□ナスダック       
4316.07(+ 57.63)△1.35%

□S&P500      
1904.01(+ 17.25)△0.91%

□ダウ輸送株       
8227.84(+ 80.00)△0.98%

□半導体株(SOX)    
584.15(+  8.82)△1.53%

□NY原油先物(11月限)  
82.71(- 0.04)

□NY 金先物(12月限)
1244.70(+ 5.70)

□バルチック海運指数    
973   (+29)

□為替      
(対ドル)106.94 
(対ユーロ)136.87

□CME日経225先物 
15115(-  5)※大証比



 週明け20日のNY株式市場は、失望決算でIBMが急落しましたが、企業業績への期待は根強く3指数ともに続伸しました。

 朝方発表されたIBMの7~9月期決算が予想外の減収減益となり、利益目標の達成を断念したと発表したことから同社株が急落。この日は経済指標の発表はありませんでしたが、値がさ株の影響を受けやすいダウは、構成銘柄で3番目に高株価のIBMの急落で一時119ドル安まで下げる場面がありました。

 一方で、企業業績に対する期待も根強くナスダック指数やS&P500は堅調に推移。ダウは寄り付き直後に日中の安値をつけ、その後は下げ幅を縮小し、じり高歩調。結局3指数とも揃って続伸です。

 S&P業種別指数は全10業種が上昇。生活必需品、素材、公益、一般消費財、ヘルスケアなどが上昇率上位となっています。

 個別銘柄では、引け後に決算発表を控えたアップルが上昇。同社株は決算発表後の時間外取引でも堅調に推移しています。腕時計型のウェアラブル端末を数週間内に発表すると伝わったマイクロソフトがしっかり。資金調達計画を発表した百貨店のシアーズが急騰し、同業のJCペニーも大幅高、スポーツ用品のナイキや高級皮革製品のコーチが物色され、娯楽・メディアのディズニーやクルーズ船のカーニバルなども上昇しました。

 交流サイト(SNS)のフェイスブック、電気自動車(EV)のテスラ・モーターズ、バイオ医薬品のセルジーンやアムジェンなど、いわゆるモメンタム株も買い戻しで続伸。DRホートンやレナーなど住宅建設株の上昇も目立ちました。一方、IBMは7%安。シスコシシテムズやヒューレット・パッカードが安く、農機のディアやキャタピラーも下落しています。

 ダウ構成銘柄では、ディズニー、ナイキ、ホームデポ、アメリカン・エクスプレス、ウォルマート、デュポンなどが高く、IBMは大幅安、シスコシステムズやキャタピラー、シュブロンなどが軟調でした。

 NY原油先物(WTI)は小反落。金先物はドル安を追い風に反発。バルチック海運指数(BDI)は続伸です。

 CME日経225先物は、円建ては15115(大証比5円安)、ドル建てが15150(同30円高)で取引を終了しました。




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【2】主な注目材料とニュース                   **
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☆注目材料

 昨晩のNYダウは、前週末比19ドル高の1万6399ドルと2日連続で上昇しています。

 シカゴ日経平均先物は1万5115円と昨日の東京市場の日経平均株価1万5111円と比べてほぼ同水準となっています。

 今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=106円96銭前後(昨日16:00台は107円20銭)とやや円高に振れています。対ユーロは1ユーロ=136円90銭前後(同136円54銭)とやや円安が進行しています。

 NY原油はほぼ横ばい、前週末比0.04ドル安の1バレル=82.71ドルと3日ぶりにやや値下がりしています。

 NY金価格は、前週末比5.7ドル高の1トロイオンス=1244.7ドルと3日ぶりに上昇しています。

 米アップルが取引終了後に発表した7~9月期決算は増収増益。売上高は前年同期比12%増の421億2300ドルと市場予想の398億8000万ドルを上回っています。純利益は同13%増の84億6700万ドルとなっています。1株利益は1.42ドルと市場予想の1.31ドルを大幅に上回っています。

 「iPhone」の販売台数は3927万台と16%増加。一方、タブレット端末「iPad」は1231万台と13%減少しています。同社の株価は時間外取引(日本時間6時30分現在)で1.4%上昇しています。


 昨日の日経平均株価は大幅高、前日比578円高の1万5111円となっています。節目の1万5000円台を3日ぶりに回復。上げ幅は今年最大を記録しています。

 チャート上からは、昨日は「寄り切り線」(大陽線)が出現。「陽の寄り付き坊主」と言い、上値暗示のかなり強い線となります。

 安川電機は昨日の引け後に好決算を発表しています。第2四半期(3月21日~9月20日)の連結決算は、売上高が10%増の1939億円、営業利益は18%増の149億円となっていす。同時に15年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高は9%増の3950億円(従来予想は3800億円)、営業利益は17%増の300億円(同275億円)としています。サーボモーターなどの販売が中国のスマホ製造ライン向けに好調なほか、自動車向け産業用ロボットも堅調に推移しています。

 本日は10月の月例経済報告が公表されます。政府は景気の判断基調を引き下げ「弱さがみられるが、緩やかな回復基調が続いている」に変更する見通しです。雇用環境が底堅いため、回復が続いているとの認識は維持する見込みです。

 中国の主要経済指標の発表が相次ぎます。11:00に7~9月期のGDP、9月の鉱工業生産、小売売上高、都市部固定資産投資が予定されています。

 7~9月期の中国GDPの事前予想は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比7.2%(4~6月期は7.5%)となっています。

 9月の中国鉱工業生産の事前予想は、前年同月比7.5%増(8月は同6.9%増)となっています。

 9月の中国小売売上高の事前予想は、前年同月比11.7%増(8月は同11.9%増)となっています。

 14:00に9月の全国スーパー売上高が発表されます。8月の売上高は既存店ベースで前年同月比0.1%減の1兆0974億円と5ヵ月連続で前年実績を下回っています。大雨や台風などの天候不順が響き、夏物衣料が苦戦しています。ただ、落ち込み幅は7月の2.1%から大きく縮小しています。

 海外では、アジア太平洋経済協力会議(APEC)財務相会合(~22日、北京)、中国共産党中央委員会第4回全体会議(2日目・~23日、4中全会)などが予定されています。

 米主要企業の決算発表で、今晩はコカ・コーラ、マクドナルド、トラベラーズ、ベライゾン、ヤフーなどが予定しています。


◆主なニュース

・宮沢経産・上川法相を起用 安倍首相、立て直し急ぐ

・法人税の改革に影響も 経産相に財政再建派の宮沢氏

・節電協力に報奨金 政府検討、電力売買の取引所創設

・住宅設備、スマホで遠隔制御 米最大手が日本に進出

・佐川急便、大型の商業施設向け仕入れ業務を一括受託

・富士フイルム、エボラ熱向けにインフル薬を追加生産

・北海道ガスが電力小売り 三井物産などと発電所建設

・製紙にベネッセ・ショック DM需要減、王子等減産

・長谷工、営業益28%増の370億円 15年3月期

・中国主導インフラ銀に意欲 豪「参加、週内に覚書」



◆経済指標等

・食品スーパー売上高(9月、日本スーパーマーケット協会)

・全国スーパー売上高(9月、日本チェーンストア協会)

・白物家電の国内出荷実績(9月、日本電機工業会)

・民生用電子機器の国内出荷実績(9月、電子情報技術産業協会)

・月例経済報告(10月、内閣府)

・中国小売売上高(9月)

・中国工業生産高(9月)

・中国GDP(7~9月期)

・中国不動産投資(1~9月)

・中国固定資産投資(1~9月)

・米チェーンストア売上高(週間)

・米中古住宅販売件数(9月)


◆その他

・新規公開 
GMOリサーチ(東マ・3695)公開価格2,100円

・海外決算 
コカコーラ(飲料、ダウ構成銘柄)
      
ベライゾン(通信、ダウ構成銘柄)
      
トラベラーズ(医療保険、ダウ構成銘柄)
      
マクドナルド(ファストフード、ダウ構成銘柄)
      
ユナイテッド・テクノロジーズ(機械、ダウ構成銘柄)

・四中全会(北京、23日まで)

・APEC財務相会合(北京、22日まで)




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【3】心に残る名言                        **
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 私たちの生き方には二通りしかない。
 奇跡など全く起こらないかのように生きるか、すべてが奇跡であるかのように生きるかである。


                   
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