経済アナリスト、木下 晃伸（きのした てるのぶ）です。
●騰落レシオ
少し相場が軟調な展開となっています。
相場状況を占う上で参考にしている騰落レシオ。
その騰落レシオもここしばらく高位で推移していましたが、
少しずつ下落しています。
騰落レシオはこちら
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0188
もう一段の下落可能性を頭の片隅に入れておいていただき、
かつ、下落したタイミングでは、投資チャンスがやってくると考えています。
●それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る！投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。
本日もよろしくお願い申し上げます。
※本資料の利用については、必ず巻末の重要事項(ディスクレーマー)を
お読みいただいた上、ご利用ください。
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【経済アナリストが斬る！投資に役立つ3大ニュース】
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１．インド最大手買収発表、第一三共
２．鉄くず投資詐欺、容疑の女再逮捕
３．ＴＶや新聞見てネット検索６８％
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１．インド最大手買収発表、第一三共
●第一三共が世界に打って出る
●インド最大の製薬会社、ランバクシー・ラボラトリーズを買収
●３５ヵ国に足場、最大５０００億円投資
第一三共は11日、インド最大の製薬会社、
ランバクシー・ラボラトリーズを買収すると発表した。
最大で五千億円を投じ、ＴＯＢ（株式公開買い付け）などで
五〇・一％以上の株式を取得する。
世界で後発医薬品（ジェネリック医薬品）を展開するランバクシーを傘下に収め、
ロシアなど三十五カ国に進出する。
低価格を武器に二ケタ成長する後発薬七兆円市場の争奪戦に乗り出す。
第一三共が狙うのは世界的に需要が拡大する後発薬市場。
同日、インドのニューデリーで記者会見した第一三共の庄田隆社長は
「先進国で医療費抑制の動きが進むが、特許で守られた新薬と、
許の切れた後発薬で構成されていく」と指摘、
双方の事業を持つことが成長戦略に欠かせないとの認識を示した。
日本では、海外医薬品メーカーの日本進出が喧伝されていたが、
私自身は当メールマガジン等を通じてもそれほど話題にはしてこなかった。
流通や厚生労働省など、日本固有の事情があり、
外資系製薬メーカーがパワーを発揮するには日本は難しい市場だからだ。
しかし、世界最大のイスラエル後発医薬品メーカー「テバ」を
日興シティグループ証券の協力の下取材をさせていただいた際、
世界の後発医薬品市場は、外資系の独壇場であることも理解した。
国内メーカーの中で唯一、今後の成長に期待が持てる
新薬パイプラインを第一三共の戦略は高い評価が得られると考える。
２．鉄くず投資詐欺、容疑の女再逮捕
●架空の鉄くず投資話を巡る詐欺事件で逮捕
●約80人から計約25億円を詐取した疑い
●同容疑者は2003年5月から05年4月に詐欺をはたらいていた
資源関連は投機資金も入るため、実態が読みにくい。
一方で、上昇を続けていることから投資チャンスを見込める可能性がある。
そんな中、架空の鉄くず投資話を巡る詐欺事件で、警視庁捜査二課は11日、
埼玉県川口市の女性（５３）から現金約1億1,500万円をだまし取ったとして、
東京都江戸川区東葛西三、無職、川口千恵子被告（４５）を詐欺容疑で再逮捕した。
同課は約80人から計約25億円を詐取した疑いが強いとみている。
調べによると、同容疑者は2003年5月から05年4月、
女性に「解体工事で出る鉄くずスクラップを中国などに輸出すればもうかる」
とのうその投資話を持ちかけて、現金をだまし取った疑い。
たしかに許されることではない、しかし、03年の秋に
BRICsという言葉がゴールドマン・サックスから
提唱されたぐらいのタイミングだった。
それ以上に早いタイミングで気づいた人がいる、というのは正直驚くべきことだ。
また、その内容をどうやって説明したのか、興味深い。
私は学部が法学部、専攻が刑法だった。
そのため、刑事事件には、常に着目してきた。
なぜなら、刑事事件は、ある意味時代の最先端であることが多いからだ。
天才的な頭脳を、残念な使い方をし、
浪費してしまうケースは本当に残念なことだ。
一方で、刑事事件の罪が明らかになるとき、最先端ではなくなり、
一般の好奇の目に晒される。
資源価格はどうなるのか。一般の目に晒され始めた今、ピークが近い可能性はある。
３．ＴＶや新聞見てネット検索６８％
●消費者のメディア活用に関するアンケート調査の結果が発表
●約四割の人がテレビで見た内容をその場でネットで調べたことがある
●これからのマーケティングは、ネットを絡めなければダメ
電通は、消費者のメディア活用に関するアンケート調査の結果を発表した。
テレビや新聞などマスメディア広告をきっかけに
キーワード検索した人が全体で68％を占めた。
幅広い世代で、マスメディアを起点として
ネットで商品などの情報を収集するという利用形態が普及していることがわかった。
約4割の人がテレビで見た内容をその場でネットで調べたことがあり、
テレビとネットの二つのメディアを横断的に利用する傾向が強まっている。
新聞・雑誌を読んでネットで調べる行動は、40―50代で多く見られる傾向。
テレビとパソコンそれぞれの利用状況も調査した。
「家に帰ったらすぐにテレビの電源を入れる」が40％を占めたのに対し、
「家に帰ったらすぐにパソコンを立ち上げる」が32％に達した。
男性では、テレビよりもまずパソコンを立ち上げる人が多く、
テレビよりネットを日常的に利用する人が増えていることがわかった。
（同調査は、関東地域に住む十二歳から六十四歳の男女二千九十人が対象。
ネットを通してアンケートを実施）
これからのマーケティングは、ネットを絡めなければ話にならない。
そのことを如実に表すデータだと思う。
ネット関連企業は、日本国内がメインマーケットとはいえ、
世界でも十分戦える企業が多い。
中長期的に注目すべき投資テーマだと考える。
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木下晃伸（きのしたてるのぶ）
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