今日から秋の「土用」入りです。土用とは本来季節の変わり目のことを言い、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前に年4回あります。
秋の土用が終れば「立冬」になり、暦の上では冬到来となります。
ところで昨日、三菱航空機の愛知県の工場で、約半世紀ぶりの国産旅客機となる「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の完成機披露(ロールアウト)が行われました。
試験飛行は来年の4~6月に行われる予定ですが、すでに当初のスケジュールから4年ほどの遅れが出ています。ただ、ボーイング787やエアバスA380がそうだったように、航空機における開発の遅延は珍しいことではありません。
MRJは ANAから25機、米スカイウエストから200機、米トランスステーツから100機、米イースタンから40機、JALからは32機など、現段階で計407機(オプション184機含む)の受注を獲得しています。
ちなみに、リージョナルジェットは旅客数が50から100名程度の小型ジェット機で、世界の路線で就航している小型ジェット機は現在およそ3500機程度あり、ブラジルのエンブラエルが約46%、カナダのボンバルディアが約37%のシェアを持ち、この2社で市場をほぼ独占しています。
小型ジェット機は今後20年間で5000機超の新規需要が見込まれており、中国やロシアの新規参入もあって競争は激しくなる見通しですが、国産MRJは5000機中の半分、2500機の受注獲得を目指しています。