――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【１】ＮＹ市況 ＊＊
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
□ダウ工業株
１６３８０.４１（＋２６３.１７）△１.６３％
□ナスダック
４２５８.４４（＋ ４１.０５）△０.９７％
□Ｓ＆Ｐ５００
１８８６.７６（＋ ２４.００）△１.２９％
□ダウ輸送株
８１４７.８４（＋１２１.６４）△１.５２％
□半導体株（ＳＯＸ）
５７５.３３（＋ ４.６０）△０.８１％
□ＮＹ原油先物（１１月限）
８２.７５（＋ ０.０５）
□ＮＹ 金先物（１２月限）
１２３９.００（＋ ２.２０）
□バルチック海運指数
９４４ （＋１４）
□為替
（対ドル）１０６.８５
（対ユーロ）１３６.３１
□ＣＭＥ日経２２５先物
１４８８０（＋３５０）※大証比
先週末１７日のＮＹ株式市場は、投資家心理の改善でダウが大幅高、７営業日ぶりに反発しました。
欧州中央銀行（ＥＣＢ）が数日内に資産購入を開始するとの見方を背景に欧州株が大幅高となり市場心理が改善。直近の相場下落（前日までの６営業日でダウは８７６ドル下落）の反動もあってこの日は序盤から買いが先行しました。
朝方発表の９月の住宅着工件数や１０月の消費者態度指数（速報値）が予想以上に改善したことや、好決算の発表が相次いだことも買い安心感につながりました。ダウは大幅高となり７営業日ぶりに反発。ナスダックやＳ＆Ｐ５００も揃って上昇です。
Ｓ＆Ｐ業種別指数では全１０業種が上昇。特に資本財、ヘルスケア、素材、金融などの上昇が顕著でした。
個別銘柄では、好決算を発表した金融のモルガン・スタンレー、機械のハネウェル、複合企業のゼネラル・エレクトリックが買われ相場上昇を主導。同じく決算を手掛かりに油田サービスのシュルンベルジュが物色され、同業のハリバートンも上昇。住宅指標の改善を好感して住宅建設のＤＲホートンやＫＢホームなども上昇しました。
一方、フラシュメモリのサンディスクは減益決算が嫌気され売られ、冴えない決算を発表したグーグルも下落。慎重な業績見通しを示したアパレルのアーバン・アウトフィッターズが急落し、ギャップやアバクロンビー＆フィッチなども下げました。
この日はダウを構成する全３０銘柄が上昇し、ユナイテッドヘルス、アメリカン・エクスプレス、ウォルト・ディズニー、ゴールドマン・サックス、ボーイングなどが上昇率上位となっています。
ＮＹ原油先物（ＷＴＩ）はほぼ横ばい。米経済指標の改善を手掛かりに為替市場でドルが上昇し、ドル相場と反対の動きになりやすい金先物は売りが優勢となり続落。バルチック海運指数（ＢＤＩ）は１３営業日ぶりに反発しました。
ＣＭＥ日経２２５先物は、円建ては１４８８０（大証比３５０円高）、ドル建てが１４９０５（同３７５円高）で取引を終了しました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【２】主な注目材料とニュース ＊＊
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
☆注目材料
的中率の高い騰落レシオが週末（１７日）時点で６９％と要注目の水準となっています。
＝ ＮＹダウ、大幅高！ ＝
先週末のＮＹダウは大幅高、前日比２６３ドル高の１万６３８０ドルと７日ぶりに上昇しています。
＝ シカゴ日経平均先物、大幅高！ ＝
シカゴ日経平均先物は１万４８８０円と１７日（金）の東京市場の日経平均株価１万４５３２円と比べて３５０円ほど高い水準となっています。
週末のＮＹ市場の円相場は、対ドルで１ドル＝１０６円８０銭～９０銭（１７日１６：００台は１０６円２７銭前後）と円安が進行しています。９月の米住宅着工件数や１０月の米消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことを受け、米景気の回復基調は続いているとの見方から、円売り・ドル買い（円安・ドル高）の動きとなっています。
対ユーロは１ユーロ＝１３６円３０銭～４０銭（同１３５円８８銭前後）と３日連続で円安が進行しています。
ＮＹ原油はほぼ横ばい。前日比０．０５ドル高の１バレル＝８２．７５ドルと２日連続で上昇しています。
ＮＹ金価格は小幅安。前日比２．２ドル安の１トロイオンス＝１２３９．０ドルと２日連続で値下がりしています。
１７日（金）の日経平均株価は、前日比２０５円安の１万４５３２円と２日連続で値下がりしています。週間ベースでは前週末比７６８円安と今年３番目の下げ幅となっています。
東証が１７日発表した１０月第２週（１０月６日～１０月１０日）の投資部門別売買動向を見ますと、外国人投資家は２週連続で売り越し、売越額は３３７０億円（前週は１９４７億円の売り越し）となっています。売越額は８月第１週（４５７１億円の売り越し）以来、約２ヵ月ぶりの高水準です。
一方、個人投資家は３週連続で買い越し、買越額は２９３０億円（前週は３５４２億円の買い越し）となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は２週連続で買い越し、買越額は１２６５億円（前週は７１４億円の買い越し）となっています。５月第５週（２４９９億円の買い越し）以来、約４ヵ月半ぶりの高水準です。
日銀は本日、全国支店長会議を開きます。黒田総裁の冒頭（９：３０頃）の挨拶に注目が集まります。１４：００に全国各支店からまとめた「地域経済報告」（さくらリポート）が公表されます。
１４：３０に９月の全国百貨店売上高が発表されます。８月は既存店ベースで前年同月比０．３％減の４２７２億円となっています。全国百貨店協会では、「同月は不安定な天候の影響などから５ヵ月連続のマイナスとなったが、減少幅は７月の２．５％減から改善し、ほぼ前年並みの水準まで戻してきている」としています。
１６：００に９月のコンビニエンスストア売上高が発表されます。８月の売上高は既存店ベースで前年同月比２．４％減の７９６３億円と５ヵ月連続で前年実績を下回っています。減少幅は７月の０．７％減から拡大しています。台風など天候不順に加え、西日本で平均気温が低く推移し、来店客数が３．６％減と６ヵ月連続で前年実績を下回ったことが響いています。一方、コーヒーなどレジ周り商品の好調を受け、平均客単価は１．２％増と２ヵ月連続でプラスとなっています。
１６：００に９月の日本製半導体製造装置ＢＢレシオが発表されます。ＢＢレシオは、半導体業界全体の３ヵ月平均の受注額を同期間の出荷額で割って求めた値で「１」を超えると市況の改善、割り込めば市況が悪化していることを示します。８月の同・速報値は前月から０．０３ポイント上昇の０．９７となっています。２ヵ月連続で「１」を下回っています。
その他、今週の主な国内経済指標・行事として、２２日（水）は９月の貿易収支、９月の訪日外国人客数。２３日（木）は大阪証券取引所のＦＸ市場取引最終日（休止）。２４日（金）は気象庁３カ月予報の発表などが予定されています。
主要企業の決算発表で、本日は安川電機、ジャフコ。２２日（水）は日本電産、リコーリース。２３日（木）は日立国際電気、日立ハイテク、キヤノンＭＪ。２４日（金）は野村総研、中外製薬、ファナック、カブドットコムなどが予定しています。
海外では、本日は中国共産党中央委員会第４回総会（４中総会、～２３日）、インドネシア大統領就任式、９月の北米半導体製造装置ＢＢレシオ。２１日（火）は７～９月期の中国ＧＤＰ、９月の中国鉱工業生産、９月の中国小売売上高、９月の中国都市部固定資産投資。２２日（水）はシンガポール・マレーシア市場が休場、９月の米消費者物価指数など。
２３日（木）は１０月のＨＳＢＣ中国製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値、ＥＵ首脳会議（～２４日、ブリュッセル）、８月のＦＨＦＡ米住宅価格指数、９月の米景気先行指数（コンファレンスボード）。２４日（金）はインド市場が休場、７～９月期の英ＧＤＰ、９月の米新築１戸建て住宅販売件数の発表などが予定されています。
米主要企業の決算発表で、今晩はアップル、ハリバートン、ＩＢＭ、テキサス・インスツルメンツ。２１日（火）はコカ・コーラ、マクドナルド、トラベラーズ、ベライゾン、ヤフー。２２日（水）はボーイング、ダウ・ケミカル、ＡＴ＆Ｔ、Ｕ・Ｓ・バンコープ。２３日（木）はキャタピラー、ＧＭ、３Ｍ、マイクロソフト。２４日（金）はフォード、Ｐ＆Ｇ、ＵＰＳなどが予定しています。
◆主なニュース
・小渕経産相辞任へ 収支問題、調査結果の報告後に表明
・公的年金、国内株運用２０％台半ばに 引き上げへ調整
・賃上げ優遇、政府が複数案 増額分の課税除外など浮上
・日中、閣僚級の経済対話を再開 麻生氏の訪中で合意へ
・ヤマト運、アジアに「安全運転」の指導ノウハウを輸出
・大林組、３Ｄ図面使い設計を短縮 取引先に共有広げる
・日立、暗号でサイバー対策 インフラ監視の新技術開発
・エボラ、米中間選挙争点に 共和、危機管理の甘さ追及
・米金融大手、収益が改善 ７～９月、企業向け融資堅調
・香港政府と学生団体、２１日に対話へ 議論を実況中継
◆経済指標等
・地域経済報告（１０月、日銀）
・景気動向指数（８月改定値、内閣府）
・粗鋼生産量（９月、鉄連）
・全国百貨店売上高（９月、百貨店協会）
・全国コンビニ売上高（９月、ＦＣ協会）
・米半導体ＢＢレシオ（９月）
◆その他
・四中全会開幕（中国）
・日銀支店長会議
・主な決算
安川電機（６５０６：インバーター、産業用ロボット）
ＫＯＡ（６９９９：固定抵抗器で世界首位級）
ＪＡＦＣＯ（８５９５：ベンチャーキャピタル最大手）
・海外決算
アップル（スマホ）
ＩＢＭ（ＩＴ、ダウ構成銘柄）
テキサス・インスツルメンツ（半導体）
ハリバートン（油田サービス）
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【３】心に残る名言 ＊＊
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
完璧主義になるな。自ら身動きを取れなくなり、何をしても自分の期待が満たされなくなる。
エレン・スー・スターン
