想定ていた第二の底値に到達したので、市場が落ち着けば上昇へ

日経平均で言うと、14800円割れからは、14300円に向かっての買い下がりだと思っていましたが、いきなり14500円まで到達してしまいました。

一旦、下がり出すと下落の説明になる情報があふれ、上がり出すと上昇の説明になる説明にあふれる。

つくづく、新聞を始めとするメディアは、大衆が受け入れやすい情報を選別して発信していると思います。と言うか、その時々に関心を持って貰える情報を発信しているだけなんでしょうけど、全ては「後付け講釈」であることを、賢い投資家の皆さんは見極めておく必要があります。後付けだから、納得し易いのです。経済は生き物ですから、「皆が納得し易い」講釈は要注意です。


株式市場は、美人投票(人気投票)とも言われますが、開票されるまでは何が起こるか分からない、という事では、単なる投機になります。投票するからには、自分が好きな候補者(株式)に投票するだけでなく、当選しそうな候補者(株式)に投票しなくては、株式投資の場合は意味がありません。当選しそうな候補者は、いくつかの視点で実力を評価しておく必要があります。


ただ、候補者を個別に評価するのは、やはりそれなりの時間が必要です。最近、私は減益となるような株式でなければ、少なくとも市場の動向に沿った動きをしてくれれば良い、とある程度の割り切りをするようになりました。


ですので、問題とするべきは方向性だと思っています。

日本経済は回復の方向にあるのか、日本経済にもっとも影響のある米国の経済は回復していっているのか。この日記を読まれている方は、良くお分かりだと思います。方向性はプラス方向だと。


この方向性に基づけば、一旦、調整した後は、株式市場は上昇トレンドに戻ると考えられます。問題は、いつ、どの程度の調整が起こるかだけ、なので、方向性を自分で考えていると安心できます。

「頭としっぽはくれてやれ」という格言の意味するところ、まだ上がりそうだけど、いつ天井を打ってもおかしくない(大きな調整なく連続して上昇している)と考えたら利益確定し、「利食い千人力」の状態にしておくことは、次の調整の「いつ、どの程度」への対策にもなります。


以前は、一旦、利確しても、さらに上がることが多くて、再度、高値で買い直ししてしまい、その途端に調整入りしてしまう、という経験もありました。

格言が何故あるのか? 格言の言うような行動をしない市場参加者が多いという意味でもありますから、格言の意味を考えるだけでも、見直す機会になります。


みん株に登録した理由は、その時々の自分の考えや行動に対して、(他の人がどのように考えているのかを知って)自戒することにあります。自壊にならないように、時々は他人の日記や格言に耳を傾けたいものです。


ところで、私は先週の金曜日に、売り建てていた「日経平均先物ミニ」を買戻し、さらに反対に「買い建て」しました。トヨタも日立も、信用売りしていましたが、全て金曜日に反対売買して利益確定しました。さらに、これらも「信用買い」に転じました。下値の目途まで到達したからです。市場の雰囲気で判断せずに、決めていたことを実行しています。

ただし、資金の30%程度での購入としていて、日経平均で14300円までの下落についても、まだ(少しだけですが)あり得ると、リスク対策としています。


自信は過信、そう言い聞かせています。

以前なら、先週金曜日の時点で、資金の50-70%は「買い」に傾けていました。それで、過信に走って、方向転換が遅れ、それまでの蓄積を一度に失う、ということを3度もやってしまいました(自分の株式口座だけでの取引なので、家計には全く影響はしていませんが)。


なので、自分の考えは過信になっていないか、時々、日記で振り返れるように、節目で日記を記載しています。(コメントを下さる方は、大歓迎です。)


それでは、10月の仕込みが収穫の種まきとなりますように。

SPE

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わたくしの日記を読んで、古部゜つに質問をしてくれる方がいますが、他にも質問が来ているので、日記にて、追加記載することにしました。


米国株式の反発は、市場環境が大きく変わった訳ではなく、元々の景気回復のトレンドを確認できる数字が幾つか出たことで、心理的に安心感が生まれ、買戻しが発生しただけのことです。

しかも、まだ下げ幅の1/3戻しのため、「半値戻しは、全値戻し」と言われる、半値戻しとは異なる状況であることは、頭に入れておく必要があります。買戻しによる反発は、通常は非常に短い期間で生じるので、例えば、下げ幅の1/3戻しが東京市場にても生じても、1/3を超えてからの上値は、買い急がないことが大切です。

一時的な買戻しが終わったら、再度の下げがある可能性がありますし、その時の下げが14200-14300の支持ラインまで下がるのであれば、そこで購入する資金は確保しておく必要があります。


行き当たりばったりではなく、全体の方向性をにらんで、自分なりのシナリオが必要です。そして、そのシナリオには、リスク対策も検討しておく必要があります。為替一つとっても、予想はし難い訳ですから、いくつかのリスク対策を検討しておく必要があります。

実際にそのリスクが現実となったら、こうしよう、と事前に考えておかないと、対応は後手になりますから。


そんな事を考えたくないのであれば、年に1-2回の(今回のような)大きな下げ相場を待って、そこで購入して3か月待って売る、ということに徹するとか、自分に合った投資法に徹する必要があります。

それでも、現在の株価の位置では、30%程度の購入としておき、さらに下落するリスクを考えておくことは必要です。

8月の下げと同じなら、反発して16300円に向かいますが、今回はEUの景気が確実に悪化してきていることが明確化しており、中国の成長率もさらに鈍化しているので、米国の金融緩和が終了するのと合わせて、8月よりも株式市場の環境は悪いのです。

一度、14200-14300円まで下落する可能性があることを念頭に、でもここからの反発も視野に、30%程度の購入が私の今のスタンスです。

(SPE)

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