本日の日経平均株価は-205円の14,532円と大幅続落。TOPIXも-18.28の1,177.22ポイントと続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場はほぼ変わらずで終了。新規失業保険申請件数は14年ぶりの低水準を記録。9月の鉱工業生産は大きく上昇するなど、発表された経済指標は米経済情勢について一段と楽観的な見方を強める内容となりました。またセントルイス地区連銀のブラード総裁は、インフレ期待の低下を踏まえると、連邦準備理事会(FRB)が量的緩和(QE)の縮小を停止する可能性もあるとの認識を示し、相場を支援する材料が加わりました。
東京株式市場は、米NY株式市場はほぼ変わらずで終え、ドル/円は106円台前半でやや強含みの動き、シカゴ平均株価先物は小安く売られたことから、様子見で取引が始まりました。
日経平均株価は+58円の14,796円と小高い位置で取引を開始いたしました。しかし寄付き後は売り物に押される動きが続き-71円の14,666円と続落歩調で前場の取引を終えました。後場に入っても反発という反発は見られないまま軟調な動きが継続し-205円の14,532円で本日の取引を終えました。
日経平均株価の中期基調は下向き継続。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価の日足は幅のある陰線を形成しております。
市場では「日銀のETF買い観測などで下げ渋る場面もあったが、流動性の高い主力株への換金売りが続き上値が圧迫されている。信用取引の追い証発生に伴う処分売りも出ているようだ」「先物に仕掛け的な売りが出ているようだ。閣僚や黒田日銀総裁の発言にサプライズがないと受け止めた海外勢に振り回されている印象がある。朝方にカジノ法案の成立が不透明だと伝わったことも、安倍政権の求心力低下として捉えられ、嫌気されているとみえる」などと指摘されております。
さて、日経平均株価ですが先週の火曜日から107円安、187円安、117円安、178円安、364円安と5日続落、そして一昨日に137円高と反発し下げも一服したかに思われましたが、昨日に335円安と“ドスン”と売られ、そして更に本日205円安とダメ押しの下げとなりました。日経平均株価は、9月25日の16,374円から本日安値の14,529円まですでに1,845円幅の下落となりました。
底打ちが予想されたラインをもう一段下抜けたことから再度安値を模索する動きとなりました。週末要因もある中、「買い」も入り難く先物主導で売られました。先週今週と非常に厳しい相場環境が続きました。
週明けは市場も落ち着いてくれば、いよいよ反発反騰への動きが期待されます。