業績と株価

ヒロろんさん


 企業が発表する業績動向は投資判断の際の重要な材料となります。業績が伸びれば企業価値が高まり、それを反映(先取り)して株価も上昇します。

 PER(株価÷1株利益)を基準にした銘柄選定もこの考え方であり、主に
来期の予想PERに基づき割安か否かを判断します。

 株価は先取りして動くが故に、下げていたか安値で横ばいに推移していた株価も、発表された業績が予想どおりの悪い内容であれば材料出尽くしでそこから反騰に転じる場合があります。

 反対に良い内容を先取りして動いていた株価は、発表された好業績も予想の範囲内であれば材料出尽くしで利益確定の売りが先行することになります。

 発表された業績が予想されたものより変化率が大きかった場合にはそれまでの動きを加速することになり、予想に反した場合にはそれまでとは反対の動きとなります。

 本決算と中間決算の他にほとんどの企業は四半期業績を開示しており、今までの経過とともに業績予想の修正があれば随時発表されます。

 ある時点で今までの予想を修正するということは、先取りで動いていた株価の割安か否かの判断にも大なり小なり影響します。また、一度業績予想を上方(下方)修正した企業はその後数回にわたり上方(下方)修正してくるケースがあります。

 一般的には業績予想で大言壮語するよりも比較的堅めの予想を公表しますので、事業環境や景気動向に変化がないか同じトレンドが続くのであれば実績値が予想値を超えるケースは少なくありません。そのため、業績予想を上方修正した銘柄というのは買いが集まりやすくなります。

 ただし、修正余地が小さくなったり株価が行き過ぎた場合などは、先取りして動いていた分その反動も出ますのでその点には注意が必要です。
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