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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
16141.74(-173.45)▼1.06%
□ナスダック
4215.32(- 11.85)▼0.28%
□S&P500
1862.49(- 15.21)▼0.81%
□ダウ輸送株
7937.48(+ 18.48)△0.23%
□半導体株(SOX)
562.34(+ 2.67)△0.48%
□NY原油先物(11月限)
81.78(- 0.06)
□NY 金先物(12月限)
1244.80(+10.50)
□バルチック海運指数
935 (-13)
□為替
(対ドル)105.98
(対ユーロ)135.91
□CME日経225先物
14670(-400)※大証比
15日のNY株式市場は、景気の先行き懸念で売りが膨らみ、ダウは5日続落となりました
この日は朝方発表された9月の米小売売上高や10月のニューヨーク連銀景気指数がともに市場予想を下回る冴えない内容だったことから景気の先行きへの懸念が強まり、欧州株が大幅安となったことも投資家心理を悪化させ売りが膨らみました。
米国内で2人目のエボラ出血熱の二次感染が確認(検査で陽性反応)されたことから経済活動への影響を懸念する声も聞かれリスク回避の動きが加速しました。
ダウは一時460ドル安の1万5855ドルまで下げ、約8カ月ぶりに節目の1万6000ドルを下回る場面がありましたが、前週木曜日からこの日の安値までの下げ幅が1100ドルを超えたことから、目先の戻りを期待した買いが入り引けにかけては下げ幅を縮小しています。ダウは5日続落で、4月11日以来およそ半年ぶりの安値。5日間の下げ幅は852ドルに達しています。
S&P業種別指数では、金融や生活必需品などの下落が目立つ一方、素材とエネルギーが上昇しました。
個別銘柄では、ウォルマートやターゲットなどの消費関連株が下落。ウォルマートは大型店の出店を抑制するとの報道もありましたが、9月の米小売売上高が前月比で1月以来のマイナスに転じたことから、米経済の約7割を占める個人消費への懸念が強まりました。エボラへの懸念でテーマパークのディズニーやクルーズ船のカーニバル、デルタ航空なども下落しました。。
前日の取引終了後に決算を発表したインテルが下落。四半期決算を発表したバンカメが下落し、JPモルガンやシティグループなど金融株が軒並み安。引け後に決算発表を控えたアメリカン・エクスプレスなども軟調でした。一方、DRホートンやレナーなどの住宅建設株が上昇。量販店のベストバイやゲームストップが買われ、化学デュポンやダウ・ケミカルなどもしっかりでした。
ダウ構成銘柄では、JPモルガン、ウォルマート、メルク、インテルなどが下げた一方、ジョンソン&ジョンソンやデュポン、ゼネラル・エレクトリックなどが堅調でした。
NY原油先物は3日続落。リスク回避の流れの中で一時80ドル割れ寸前まで下げましたが、買い戻しが入り安値からは値を戻しています。金先物は逃避資金の流入で3日続伸。9月10日以来およそ1カ月ぶりの高値で終了しています。バルチック海運指数(BDI)は11営業日連続の下落で、8月14日以来、約2カ月ぶりの低水準となっています。
CME日経225先物は、円建ては14670(大証比400円安)、ドル建てが14695(同375円安)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨日の日経平均株価は6日ぶりに上昇、前日比137円高の1万5073円と1万5000円台を回復しています。
東証が昨日発表した10月10日時点の信用取引残高(東京・名古屋2市場合計)は、買い残が3週連続で増加し、前週比929億円増の2兆9546億円となっています。
一方、売り残は3週連続で減少し、前週比472億円減の5690億円となっています。信用倍率は前回(10月3日時点)の4.64倍から5.19倍となっています。
本日は、リクルートホールディングスが東証1部に新規上場します。上場に伴う公募・売り出し価格は1株3100円。同価格で算出した時価総額は約1兆7800億円となり、上場前の時価総額で比較しますと10年の第一生命保険(1兆4000億円)を抜き、98年上場のNTTドコモに次ぐ規模となります。
14:00に資源エネルギー庁から10月14日時点の給油所の石油製品価格が発表されます。10月6日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は前週(9月29日時点)と比べ0.3円安い1リットル当たり166.0円と12週連続で値下がりしています。11週前(169.9円)からは3.9円低下しています。
本日は、中間期(4~9月)決算で総合メディカル(4775)などが発表を予定しています。
海外では、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議(~17日、ミラノ)、8月のユーロ圏貿易収支、9月の米鉱工業生産・設備稼働率、10月の米NAHB住宅市場指数の発表などが予定されています。
米主要企業の決算発表で、今晩はAMD、グーグル、ゴールドマン・サックス、IBM、シュルンベルジュなどが予定しています。
◆主なニュース
・自動車各社、海外で生産し国内に輸入 為替変動に強く
・ごみ焼却炉、全国の約半数が築20年を超え更新時期に
・セブン、高知進出 18年度までに県内に120店以上
・三陽商会、新ブランド一気に展開 ポスト「バーバリー」
・ジャパンディスプレイ、今期最終赤字で深谷工場を閉鎖
・エボラ、米で2人目の感染か 対策で米欧首脳が協議へ
・米製薬アッヴィ、同業シャイアーの買収撤回も含め検討
・欧州の長期金利が急低下 独長期債利回りは最低を更新
・米長期金利2%割れ 円は約1カ月ぶりの105円台に
・米「恐怖指数」が急上昇 2年10カ月ぶりの高水準に
◆経済指標等
・マンション市場動向(9月、不動産経済研究所)
・ガソリン給油所価格(14日時点、資源エネ庁)
・ユーロ圏貿易収支(8月)
・米新規失業保険申請件数(週間)
・米鉱工業生産(9月)
・米設備稼働率(9月)
・米住宅市場指数(10月)
・米フィラデルフィア連銀景気指数(10月)
・米石油在庫統計(週間)
・米国債保有残高(8月)
◆その他
・新規公開
リクルート(東1・6098)公開価格3,100円
・主な決算
総合メディカル(4775:医業支援、調剤薬局)
・決算発表
ゴールドマン・サックス(金融、ダウ構成銘柄)
ユナイテッドヘルス(医療保険、ダウ構成銘柄)
IBM(IT、ダウ構成銘柄)
グーグル(ネット検索)
デルタエアラインズ(航空)
サンディスク(フラッシュメモリ)
AMD(半導体)
ザイリンクス(半導体)
・アジア欧州会議(ミラノ、安倍首相出席)
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【3】心に残る名言 **
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孤独は山になく、街にある。
一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の“間”にある。
三木 清