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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
14936.51(-364.04)▼2.38%
◎TOPIX
1214.27(- 28.82)▼2.32%
◎売買高概算 27億5132万株
◎売買代金概算 2兆6864億円
◎時価総額 434兆1237億円
◎値上り銘柄数 131 ◎(年初来)新高値 6
◎値下り銘柄数 1672 ◎(年初来)新安値 216
◎変わらず 29
◎騰落レシオ(25日) 75.51%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-5.91%
75日線比-3.91%
◎為替
(対ドル) 107.13
(対ユーロ)136.12
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
187.0円(- 2.3円)158,197千株
2.ユニチカ <3103>
49円(± 0円) 72,021千株
3.三菱UFJ<8306>
577.4円(-12.0円) 63,376千株
4.新日鉄住金<5401>
257円(- 3円) 43,737千株
5.ANA <9202>
230.1円(-12.8円) 42,919千株
◎売買代金上位 (円)
1.日経レバE<1570>
9810円(- 470円)140,738百万
2.ソフトBK<9984>
6877円(- 223円)125,285百万
3.トヨタ自 <7203>
5978円(- 242円) 99,606百万
4.ファストリ<9983>
36930円(- 960円) 45,284百万
5.三井住友 <8316>
4023.5円(-96.5円) 44,903百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1170万株 買い620万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が5日連続安、前週末比364円(2.38%)安の1万4936円と8月8日以来、約2ヶ月ぶりに心理的節目となる1万5000円を下回って取引終了です。
(1)昨晩のNYダウが223ドルの大幅安となったこと、(2)円相場が一時1ドル=106.70円台の円高に進行したことを嫌気して朝方から売りが先行。(3)米国でエボラ出血熱の院内感染が発生したことで渡航者減少など景気へ及ぼす懸念、(4)11月末に決算を迎えるヘッジファンドの解約申し込みが45日前までなので換金売りが出ていること、(5)ドイツの8月の鉱工業生産が前月比4%減と過去5年で最大の減少となり、IMFが世界経済見通しを下方修正するなど世界景気の減速に対する警戒感の高まり・・・等々、相場の重石となり、終日安い水準での値動きとなっています。売買代金は概算2兆6864億円、上海総合指数は6ポイントの小幅安で2359です。
業種別では33業種全て下落。空運、精密、自動車、電機、不動産、証券、石油などの下げが目立ちます。
個別銘柄では、相場全般安の中にあって富士フイルムが33円高の3348.5円と値を上げています。ダラスの医療関係者がエボラ出血熱の予備検査で陽性反応を示したと報じられており、同医療関係者は8日に死亡したリベリア人患者の治療を担当していました。感染が確定すれば米国内では初めての例となります。
富士フイルムのグループ会社である富山化学が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」はエボラ出血熱に対する治療効果が期待されており、投与地域はフランスなど欧州4カ国に及んでおり、米国でも投与が進めば将来の業績拡大の足がかりになるとして期待した買いが入っています。
また、米国内でのエボラ出血熱の院内感染報道で、クリーンルームの日本エアーテックがストップ高となる150円高の980円、関連銘柄として防じんマスクなどを手がける興研にも物色の矛先が向かってストップ高となる400円高の2197円。
同じく防毒マスクの重松製作もストップ高で150円高の960円、不織布国内最大手の日本バイリーンも21円高の633円、検査用試薬の栄研化学が177円高の1992円と値を飛ばしています。
九州地盤のドラッグストアのコスモス薬品が1140円高の1万4730円と値を飛ばして上場来の高値を更新。10日の引け後に6~8月期の連結営業利益が43億円と発表。事前計画を3億円上回り、好感した買いが入っています。
その他、島忠が160円高の2637円と値を上げて年初来高値を更新。10日の引け後に2015年8月期の単独税引き利益が前期比10%増の103億円になる見通しと発表し、併せて自社株買いも発表し、好感した買いが入っています。
本日の新高値銘柄は、ABCマート、コスモス薬品、栄研化学、エアーテック、島忠・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・特定秘密保護法の運用基準を閣議決定 55項目対象
・9月の企業物価、2カ月連続で伸び率鈍化 原油安で
・株式投信、資金流入続く 純資産額は3カ月連続最高
・台風19号、工場操業に影響なし 百貨店も通常時間
・医師情報1万7千人分持ち出した容疑で元SEを逮捕
・ファストリと大和ハ、国内の10カ所程度に物流拠点
・ツガミ、上半期の純利益見通し上方修正 3.9倍に
・フィアット・クライスラー、NY上場 米車3社揃う
・エボラ、米国内で感染確認 米大統領、原因究明指示
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【3】主な投資判断 **
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[ドイツ証券]
引上げ B→A
(7532)ドンキホーテ 7,300円
[ゴールドマンS証券]
据置き A
(3349)コスモス薬品 14,700→15,100円
引下げ B→C
(2875)東洋水産 3,100円
[野村証券]
据置き A
(9983)ファーストリテ 42,500→43,000円
[SMBC日興証券]
据置き A
(2282)日本ハム 2,640→ 2,980円
[三菱UFJMS証券]
据置き B
(3593)ホギメディカル 5,260円
[みずほ証券]
引上げ B→A
(5706)三井金属 320→ 360円
[大和証券]
引上げ 2→1
(8802)三菱地所 3,200円
引下げ 1→2
(1801)大成建設 660円
引下げ 2→3
(1803)清水建設 850円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】恐怖指数 **
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ダウは先週木曜日から週明け月曜日にかけて3営業日連続で下落し、3日間の下げ幅は673ドルに達しました。ダウの急落に伴い、投資家の不安心理の度合いを示す「ボラティリティー・インデックス」(VIX指数)は前週末の終値に比べ16%高の24.64まで跳ね上がり、終値ベースで2012年6月5日以来、約2年4カ月ぶりの高水準となりました。
ちなみに、VIX指数はS&P500指数オプションを基に算出され、相場の予想変動率を示します。VIX指数は先行きに不安が生じ株式相場が急ピッチで下げる局面になると上昇する傾向があるため別名「恐怖指数」とも呼ばれます。
尚、ボラティリティーとは、有価証券など金融商品の価格変動性を指しており、期待収益率が期待通りとなる度合いを示します。一般的にボラティリティーが高い状態は価格の変動性が大きい状態(要は、相場が大きく動きやすい状態)にあると言えます。
恐怖指数はおおよそ10から20の範囲での動きが通常で、値が低ければ低いほど投資家が不安を感じていないことを示します。
総悲観の目安となる30超で市場の状態は「パニック(恐怖)」、40を超えてくると「メガボトム(大底)」といわれ、過去において恐怖指数が40前後にまで上昇した時期と株式相場の底入れが重なったケースは少なくありません。
東京市場で恐怖指数(VIX)と似た性質を持つ指数としては、「日経平均ボラティリティー・インデックス(日経VI)」があります。