「天高く馬肥ゆる秋」と申しますが、台風一過の今日は天高く秋晴れが広がりました。
ところで、馬と言えば10月は「スプリンターズステークス」に「秋華賞」、「菊花賞」や「天皇賞(秋)」など、知名度の高い競馬の重賞レースが相次ぎます。
この場合の「重賞」という語は、英語で言うところの「パターンレース(Pattern race)」から来ています。パターンレースとは「毎年一定の時期に一定の条件で繰り返し行われる競走」のことで、「型どおりに重ねて賞を行う」との意訳から出来た言葉だそうです。
重賞は、実際上「重要なレース」に違いないのですが、元となった「パターン」という言葉に「重要な」という意味はないとのことです。
なお、「天高く馬肥ゆる秋」の慣用句は、秋になって晴れ渡るようになると馬も食欲を増して逞しくなってくることから転じて、秋晴れを表現する言葉として使われています。
しかし元々の意味は、古来中国では秋になると北方の騎馬民族が秋の実りを略奪しにやってくるため、「馬肥ゆる」には北から略奪しにやってくることへの戒めの意味があるそうです。