kabukabumanさんのブログ

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その⑯「決算を跨いで株式を保有する際の注意点」

第16回「決算を跨いで株式を保有する際の注意点」


好業績を予想して敢えて決算発表前に株を買ったり、決算を跨いで保有する場合

幾つか注意して置くべきポイントがあります。



<下方修正又は悪い決算でも上がる株>  

①悪い決算を想定し事前に売られており

 下方修正発表後は既に売り物が少なくなっていた(売り枯れ状態)
②不安だった悪材料が表面化したことが逆に安心感に繋がった(悪材料出尽くし)

③元々人気の高い銘柄で目先の業績よりも事業の将来性が評価された(常に需給が良好な銘柄)
④機関投資家や大口の株主が買い支えた

<下方修正や悪決算で下がる株>
①下方修正や決算内容が予想以上にネガティブだった

 (上方修正や好決算を期待していたか、予想以上に悪い決算内容だった)

  
②元々人気が薄く長期安定株主が少なかった(慢性的に需給が悪い銘柄)

<上方修正や好決算で上がる株>
①上方修正や好決算を知った投資家が新たに買いを入れる(普段から人気の薄い銘柄に多い)
②上方修正や決算内容が予想以上のポジティブ・サプライズだった(最もS高が期待出来るケース)
③空売りの買戻し

<上方修正や好決算でも下がる株>
①修正幅や決算内容が想定内だったため過大評価の反動で失望売りが出た

 (業績に対する事前の期待が大き過ぎた)
②好決算を期待して事前に買われており、材料発表と同時に利益確定売りが出た

 (人気が先行していた)

 

因みに四半期決算が好調でも通期業績見込みにサプライズが無ければ

材料出尽くしという理由で売られることが良くあります。


例えば3Qの進捗率が既に90%を上回っているにも関わらず通期予想を据え置く様な企業や

本決算がどんなに良い内容であっても、同時に公表される次期業績予想が控えめな企業は

決算発表を跨いで持越すリスクが大きいと思います。

しかしこの様な企業は下方修正を嫌う傾向があるので

むしろ四半期決算前に買って置くと上方修正される可能性が高いので狙い目ですが

逆に本決算時の持ち越しは、慎重な業績見込みに失望売りが出る可能性が高いので要注意です。

 

 

【決算を跨いで持ち越す場合の事前チェック事項】

 

◇企業の人気度(人気=需給の良い銘柄は株価が下がっても回復が早い)

◇事業の将来性(事業の成長性が期待されていれば一時的に株価が下がっても慌てる必要は無い)

月足から見た株価水準(既に割高ではないか)

◇直近1ヶ月程度の出来高や株価の推移(事前に買われ過ぎていないか)

◇浮動株数(少ないと僅かな売買で株価が大きく振幅するためS高やS安になりやすい)
◇買い長or売り長(信用取り組みが悪いと好決算でも悪決算でも売り圧力が強くなりやすい)

◇想定為替レートの確認(慎重な設定は上方修正に、甘い設定は下方修正に繋がる可能性がある)

◇市場環境(地合いが悪いと好決算でも材料出尽くしで売りが優勢になりやすい)

◇外国人持ち株比率(外人や機関投資家が好決算や上方修正に売りをぶつけて来る可能性がある)

 


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