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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
15595.98(-187.85)▼1.19%
◎TOPIX
1274.85(- 16.04)▼1.24%
◎売買高概算 22億9255万株
◎売買代金概算 2兆1732億円
◎時価総額 455兆3204億円
◎値上り銘柄数 326 ◎(年初来)新高値 27
◎値下り銘柄数 1437 ◎(年初来)新安値 74
◎変わらず 67
◎騰落レシオ(25日) 93.60%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-2.09%
75日線比+0.30%
◎為替
(対ドル) 108.26
(対ユーロ)136.85
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
193.8円(- 1.9円)132,555千株
2.ユニチカ <3103>
51円(+ 1円) 92,640千株
3.アイフル <8515>
391円(- 20円) 64,328千株
4.三菱UFJ<8306>
605.6円(- 4.4円) 43,701千株
5.新日鉄住金<5401>
267.8円(- 4.9円) 39,369千株
◎売買代金上位 (円)
1.ソフトBK<9984>
7311円(- 156円)101,072百万
2.日経レバE<1570>
10720円(- 200円) 91,552百万
3.トヨタ自 <7203>
6252円(- 114円) 64,010百万
4.マツダ <7261>
2502円(- 99円) 36,629百万
5.三井住友 <8316>
4300円(- 91円) 34,427百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り2390万株 買い1380万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅安、前日比187円(1.19%)安の1万5595円で取引終了です。
欧州最大の経済規模のドイツの8月の鉱工業生産指数が大幅に悪化したこと、加えて国際通貨基金(IMF)が2014年と2015年の世界の経済成長率見通しを前回7月予想から下方修正したことで世界的な景気減速懸念が強まり、昨晩のNYダウは272ドルの大幅安。円相場も1ドル=108.10円前後の円高に振れたことで東京市場は朝方から幅広い銘柄に売りが先行。9:52には下げ幅が263円となって1万5520円まで下押しする場面がありました。ただ、節目となる1万5500円前後では年金など機関投資家と見られる買いが相場を下支えし、引けにかけては徐々に下げ幅を縮小しています。売買代金は概算2兆1732億円、上海総合指数は18ポイント高の2382です。
業種別では、水産が唯一高く、自動車、精密、機械、海運、電機などの下げが目立ちます。
個別銘柄では、青色LEDの発明と実用化で日本の3氏のノーベル物理学賞受賞が決定したことを受け、関連銘柄の一角が上昇。
道路用LED照明を手掛ける岩崎電気が5円高の239円、LED照明機器を手掛ける星和電機が11円高の341円、LED照明などの集積回路を製造・販売するトレックスが1050円高の1万0220円、台湾ライトン系電子部品商社でLED照明も手掛ける日本ライトンが34円高の260円、自動車向けLED製品の朝日ラバーも66円高の1660円と値を飛ばしています。
ノーベル賞絡みでは、作家の村上春樹さんがノーベル文学賞を受賞すれば書店の売上げが増えるとの思惑から丸善CHIが14円高の391円と値を上げて年初来高値を更新、書店チェーン大手の文教堂HDはストップ高で80円高の372円となっています。ノーベル文学賞は日本時間9日夜に発表予定です。
若者向けのファッション衣料や雑貨販売を手掛けるパルが140円高の3120円と値を飛ばしています。昨日の引け後に3~8月期の純利益が前年同期比46%増の20億円になった模様と発表し、従来計画14億円からの大幅上方修正を好感した買いが入っています。2015年2月期通期の純利益見通し30億円に対する進捗率は67%となっています。
阪急系で邦画配給、興行収入でトップの東宝が97円高の2514円と上昇。昨日の引け後に2015年2月期の連結純利益が198億円になる見通しと発表し、従来計画157億円からの大幅上方修正を好感した買いが入っています。自社で製作・配給するアニメ映画「ドラえもん」がヒットしたほか、映画館運営などの興行事業が伸びています。
その他、管工機材・住宅設備機器・空調機の卸売りの橋本総業が240円高の2065円、水産品冷食大手の日本水産が13円高の309円、ガス器具トップのリンナイが330円高の9230円と値を飛ばしています。
本日の新高値銘柄は、グリコ、山パン、丸大食、味の素、丸善CHI、田辺三菱、日医工、テレビ東京・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・9月の景気ウォチャー、現状は横ばい 先行きは悪化
・4~9月の企業倒産件数、24年ぶり低水準 商工リ
・8月の国際収支は2カ月連続の経常黒字 円安が寄与
・ガソリン店頭価格、12週連続で値下がり 6日時点
・味の素、すい臓がんの早期発見技術開発 事業化検討
・ファミマ、今期営業利益見通しを下方修正 一転減益
・シンガポールにプラスチック取引所 収益安定に寄与
・米キンバリークラーク、健康事業スピンオフ 上場へ
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【3】主な投資判断 **
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[野村証券]
据置き A
(2802)味の素 1,820→ 2,200円
引上げ B→A
(4902)コニカミノルタ 1,236→ 1,406円
据置き A
(8279)ヤオコー 6,700→ 7,700円
[SMBC日興証券]
据置き A
(7203)トヨタ自動車 8,300→ 8,700円
据置き B→C
(7262)ダイハツ 2,100→ 1,600円
[三菱UFJMS証券]
新 規 A
(2413)エムスリー 2,020円
据置き A
(7732)トプコン 2,600→ 3,200円
[みずほ証券]
据置き A
(5393)ニチアス 780→ 850円
据置き A
(7230)日信工業 2,380→ 2,050円
据置き A
(7248)カルソニック 730→ 770円
据置き A
(7270)富士重工 3,400→ 4,000円
引下げ A→B
(4062)イビデン 2,300→ 1,850円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】設備投資の先行指標 **
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内閣府から毎月発表される機械受注統計は、機械製造業280社の受注額をまとめ翌々月の10日前後に発表されます。近々では明日9日に8月のデータが公表されます。
企業は先行きの需要増加見込みに対し設備投資を行って対応しますが、それに先立ちまず機械などの発注を行うため、この指標は設備投資の先行指標として位置づけられています。
受注内容は民需(国内民間企業からの受注)、外需(海外からの受注)、官公需(官公庁からの受注)などに分けられますが、ブレが大きい「船舶」と景気局面との関連性が薄い「電力」を除いた「船舶・電力を除く民需」を利用するのが通例です。
企業の設備投資は景気動向の影響を受けるため、設備投資に先んじて変動する機械受注は景気の先行指標としての側面もあります。
また、機械受注は他の指標に比べ毎月のブレが大きくなりやすいため、中期的な流れを掴む際には四半期毎の機械受注見通し調査なども利用されます。