雑談

ヒロろんさん


 昨晩のNYダウは大幅高、208ドル高の1万7009ドルとなっています。円相場は1ドル=109.75円前後と1円近く円安が進行、そしてシカゴ日経先物は1万5910円と週末の東京市場の日経平均株価の終値1万5708円よりも200円ほど高い水準となっています。


 従いまして、月曜日の東京市場は朝方から買いが先行、楽しみな展開となってきそうです。NYダウが上昇した理由は、注目の米雇用統計が市場予想を上回る強い内容となり、米景気の先行き不安が払拭された格好となったことです。


 失業率は5.9%と金融危機前の2008年7月以来の5%台に低下(市場予想は6.1%)。非農業部門雇用者の伸びも前月比24万8000人増と市場予想の21万人程度を大きく上回る結果となっています。


 日経平均株価は9月25日に1万6374円(高値引け)の高値を付けてから10月3日(金)には一時ザラ場安値1万5559円まで下落。値幅にして815円という下げを演じましたが、下値メドとなる1万5600円を下回ると先高期待からの押し目買いが膨らみ、同日10月3日の終値1万5708円まで急速に値を戻す展開となっています。


 そして月曜日も高く始まることが想定されます。


 繰り返し申し上げますと、今年は11月4日にビッグイベント『米中間選挙』があります。強力なアノマリーとして、米中間選挙の翌年、すなわち来年となる訳ですが、その『大統領選挙前年の株は高い』という株価習性は見逃せません。第二次世界大戦後の1947年以降17回のケースで全てが上昇となっています。


 それを見越してか、株式投資だけで莫大な財を築いた米ウォーレン・バフェット氏もこの度の一時的な下押し局面にて大量の買いを入れています。


 相場ですので短期的な上げ下げはあります。それでもその目先の動きに一喜一憂して振り回されると上手く行きません。引き続き、世界的株高という上向きの大きな流れ・トレンドにしっかりと乗って行きたいところです。


 先にも申し上げましたが、株式投資だけで巨額の財を築いたウォーレン・バフェット氏。米経済誌フォーブスが先日発表した2014年の米国長者番付では、ナンバー1がマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏で資産総額は810億ドル(約8兆8千億円)。そして2位がウォーレン・バフェット氏であり、総資産額は670億ドル(約7兆2800億円)となっています。


 株式投資だけでこれだけの財を築いたのは、ウォーレン・バフェット氏だけです。その彼の投資スタンスは、微動だにしない中長期投資です。目先の動きに一喜一憂してデイトレードにのめり込んでいますと、大方ろくなことはありません。やはり株式投資で巨額の財を成すには、余裕を持った中長期投資、これが大切です。


「狩猟型投資」と「農耕型投資」の違い、これをしっかりと区別する必要があります。改めて「狩猟型投資」は名前の如く動き回る株式市場のターゲットを追いかけて短期間のうちに何回も売り買いをする投資法です。そして、「農耕型株式投資」は種を蒔くことから始めて、じっくり果実が実った頃を見計らって刈り取る投資法です。これを中長期投資と言います。


 この区別をしっかりとしませんと、相場見通しだけでなく投資スタンスが無茶苦茶になり、まず上手く行きません。自分が今何をやっているのか、分からなくなります。改めてこの点はしっかりと再確認して頂ければと思います。
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