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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
15890.95(+182.30)△1.16%
◎TOPIX
1296.40(+ 13.86)△1.08%
◎売買高概算 20億0026万株
◎売買代金概算 1兆9845億円
◎時価総額 462兆9186億円
◎値上り銘柄数 1571 ◎(年初来)新高値 58
◎値下り銘柄数 194 ◎(年初来)新安値 11
◎変わらず 65
◎騰落レシオ(25日) 105.13%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比-0.12%
75日線比+2.26%
◎為替
(対ドル) 109.43
(対ユーロ)137.07
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
195.8円(+ 1.7円)120,908千株
2.ユニチカ <3103>
51円(+ 1円) 89,411千株
3.蛇の目 <6445>
190円(+ 11円) 62,115千株
4.三菱UFJ<8306>
613.1円(+11.2円) 50,798千株
5.新日鉄住金<5401>
275.4円(+ 0.5円) 36,204千株
◎売買代金上位 (円)
1.ソフトBK<9984>
7428円(- 11円) 77,665百万
2.トヨタ自 <7203>
6383円(+ 93円) 70,154百万
3.日経レバE<1570>
11090円(+ 270円) 69,653百万
4.富士フィル<4901>
3499.5円(+94.5円) 40,903百万
5.三菱UFJ<8306>
613.1円(+11.2円) 31,253百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1570万株 買い1470万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅高、前週末比182円(1.16%)高い1万5890円で取引終了です。
米雇用統計の改善を好感して先週末のNYダウが208ドルの大幅高となったこと、円相場も1ドル=109.70円前後と円安に進行したことを好感して朝方から幅広い銘柄に買いが先行。徐々に上げ幅を拡大して14:10には上げ幅が262円となる場面がありました。その後は円相場が1ドル=109.40円前後とやや円高に振れたことを横目に引けにかけては幾分上げ幅を縮めています。売買代金は概算1兆9845億円、上海市場は国慶節で休場、民主化運動に揺れる香港ハンセン指数は日本時間の15:45現在で339ポイント(1.4%)高の2万3403となっています。
業種別では、非鉄、機械、電機、自動車、倉庫、ゴム、医薬品などの上げが目立ちます。
個別銘柄では、富士フイルムが94.5円高の3499.5円と値を上げ、年初来高値を更新。エボラ出血熱に感染し、同社傘下の富山化学が開発したインフルエンザ治療薬を服用していたフランス人女性が治癒したことが材料視されています。服用していたのは富山化学開発の「アビガン」で、フランスの医療チームは11月にも西アフリカのギニアでアビガンの投与を実験的に開始する計画です。副作用が少ないことや大量生産体制が整っていることがアビガンの利点です。
ビックカメラが3日連続高、35円高の1088円と値を上げ、年初来高値更新。訪日客による売行きが好調であり、好業績を期待した買いが入っています。株価は今年に入ってほぼ右肩上がりを続け、足元は昨年末と比べて8割ほど高い水準です。11:45に2014年8月期の連結純利益が前の期の4倍の98億円になった模様と発表しています。従来計画77億円から大幅上方修正です。
自動車向け電子部品を手掛けるミタチがストップ高、100円高の740円となっています。前週末に発表した6~8月期の連結純利益が前年同期比2.3倍の3億1300万円となり、好業績を好感した買いが集まっています。自動車向けの半導体販売が好調です。15年5月期通期の純利益見通しの6億3000万円の約半分を第1四半期で達成したことから、上方修正期待が高まっています。
腕時計のセイコーHDが38円高の500円と値を飛ばしています。年4~9月期は連結営業利益が80億円前後になった模様と報じられ、会社側計画60億円を上回ることから好感した買いが入っています。主力の腕時計が欧米など海外で想定以上に販売が伸びています。
その他、東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドが265円高の2万1160円と値を飛ばして年初来高値更新、その大株主の京成電鉄も9円高の1132円と年初来高値更新。
土木・建設分野向け測量機器やGPS、そして検査・診察・治療など眼科医療向け機器を主力とするトプコンが101円高の2585円と値を飛ばして年初来高値更新、無印良品を展開する良品計画も250円高の1万3550円と年初来高値を更新しています。
本日の新高値銘柄は、飛島建、味の素、ビックカメラ、帝国繊維、日本調剤、塩野義、アステラス、オリエンタルランド、富士フイルム、三ツ星ベ、良品計画、トプコン、ピジョン、三菱鉛筆、京成電・・・等々です。
本日は「良品計画」(7453)が250円高の1万3550円と値を飛ばして年初来高値更新となっています。外国人持株比率47.9%と高水準の同社。ご存知の方も多いと思いますが、日用雑貨の「無印良品」を展開しており、業績絶好調。14年2月期の売上高・経常利益ともに過去最高を更新しており、今2月期も過去最高を更新する見通しです。
9月22日、JR東海は山梨県内に建設したリニア実験線で過去最大規模となる試乗会を開催し、そろそろその今世紀最大級のビッグプロジェクト「リニア中央新幹線」の工事が始まります。
それ以外にも、東京五輪の開催決定を引き金に首都圏では新たな交通インフラの整備構想が次々と打ち出されています。「都心直結線」(羽田~成田を直結)、東京モノレールの延伸、JR東日本の羽田空港アクセス線、地下鉄8号線、蒲蒲線、中央区の地下鉄新線構想・・・等々です。
その関連銘柄として業績絶好調。株価は目立たないながらも強力な上昇トレンドを形成しており、この流れはまだまだ継続する公算大。静かに仕込んでおきたい銘柄です。
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【2】主な材料 **
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・車名別新車販売、上半期首位はダイハツの軽「タント」
・全日食、自治体と組んで過疎地で超小型スーパー展開
・16日上場のリクルート、公募価格3100円に決定
・ビックカメラ、14年8月期純利益見通しを上方修正
・第一三共ヘルス、「カコナール2」13万箱自主回収
・米HP、PCとプリンター事業を分離か WSJ報道
・サムスン、韓国内に半導体の新工場 1.6兆円投資
・東アジアの今年の成長率は6.9%に低下 世銀予想
・マカオの賭博行収入、9月11.7%減 減少幅拡大
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【3】主な投資判断 **
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[クレディS証券]
据置き B
(8411)みずほFG 240→ 250円
[JPモルガン証券]
据置き A
(2802)味の素 1,700→ 2,100円
[SMBC日興証券]
据置き B
(4528)小野薬品 9,500→11,000円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(6594)日本電産 7,750→ 7,800円
[みずほ証券]
据置き A
(3050)DCM 850→ 950円
据置き A
(6113)アマダ 1,100→ 1,200円
[大和証券]
据置き 2
(6474)不二越 900円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】資産目録と家計簿 **
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今は2月期決算企業(主に小売業)の中間期決算発表シーズンですが、もうしばらくしますと3月期決算企業の業績予想の修正、そして今月下旬からは9月中間期決算の発表が始まります。
投資をする上で、その会社の業績がどうなっているのかは大変重要です。今はインターネットにて簡単に企業業績を確認することが可能ですが、企業が公表する貸借対照表や損益計算書などの財務諸表は、企業の実体をより正確に把握するための重要な情報であり、投資のヒントになるような情報もたくさん記載されています。
簡単に言いますと、貸借対照表と損益計算書には下記のような特徴がありますので参考にしていただければと思います。
【貸借対照表】B/S(バランスシート)
バランスシートとは、資産(左側)と負債及び資本(右側)の金額がすべて書かれた資料で、右側と左側は必ずバランスする(つり合う)ようになっています。
左側に書かれた資産の部が会社の財産であり、右側の負債(返す必要がある他人資本)と資本の部(自己資本)が財産を築き上げるための元手であり、企業の「健全度」などを知る手掛かりになります。
これは家計で言いますと「資産目録」のようなもので、左側に現在保有する現金・預貯金、パソコン、車、マンションなどの金額が書かれた資産リスト、右側にマンション購入の為の住宅ローンがいくらかなどの負債リストと、ローンなどに頼らず自力で手配したお金(負債と資産を相殺した後に残るお金)を記入するといったイメージです。
【損益計算書】P/L(プロフィット&ロス)
P/Lとは、会社の「家計簿」のようなもので、一年間の企業活動における売上や、経費や支払利息、不動産を売った買ったなどという帳簿上の収支(お金の出入り)を表したものです。この表はその企業の「収益性」「競争力」などを知る手掛かりになります。
決算が発表された際は、資産目録としての貸借対照表と家計簿としての損益計算書を、一度チェックしてみることをおすすめします。