kabukabumanさんのブログ
その⑥「株式投資で失敗する原因と対策②」衝動買い対策
第6回「株式投資で失敗する原因と対策②」~衝動買いの対策
今日は損切りや塩漬けの原因になる「衝動買い」の対策について書きます。
無論衝動買いとはいっても根拠もなく買ってしまうという意味ではなく
自分では充分に事前準備を行っうえで上がると信じて買った銘柄が
意に反して全く逆の動きをすることは良くあることです。
しかし結果が予想に反する時は必ず原因がある筈で、それを見落としていたに過ぎません。
株は店で売っている商品とは異なり、買った後で気に入らないから返品するという訳には行かないので
事前の情報収集には細心の注意を払わなくてはなりません。
衝動買いをする人(割安と思ったら大間違い)
絶対に割安だと信じて買った銘柄が、意に反して全く動かなかったり
逆に下がってしまうということは意外に多いと思います。
ではなぜそうなってしまうのでしょうか?
その答えは幾つかありますが、思惑通りに運ばない時には必ず原因があります。
(1)指標の判断に見落としがあった
株価の割安度を判断する時は、売り上げや利益の他に財務指標(PER、PBR、PCFRなど)や
同業他社との株価水準、さらには事業の成長性などに着目します。
しかしこれらの指標が当該企業の成長性や安全性を正しく表しているかどうかが問題です。
例えば
PERは特別利益や特別損失によって変動する
PBRがどんなに低くても、価値のない棚卸資産や回収不能な売掛金ばかりではむしろ割高かも
借入金が多い、優先株を発行しているなど財務上のマイナス要素がないか
設備投資が遅れている企業はこれからお金がかかるだけでなく増資の懸念もある
有価証券などの評価損を内包している場合は財務諸表で見極めることが出来ない
この様に、指標がことごとく割安を暗示しているにも関わらず株価が安い時は
割安と断定する前に安い理由が何かあるに違いないと疑って掛かる方が賢明です。
ですから我々が自信を持って割安だと判断出来るのは相場全体が一時的に暴落し
猫も杓子も叩き売られた時の連れ安銘柄だけと言っても過言ではないと思います。
(2)割安だが人気のない銘柄を買ってしまった(本当の割安株は上がらない)
割安銘柄とは市場から過小評価されている銘柄を指しますが
この様な銘柄には幾つか共通点があると思います。
◇事業内容が地味で発展性に乏しい(投資家は企業の成長性に期待して投資する)
◇事業戦略が地味(研究開発や海外戦略に消極的など)
◇親会社や取引会社の業績に影響を受けやすい(部品や原料の製造など)
◇株価対策に関心がない(業績予想が常に控え目、配当性向が低い、内部留保が極めて多いなど)
◇様々な事業に手を出し柱となる事業がない(多角経営は外国人が最も嫌う)
◇ステークホルダーに魅力がない(販売先、提携先、関連会社、主要株主など)
◇IR情報の発信が少ない(株主に不安や不信感を抱かせる)
◇株式の流動性が低い(慢性的に出来高が少ない)
◇長年二部上場に甘んじている(事業拡大の意欲が感じられない)
◇社名が地味(事業の内容をそのまま社名にしている企業など)
◇経営者が地味(HP上で事業戦略を語らない、顔写真を載せないなど)
◇HPに難あり(デザインがダサイ、滅多に更新されない、見難いなど)
いくら指標が割安とはいえ、この様な銘柄を買いたいと思う人はあまり居ないと思います。
「割安に買いなし」という格言の意味が改めて良く解かります。
では人気のない企業でも、業績が大幅に伸びると果たして人気化するでしょうか?
残念ながら答えはNoです。
人気薄の銘柄がどんなに好決算を発表しても、多くの場合株価の上昇は一過性です。
逆に人気の高い銘柄が赤字に転落しても、一時的な暴落はあるにせよ
ほとぼりが冷めると次回の決算期待でまた買われます。
つまり割高株は慢性的に高く、割安株は慢性的に安い傾向があるということです。
但し慢性的な割安株が永久に放置されるかといえば例外もあります。
それは事業環境が大きく変化した場合で、確率が低い分株価は大化けする可能性を秘めています。
<事業環境の大きな変化>
事業構造の変化(新発見、新発明、画期的な商品の開発)
流行の変化、資本・業務提携、M&A、特需の発生、取引先の変化
配当の変化、社長の交代、流通の変化、グローバル化・・・・・など
結局慢性的な割安株に投資するチャンスは事業環境の変化が期待出来る時であり
その時期を如何に早く察知するかが割安株攻略の大きな鍵になると思います。
つまり我々が日頃割安と言っている株は、市場では決して割安ではなく
短期間で成果を求めようとするならば、むしろ割高株の方にチャンスが多いと考えるべきでしょう。
(3)買うタイミングを間違えた
通常株を買う時は月足で株価水準、週足でトレンド、日足で買うタイミングを夫々判断しますが
幾ら事前の調査や分析に時間をかけても、肝心の買うタイミングで逸る気持ちを抑えきれない人は
しばしば高値掴みをして塩漬けを作ってしまいます。ですからこれも結果的に衝動買いと言えます。
衝動買いを防ぐためには買いたいという欲求をコントロールする訓練が必要です。
例えば「買いたいと思ったら一日我慢する」をルーチン(ルール)化する。
それでも我慢出来ない時は、即座にトレードの場を離れるか端末の電源を切る。
ワンちゃんでも訓練すれば「待て!」を簡単に覚えますから人に出来ない筈はありません。
こうして一日我慢出来る様になればしめたもので
その後二日や三日我慢することはそう難しいことではありません。
無論我慢が裏目に出ることもありますが
一日でも我慢した売買では後悔よりも安堵の方が遥かに多いと思います。
実感が湧かないという人は、一度バーチャル投資で体験されてみては如何でしょう。
「買いは慌てず」という教訓が必ず実感出来ると思います。
さらに衝動買いをする人は、しばしば銘柄に惚れ込む傾向があるので厄介です。
そんなに投資家を惹き付ける銘柄であれば、株価はとっくに値上がりしている筈ですから
思い込みで買ってしまうと、多くの場合損切りか塩漬けの二者択一という結果が待っています。
例えば、たまにハンドルネームに銘柄名を使う人を見掛けますが
そういう人は銘柄に惚れやすい典型だと思います。
また一般的に買いたいと思った瞬間から人はその銘柄をひいき目で見てしまう傾向があるので
たとえ惚れ込んでいなくても銘柄分析の客観性が損なわれる可能性は高くなりがちです。
つまり高値掴みをする時は
事前調査の段階でこの様な目に見えない過ちを犯していることが多いのです。
ですから買いたい衝動に駆られた銘柄の評価は2~3割差し引いたくらいが丁度良いと思いますし
銘柄に惚れ込みやすい人は5割以上差し引くことをお勧めします。
(4)事前調査を充分せずに買ってしまった
企業情報を詳しく調べずに買ってしまうのは恐らく次の様な場合ではないでしょうか。
◇アナリスト、証券マン、投資顧問などが推奨しているから
◇NET上の掲示板や株式ニュースなどで話題になっているから
◇TVや新聞記事、週刊誌などで話題になっているから
先日株は心理戦だと言いましたが、個人がニュースを知った時は買い場ではなくむしろ売り場です。
つまり機関投資家が高く売り抜けようと待ち構えている段階ですから
買った後は下がるだけということがしばしば起こります。
株を買う時はその銘柄の内容をどれだけ把握しているかが成否のポイントです。
事業規模・収益性・成長性、キャッシュフロー、利益余剰金、借入金、配当性向、主要株主
取引銀行、主な得意先、提携企業、関連会社、株式の流動性、株価水準、同業他社との水準比較
海外展開の状況、研究開発のテーマ、投信設定、外国人持ち株比率、従業員平均年収
従業員教育制度、福利厚生・・・・・など知っておくべきことは沢山あります。
勿論全てを把握するのは困難ですが、調査の時点でベストを尽くすことが大事です。
しかも常にベストを尽くしていれば「たら・れば」などという後悔も起こりません。
(5)株価暴落時の対処
株価の暴落といえばリーマンショックを思い出しますが(日本では東日本大震災の時も同様でした)
株価の暴落は逆に千載一遇のチャンスでもあります。
しかし初動の下げで衝動買いすると、チャンスを生かすどころか
逆に傷口を大きくしてしまうことになり兼ねません。
リーマンショックの時は一営業日だけでNYダウが1000$以上
日経平均株価も1000円以上という強烈な下げに見舞われました。
殆どの銘柄がなかなか寄り付かず、S安に張り付いたまま引けた銘柄も沢山ありましたが
高嶺の花と諦めていた銘柄がいきなり手の届く株価になればついつい買いたい衝動に駆られます。
ところが株価暴落時は初動の下げより、2度目、3度目の下げがより大きいことが多いのです。
つまり初動の下げは機関投資家や個人の狼狽売りで起こりますが
この時売買が成立したということは買い手が居たということです。
しかしこの後システムトレードの売り(機械的な売り)が出て株価は一段安となり
それを見て逃げ遅れた個人や初動の下げで買い向かった投資家が損切りするという
いわゆる負の連鎖が起こります。
こうして株価は二番底、三番底を付けることが多いので、初動の下げで買うのは危険という訳です。
因みにリーマンショックの様に金融不安が原因で暴落した時は
連鎖反応(他の金融機関の破綻など)の危険性があるので、買い時の判断は難しいと思いますが
地政学的リスクや災害などで暴落した時は、二番底が絶好の買い場になることが少なくありません。
<まとめ>
◇衝動買いは自分で気付いていないことが多い
◇真の割安株は簡単に探せるほど市場に放置されてはいない
◇相場全体の暴落時に連れ安で叩き売られた国際優良株と超人気株は真の割安株
◇長期間割安に放置されている株が化ける可能性は万に一つ
◇買いたい衝動が強い銘柄ほど割り引いて評価する
◇銘柄に惚れるのは命取り
◇感情のコントロール(逸る気持ち)は訓練で矯正出来る
◇買う時は欲張り(もっと安く)売る時は気前良く(これで充分)が賢明
◇ニュースなどで話題になった銘柄には飛び付かない
◇株価暴落時は初動の下げで買わない方が賢明
(二番底・三番底を待つ、セリクラを見極める)
-
タグ:
先生来たです(^◇^)
私気付いたです。。 追従の買いがへたくそ(._.)
あれ? いない。。
お邪魔しました。。。。。。
画像変えたんですね♪
アメみたいで良いと思います(^◇^)
あれ~!!!
kabukabuさん!貴貴さん!二人とも画像を変えたんですね
この講座は私のためにですか???
「衝動買い」の対策
あとでじっくり読みます
かわうそくんさん、何時もコメント有難うございます。
実は午後になって「みんかぶ」への書き込みが出来ないトラブルが発生し
リコメが遅くなりました。申し訳ありません。
早速ですが投資に対する考え方はいろいろあっていいと思います。
配当や優待が目的であったり
私の様にキャピタルゲイン、しかも大きいリターンを狙う方法もあります。
また個別の売買もあれば指数の売買もあり、長期もあればデイもあります。
しかし最終的には投資環境や資金量、あるいは目的に応じて
自分に合った投資スタイルを選択するのがbetterだと考えています。
少なくとも成果が出ているのにスタイルを変える必要はないと思いますし
私の場合は買いは現物のみ、売りは先物だけというスタイルを
今後も変えるつもりはありません。
それぞれ得意な投資法や判断基準に徹すれば良いのではないかと考えています。
貴貴さん!
この画像がアメに見えますか?
一度視力検査をなっさては如何でしょう q(キ`・з・´)p
(追伸)傷付いたので明日から画像を変えます!!
タツさん!こんばんは!
プロフィール画像はその日の気分で変えてますが
太陽系のイラストをカンロ飴みたいに言われたのでショックです(--;)
明日から超々恐怖画像に変更するかもです ((m(|i|・´ω`・)m)) ウラメシャ~
ありゃ!
素敵です画像♪ ほんとに。。
アメにも見えますけど・・・・・・
もし変えるならクモが良いと思います!
あ!
私もお知らせに来たんです。忘れてた//
1億円目指す。
一応始めてます^^
まだ骨組み作ってる。。
ちゃんと決まったら日記に書くと思います。
今は自分で見ても日記がきたない!
私の頭の中一緒でグチャグチャしてるです。。
でも何かに気付きかけてる???
と勘ちがいしてすすんでま~~~~す(^◇^)
短期と中期の投資の仕方。なんて表現するんだろう??
使う脳?
わかんない!
また勉強してきます。。。。
お邪魔しました。。。。
貴貴さん!
もうフォローしてもらっても手遅れです。
1億円頑張って下さい!
それにしても秋ですね!僕の大嫌いな
そうそう!クマ吉は昨日早々と冬眠しましたよ ZZzz…(。-ω-)。。ooO
因みに僕は島民を目指してます。
>もし変えるならクモが良いと思います!
ご希望とあらばそうします。早速画像を探さないと・・・
タツさんと貴貴さんへ!
結局画像は元に戻しました。
来春クマ吉が冬眠から覚めたら復活するかもしれませんが
やはりみんかぶに入会した最初から使っている画像に愛着があります。
それにあのサンゴが生息してる場所は
私が将来永住したいと考えている場所なんです。
今度画像を変える時は私の好きな離島の写真にします。
ふざけたリコメをしてしまい誠に申し訳ありません!!<(_ _)>
香梨 リラックス&リフレッシュさん おはようございます!
私の夢は沖縄の慶良間諸島に永住することなんです。
最近国立公園に指定されました。
海水の透明度は世界で2番目というのが売りみたいです。
小さな無人島が沢山あってシュノーケリングでも竜宮城体験が出来ます。
夜は星空がとても綺麗でアンドロメダ星雲も肉眼ではっきり見えます。
もう最高です
おはようございます
くまきち君早々と冬眠してしまったんですね
くまきち君がどういう格好をしているのか毎日楽しみだったんですけどねぇ・・・
利確した時とか、たまに冬眠から起こしてくださいね
慶良間諸島は世界で2番目の透明度ですか
そしてアンドロメダ星雲も見れるんですか
一度行ってみたいですね
タツさん おはようございます!
クマ吉の冬眠姿は今度お見せします
クマ吉の格好は私自身の心理状態を表していたので気に入ってましたが
少々大人気ないのと、やはり私は海人(うみんちゅ)なので
取りあえずみんかぶ入会以来ずっと使ってる画像に戻しました。
それから慶良間諸島は沖縄のサンゴの故郷で
沖縄本島近海のサンゴは殆どここで誕生します。
毎年6月初旬の満月の夜、僅か1日だけ産卵を見ることが出来ます。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~stream/tale/sanngo.html
それから古い話ですが安田成美主演の映画「マリリンに逢いたい」(1988年)の
舞台になったのが慶良間諸島の阿嘉島と座間味島なんです。
http://allabout.co.jp/gm/gc/429131/
小さな無人島が沢山あって、その周辺はシュノーケリングで竜宮城体験もOK。
そして夜は天然のプラネタリウムを体験出来ます。
沖縄本島から高速船で50分。飛行機だと正味10分程度のフライトです。
是非一度行ってみて下さい!・・・というより私が永住したらご招待しますよ
今日は講座が3つ開催されましたね
第7~9回はちょっと忙しいので明日受講します
随分ハイペースになって来ましたね
天然プラネタリウムとか竜宮城体験とかをしながら慶良間諸島に住んでみたいと思います
時間がのんびり過ぎていくんでしょうね
ただ1つだけ問題が・・・
を捨てなければいけません
そこが問題ですね
もしkabukabuさんが永住されたら遊びに行きます!!!
タツさん コメント有難うございます!
集中出来る時に頑張って書こうと思ってます。
>時間がのんびり過ぎていくんでしょうね
ただ1つだけ問題が・・・
を捨てなければいけません
タツさんからテニスを奪うことなんて出来ませんよ!
もし沖縄へ行かれる機会があれば
座間味島か阿嘉島まで是非足を伸ばしてみて下さい!
因みに観光で行くにはお勧めですが
流石に離島の生活は city boyのタツさん には向いてないと思います。
何だか怒られそうですね・・・