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【１】ＮＹ市況 ＊＊
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□ダウ工業株
１７００９.６９（＋２０８.６４）△１.２４％
□ナスダック
４４７５.６２（＋ ４５.４３）△１.０３％
□Ｓ＆Ｐ５００
１９６７.９０（＋ ２１.７３）△１.１２％
□ダウ輸送株
８４８１.９９（＋１７６.１８）△２.１２％
□半導体株（ＳＯＸ）
６２３.１２（＋ ３.４６）△０.５６％
□ＮＹ原油先物（１１月限）
８９.７４（－ １.２７）
□ＮＹ 金先物（１２月限）
１１９２.９０（－２２.２０）
□バルチック海運指数
１０３７ （－ ４）
□為替
（対ドル）１０９.７５
（対ユーロ）１３７.３５
□ＣＭＥ日経２２５先物
１５９１０（＋１５０）※大証比
先週末３日のＮＹ株式市場は、景気の力強さを示した雇用統計を好感して大きく上昇しました。
朝方発表された９月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が市場予想を大きく上回る増加となり、失業率は５．９％と６年２カ月ぶりの低水準となったことを好感して買いが先行しました。
週初から前日までのダウの下げ幅が３００ドルを超えていたこともあって、短期的な戻りを期待した買いも入り指数は上げ幅を拡大。ダウは５営業日ぶりに上昇し、上げ幅は３月４日以来、７カ月ぶりの大きさとなりました。Ｓ＆Ｐ５００とナスダック指数も大幅高となっています。
Ｓ＆Ｐ業種別指数は全１０業種が上昇。中でもヘルスケア、金融、資本財などの上昇が目立ちました。
個別銘柄では、利益見通しを上方修正した後発医薬品（ジェネリック）メーカーのマイラインが急伸し、自社株買い枠の増額を発表した医療保険のウェルポイントも上昇。投資ファンドからの資金調達で合意した家電量販のラジオシャックが急騰。娯楽のディズニーやクルーズ船のカーニバル、デルタ航空やアメリカン航空なども上げています。
また、ＪＰモルガンやゴールドマン・サックスなどの金融株が上昇し指数を押し上げ。来週８日に主要企業の先陣を切って決算を発表する非鉄のアルコアも堅調でした。ナスダック市場ではインテルやグーグル、アマゾンなど主力株が上昇した一方、１６日に新型「ｉＰａｄ」などの新製品発表イベントを開催すると報じらたアップルは小幅安で取引を終了。金相場の下落でバリックゴールドやニューモント・マイニングなどの産金株は軒並み安となっています。
ダウ構成銘柄では、小幅安で引けたキャタピラーを除く２９銘柄が上昇。ゴールドマン・サックス、ＪＰモルガン、ディズニー、メルク、ボーイングなどが上昇率上位となっています。
この日の米雇用統計を受けて為替市場でドルが上昇し、ドル建てで取引されていることからドル相場と逆行しやすい原油や金は売られました。原油が終値で９０ドルを割り込んだのは約１年５カ月ぶりで、昨年４月２３日以来のことです。金は約９カ月ぶりに１２００ドルを下回って取引終了です。
ＣＭＥ日経２２５先物は、円建ては１５９１０（大証比１５０円高）、ドル建てが１５９３５（同１７５円高）で取引を終了しました。
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【２】主な注目材料とニュース ＊＊
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☆注目材料
＝ ＮＹダウ、大幅高！ ＝
先週末のＮＹダウは大幅高、前日比２０８ドル高の１万７００９ドルと５日ぶりに上昇しています。心理的節目の１万７０００ドルを３日ぶりに回復しています。
シカゴ日経平均先物は１万５９１０円と３日（金）の東京市場の日経平均株価１万５７０８円と比べて２００円ほど高い水準となっています。
週末のＮＹ市場の円相場は、対ドルで１ドル＝１０９円７５銭～８５銭（３日１６：００台は１０８円８３銭前後）と大幅な円安に振れています。一時１０９円９１銭まで売られる場面がありました。９月の米雇用統計が市場予想を上回り、米景気の先行き不安が払拭されたことを好感して、円売り・ドル買い（円安・ドル高）の動きとなっています。
対ユーロは１ユーロ＝１３７円３５銭～４５銭（同１３７円６０銭前後）で推移しています。
ＮＹ原油は、前日比１．２７ドル安の１バレル＝８９．７４ドルとなっています。終値ベースで１３年４月２３日以来、約１年５ヵ月ぶりの安値水準となっています。９月の石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）加盟国の生産量が日量３１００万バレルと２年ぶりの高水準になったとの報道やロシアの生産増を背景に、需給緩和観測などから売りが出ています。
ＮＹ金価格は大幅安、前日比２２．２ドル安の１トロイオンス＝１１９２．９ドルと２日連続で値下がりしています。終値ベースで１２００ドルを割り込み、２０１０年８月３日以来、約４年２ヵ月ぶりの安値水準となっています。市場予想を上回る９月の米雇用統計を受け、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）による早期利上げ観測が浮上し、売りが出ています。
＝ 米雇用、９月は２４．８万人増 ＝
米労働省が３日（金）発表した９月の雇用統計（速報値）は、景気動向を敏感に反映する非農業部門の雇用者数が前月比２４．８万人増と市場予想の２１．５万人増を上回っています。同日改定した７月の雇用者数の伸びは速報値の２１．２万人増から２４．３万人増に、８月は１４．２万人増から１８．０万人増にそれぞれ上方修正しています。
９月の失業率は５．９％（市場予想は６．１％）となり、８月の６．１％から０．２ポイント改善しています。リーマン・ショック前の０８年７月（５．８％）以来、６年２ヵ月ぶりに５％台に低下しています。
３日（金）の日経平均株価は、前日比４６円高の１万５７０８円と４日ぶりに上昇しています。週間ベースでは前週末比５２１円安と２週連続で値下がりしています。
本日から２日間の日程で、日銀金融政策決定会合が開かれます。会合では金融政策の現状維持を決める見通しです。
その他、今週の主な国内経済指標・行事として、７日（火）は８月の景気動向指数、黒田日銀総裁会見、新型気象衛星「ひまわり８号」打ち上げ予定、家電見本市「ＣＥＡＴＥＣ ＪＡＰＡＮ」開催（～１１日）。８日（水）は８月の国際収支、９月の景気ウォッチャー調査。９日（木）は「すかいらーく」が新規上場（東証１部）、８月の機械受注、９月の都心オフィス空室率、９月の工作機械受注・速報値。１０日（金）はオプションＳＱ、日銀金融政策決定会合議事要旨（９月３・４日開催分）、９月の消費動向調査の発表などが予定されています。
今週は小売り関連の決算発表が相次ぎます。本日はパルコ（８２５１）、イズミ（８２７３）。７日（火）はローソン（２６５１）、Ｊフロント（３０８６）。８日（水）はＡＢＣマート（２６７０）、ファミリーＭ（８０２８）、吉野家ＨＤ（９８６１）。９日（木）は久光薬（４５３０）、ファストリ（９９８３）。１０日（金）はパソナＧ（２１６８）、コスモス薬品（３３４９）、コーナン（７５１６）、高島屋（８２３３）などが予定しています。
海外では、本日は中国、フィリピン、シンガポール、マレーシア、インド市場が休場、ノーベル生理学医学賞発表。７日（火）は中国市場が休場、豪州準備銀行理事会、ノーベル物理学賞発表。８日（水）は英中銀金融政策委員会（～９日）、ノーベル化学賞発表、米ＦＯＭＣ議事要旨（９月１６・１７日開催分）など。
週後半の９日（木）は韓国市場が休場、Ｇ２０財務相・中央銀行総裁会議（～１０日、ワシントン）。１０日（金）は台湾市場が休場、国際通貨基金（ＩＭＦ）と世界銀行の年次総会（～１２日、ワシントン）、９月の米財政収支の発表などが予定されています。
◆主なニュース
・中国スマホ向け部品を増産 ジャパンディスプレイなど
・医師以外も病院トップに 特区で追加緩和、経営効率化
・介護サービス事業者、偏る利益 新サービス参入の壁に
・社債発行が４年ぶり５兆円超 ４～９月、調達金利低下
・「４Ｋ」映像配信が離陸 ＮＴＴ系が商用初、下旬から
・ユニクロ、アジア深耕 柳井会長、地方に低価格品必要
・自動で節電依頼・集計 京セラなど電力会社の調整支援
・東京～金沢１万４１２０円、北陸新幹線 空より２割安
・ＪＴＢ、シンガポールのツアー会社買収 ２０億円前後
・香港デモ１週間 「暴力団」関与、学生ら当局に不信感
◆経済指標等
・車名別新車販売（９月と４～９月、自販連および全軽自協）
◆その他
・決算発表
大阪有機化学工業（４１８７：アクリル酸エステル中堅メーカー）
三協立山（５９３２：アルミ建材大手で住宅用サッシ国内３位）
ヨンドシーＨＤ（８００８：宝飾が中核。小物、カジュアル等）
・日銀金融政策決定会合（明日まで）
・国慶節の祝日のため中国市場は休場
・ノーベル医学生理学賞発表
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【３】心に残る名言 ＊＊
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幸せになりたいならば、
「あの時ああしていれば」と言う代わりに、
「この次はこうしよう」と言うことだ。
スマイリー・ブラントン（アメリカ医師）
