■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

ヒロろんさん

 本日の日経平均株価は+46円の15,708円と反発し下げ一服となりました。TOPIXも+2.39の1,282.54ポイントと僅かですが反発いたしました。
 昨晩の米NY株式市場はほぼ変わらず。朝方は欧州中央銀行(FCB)のドラギ総裁による会見の追加刺激策に関する発言が失望を受け欧州株が大幅下落したことや、北海ブレント先物の値下がりからエネルギー株が売られたことなどが嫌気され大幅続落となりましたが、エネルギー株の反発や小型株などへの押し目買いで引けにかけて持ち直しました。

 東京株式市場は、昨晩の米NY株式市場はほぼ変わらず、為替は円安一服から円高方向に振れ、シカゴ平均株価先物も安く回ってきたことから、やや売り優勢で取引が始まりました。
 日経平均株価は-45円の15,616円と小安い位置で取引を開始いたしました。寄付き後は売り買い交錯し上下に揺れる展開が続きました。後場に入り一時-102円の15,559円まで売られた場面がありましたが、売り物一巡後は引けにかけて先物主導で買い直され上昇。結局+46円の15,708円で本日の取引を終えました。

 日経平均株価の中期基調は下向き継続。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価の日足は短い下ヒゲを持つ陽線を形成しております。
 市場では「先物に小口売りが継続し、指数の戻りは鈍いものの、個別で割安感の出ている銘柄には、中期的な視野の資金が押し目買いを入れている」「買い材料がない中で、米株のボラティリティが高まっている。香港やイスラム国といった地政学リスクも引き続き意識されており、押し目買いよりは戻り売りが出やすい状況にある」などと指摘されております。

 引き続き、下落歩調が続くと予想されます。来週早々に大幅反発をしてくれば、「押しは終わった」と買い安心感も広がりもう一段のリバウンドが期待されます。このまま来週は反発に向かってほしいところですが、基調が売り転換となってしまっただけに、この反発も単なるリバウンドにすぎず、今後第2段、第3段の下落が待っている可能性もあります。慎重姿勢で見ていきます。
 まだ下げは始まったばかりです。強気の「買い」には注意が必要です。慎重姿勢継続となります。
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