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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
16804.71(-238.19)▼1.40%
□ナスダック
4422.09(- 71.30)▼1.59%
□S&P500
1946.16(- 26.13)▼1.32%
□ダウ輸送株
8239.28(-211.82)▼2.51%
□半導体株(SOX)
623.36(- 15.12)▼2.37%
□NY原油先物(11月限)
90.73(- 0.43)
□NY 金先物(12月限)
1215.50(+ 3.90)
□バルチック海運指数
1055 (- 8)
□為替
(対ドル)108.92
(対ユーロ)137.44
□CME日経225先物
15870(-240)※大証比
1日のNY株式市場は、世界的な景気減速や早期利上げに対する懸念で大幅続落となりました。
英金融情報会社マークイットが発表した9月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)が14カ月ぶりの低水準に低下。国別では、域内の経済をけん引してきたドイツが、景況感の判断の分かれ目となる50を15カ月ぶりに下回ったことから欧州が下落。
同じくマークイットが発表した9月の米製造業PMI改定値が予想外の下方修正となり、9月の米ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことや9月の米建設支出が予想外の減少となったことで世界的な景気減速懸念が強まり、序盤から売りが先行しました。
加えて、週末発表の雇用統計を占う上で注目された9月のADP全米雇用報告で、雇用者数が予想以上の増加となったことから早期利上げに対する警戒感が強まったことも売りを誘い指数は下げ幅を拡大させました。ダウは大幅安で3日続落。8月15日以来、1カ月半ぶりの安値で取引を終了しています。
S&P業種別指数で上昇したのは公益のみ。一方で、素材、資本財、エネルギー、テクノロジーなどの下落が顕著でした。
個別銘柄では、エボラ出血熱の治療薬を手掛けるカナダのテクミラ・ファーマシューティカルズや防護服メーカーのレイクランド・インダストリーズが急騰。自動車のゼネラル・モーターズ(GM)は9月の新車販売の増加や先行きに明るい見通しを示したことが好感され上昇しました。
一方、エボラ出血熱への警戒でデルタ航空やユナイテッド・コンチネンタルなどが下落。娯楽のディズニーやクルーズのカーニバルの他、ホテル株やカジノ株が軒並み安。物流のフェデックスやUPSなどが安く、ハイテクセクターのアップルやフェイスブックなども下落。ファイザーやメルク、アムジェンなどメジャーな医薬品株も安く、ボーイングやユナイテッド・テクノロジーズ、スリーエムなどの工業株、金融株やエネルギー株など広範囲に売りが広がりました。
ダウ構成銘柄では、インテル、ジョンソン&ジョンソン、ボーイング、ゼネラル・エレクトリック、デュポンなど29銘柄が下落。コカコーラのみがプラスを維持しました。
NY原油先物(WTI)は、世界的な景気減速懸念を背景に軟調な展開となり続落。逃避資金の受け皿となりやすい金は反発しました。バルチック海運指数(BDI)は反落です。
CME日経225先物は、円建ては15870(大証比240円安)、ドル建てが15895(同215円安)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは大幅安、前日比238ドル安の1万6804ドルと3日連続で値下がりしています。
シカゴ日経平均先物は1万5870円と昨日の東京市場の日経平均株価1万6082円と比べて210円ほど安い水準となっています。
今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=108円89銭前後(昨日16:00台は109円77銭)と円高に振れています。米長期金利の低下を受け、日米金利差縮小から円買い・ドル売り(円高・ドル安)の動きとなっています。
対ユーロは1ユーロ=137円40銭前後(同138円51銭)と円高が進行しています。
NY原油は、前日比0.43ドル安の1バレル=90.73ドルと2日連続で値下がりしています。終値ベースで13年4月23日以来、約1年5ヵ月ぶりの安値水準となっています。9月のユーロ圏製造業景況感指数の悪化を受け、世界経済の先行き不透明感が意識され、原油需要が伸び悩むとの見方から売りが出ています。
NY金価格は小幅高、前日比3.9ドル高の1トロイオンス=1215.5ドルとなっています。
昨日の日経平均株価は、前日比91円安の1万6082円と2日連続で値下がりしています。午前は円相場が1ドル=110円台の円安に進んだことを好感し、一時52円高の1万6225円まで上昇する場面がありました。午後は1ドル=109円台後半と円安が伸び悩んだことや今晩のECB理事会、3日の米9月雇用統計の発表を控えて手控え気分が強まり、引けにかけてはマイナスに転じています。
東証1部の売買代金は2兆1418億円と活況の目安とされる2兆円を2日連続で上回っています。
良品計画が昨日発表した中間期(3~8月)決算は、売上高に当たる営業収益が前年同期比19%増の1235億円、純利益は6%増の69億円となっています。中間期としていずれも過去最高を更新しています。消費増税後も国内事業は堅調。海外では新規出店の続く中国などアジア地域が好調に推移しています。15年2月期通期の業績予想は据え置いています。
本日は、8:50に日銀から9月の短観「企業の物価見通し」の概要が発表されます。
15:00に9月第4週(9月22日~9月26日)の投資部門別売買動向が発表されます。9月第3週(9月16日~9月19日)は、外国人投資家が3週連続で買い越し、買越額は2816億円(前週は379億円の買い越し)となっています。4月第1週(3923億円の買い越し)以来、約5ヵ月ぶりの高水準となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は8週連続で買い越し、買越額は172億円(前週は558億円の買い越し)となっています。
一方、個人投資家は6週連続で売り越し、売越額は3407億円(前週は2498億円の売り越し)となっています。6月第1週(4380億円の売り越し)以来、約3ヵ月ぶりの高水準となっています。
本日は、7&iHD(3382)、キューピー(2809)、不二越(6474)などが決算発表を予定しています。
海外では、中国(~7日、国慶節)、香港(重陽節)、インド(~6日、本日はマハトマ・ガンジー誕生日)の各市場が休場。今晩は欧州中央銀行(ECB)理事会、ドラギECB総裁会見、パリ国際自動車ショー開幕(~19日:一般公開は4~19日)、8月の米製造業受注の発表などが予定されています
◆主なニュース
・景気回復なお鈍く 短観、小幅な改善 円安は中小に重荷
・首相、社会保障改革「聖域なく議論を」 歳出抑制を指示
・コロワイド、「かっぱ寿司」を買収 外食業界4位に浮上
・ホンダ、国内減産 販売低迷で在庫圧縮、一部操業を停止
・テーマパーク、集客明暗分かれる 4~9月、新鮮味カギ
・ローソン、ポプラと資本業務提携へ 西日本地盤コンビニ
・UDトラックス、小型エンジン事業売却 トラックに集中
・こわもて封印、懐に飛び込む 「新浪サントリー」が船出
・ABCマート営業益最高 3~8月21%増の230億円
・香港デモ、参加者数10万人規模へ 観光・小売業に打撃
◆経済指標等
・対内証券売買契約(週間、財務省)
・企業の物価見通し(9月短観分、日銀)
・マネタリーベース(9月、日銀)
・生活意識に関するアンケート調査(日銀)
・鋼材需要見通し(10~12月期、経産省)
・部門別売買動向(週間、東証)
・国内ユニクロ売上高(9月、ファストリ)
・米企業人員削減数(9月)
・米新規失業保険申請件数(週間)
・米製造業受注(8月)
◆その他
・決算発表
キユーピー(2809:マヨネーズ、ドレッシングで国内首位)
セブン&アイ(3382:国内2位の流通コングロマリット)
・国慶節の連休のため中国、香港市場が休場
・パリ国際自動車ショー
・欧州中央銀行(ECB)理事会(結果発表)
・ECB総裁会見
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【3】心に残る名言 **
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カップをオーバーするときくらい強く打つのは勇気がいるが、
ロングパットの入るときは、ほとんど「強く打ちすぎた」と思うときだ。
臆病なパットにはチャンスがない。
アーノルド・パーマー