戦国有数の武将になった甲斐の国 「武田信玄」
日本人で知らぬ者はいないだろう。
海に面せず周囲を山々に囲まれたド田舎の国であった。
この国「甲斐」は人(領民)を大切にしたと言われている。
荒れ狂い、度々氾濫する川を修復し、農民の収穫を増やしてやった。今に残る「信玄堤」がある。
一時は上洛を目指した程の武田信玄が、大きな城を築くことなく統治できたのは「人」の信頼感があった。領民や土豪達が「お館さま」と呼び慕った。
信玄亡き後、その子「武田勝頼」の時代になって「甲斐王国」はみるも無残に瓦解を始めた。
あまりにも巨大な存在であった父信玄に「負けてはならない」と焦る勝頼。
年がら年中 周囲の国々と戦を始めた。
これほど戦争を続ければ駆り出される領民はたまったものではない。
家族を養い、領主に納める米、麦、ヒエや粟の作物を植えたり収穫する時期にも出兵を強いられた。
戦で家族を亡くする者が続出し働き手が不足した。家計は苦しくなり、重税の取り立てで領民の不満は野火の如く国中に拡がった。
武田勝頼は戦略のミスと時代の流れを読めなかった。
突撃するだけの騎馬軍団。信玄の時代から従って来た勇将が鉄砲で次々と戦死した。
武田軍団が壊滅状態になった。
周りを見たら付き従う者は誰も居なくなり お館を落ちのびるしかなくなった。
逃避行の途中でも護衛の兵は次々と姿をくらまし 中には付き従う女を襲う者まで出始めた。
井戸に飛び込み命を絶ったお女中衆。負け戦は悲惨さ意外なにもない。
株式取引でも同じ事が言える。
年がら年中 毎日の如く株取引を手掛けていれば勝頼と同じ轍を踏みやすい。
個人投資家の多くはそんなに器用ではない。運良く上昇相場に乗って儲けていても、時折来る急落で折角の利益をぶっ飛ばす。「この銘柄良さそうだ」と つまみ食いのつもりでつい手を出す。毒饅頭に。
一気に損害を取り返そうと激しく上下動する「仕手株」に手を染める。
結果、、、素っ高値をつかんで死ぬ。
武田信玄は勝てるまで慎重に時を選んだ。待つ事が出来るのも重要な戦略なんだよね。
次の時期はドル円が110円台に一気乗せする時か~?