雑談

ヒロろんさん

 天然トラフグの水揚げ量日本一を誇る山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場で先週、シーズン到来を告げるフグの初競りが行われました。

 台風の影響で入荷量が少なかったこともあって、1キロあたりの最高値は昨年よりも1千円高い1万6千円となっています。

 なお、西日本ではフグのことを濁らずに「フク」と呼ぶことが多いのですが、フグは「不遇」を連想し、フクは「福」につながるからという説があります。こうした細部にわたる心配りはいかにも日本的な情緒で好きなところでもあります。

 南風泊市場のフグ競りは一般的な魚の競りと違い、互いに筒状の布袋の中に手を入れて、仲買人が競り人の指を握って値段を決める独特の「袋競り」という方法で行われます。

 取引のすべてが電子化されている東京証券取引所でも、以前は専門の「場立(ばたち)」が手サインで注文(銘柄名、売り買いの別、価格、数量)の伝達を行っていました。

 例えば、新日鉄の手サインは、「新」は新株を表す小指を立て、次に「日」は二で指ニ本(Vサイン)、「鉄」は手をたたくことで表現します。数量の表現は魚河岸のセリなどと同じサインを使っていました。

 ちなみに、下関は東シナ海、日本海、瀬戸内海の好漁場に近く、交通の要衝の地で、それ故に古くから漁業が盛んでした。

 ニッスイ(日本水産)やマルハ(旧大洋漁業、現マルハニチロ)が創業したのもこの地です。マルハの創業時の名称は林兼商店で、下関本社でマルハ向け魚肉練り製品を手掛ける林兼産業は、マルハと創業家を同じくする兄弟会社です。




米経済誌フォーブスが発表した2014年の米国長者番付によりますと、ナンバー1はマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏の資産総額810億ドル(約8兆8千億円)、2位が著名投資家のウォーレン・バフェット氏の資産670億ドル(約7兆2800億円)で、上位陣は不動の顔ぶれとなっています。
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