概況

ヒロろんさん

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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      
17071.22(- 41.93)▼0.25%

□ナスダック       
4505.85(-  6.34)▼0.14%

□S&P500      
1977.80(-  5.05)▼0.25%

□ダウ輸送株       
8498.08(+ 13.17)△0.16%

□半導体株(SOX)    
644.23(+  0.89)△0.14%

□NY原油先物(11月限)  
94.57(+ 1.03)

□NY 金先物(12月限)
1218.80(+ 3.40)

□バルチック海運指数   
1062   (+13)

□為替      
(対ドル)109.47 
(対ユーロ)138.90

□CME日経225先物 
16265(- 45)※大証比



 週明け29日のNY株式市場は反落。香港のデモ激化が嫌気され売りが先行しましたが、序盤の大幅安からは値を戻しています。

 27日の土曜日に中国国家統計局が発表した8月の工業部門の企業利益が前年同月比で0.6%減と、2年ぶりの減少となったことから同国の景気減速が意識されたことに加え、香港の民主化デモの激化で中国経済への影響が懸念されたことでこの日は投資家のリスク回避の売りが先行し、ダウは取引開始直後に178ドル安まで下げました。

 一方、米商務省が発表した8月の個人消費支出は前月比で0.5%増と、予想の0.4%増を上回る伸びとなり、米景気の回復基調が続いているとの見方から投資心理は持ち直し。米連邦準備理事会(FRB)が物価安定の指標としている食品とエネルギーを除いたコア個人消費支出(PCE)物価指数の上昇率が1.5%にとどまり、FRBが目標としている2%を下回っていることやシカゴ連銀のエバンス総裁が利上げに慎重な姿勢を示したことも支援材料。8月の米仮契約住宅販売指数が予想以上の落ち込みとなったことなどもあって戻りは限定的でしたが、指数は下げ幅を縮小しました。

 S&P業種別指数は、公益を除く9業種が下落。ヘルスケア、一般消費財、素材、エネルギーなどの下落が目立ちました。

 個別銘柄では、ソフトバンクが買収を提案していると報じられたアニメ制作のドリームワークス・アニメーションが急騰。カナダの天然ガス最大手エンカナが買収を発表した米石油・天然ガス会社アスロン・エナジーや、第一三共による買収が明らかになった米バイオベンチャーのアンビットバイオサイエンシスも急伸。アナリストが投資判断を引き上げた物流大手フェデックスも堅調でした。

 一方、中国の景気減速懸念を背景に資源のフリーポート・マクモランや非鉄のアルコアが下落し、エクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー株が軟調でした。投資家向け説明会で利益率が低下するとの見通しを示した自動車のフォードが大幅安となり、GMもつれ安。年末商戦に向けて臨時雇用を増やす方針を発表した百貨店のメーシーズも軟調でした。

 ダウを構成銘柄では、インテルやマクドナルドなど10銘柄が上昇した一方、エクソンモービルやゼネラル・エレクトリックなどが下落しました。

 NY原油先物(WTI)は続伸。米個人消費支出が前月から増加したことで需要増への期待が高まり、およそ2週間ぶりの高値水準で取引を終了しました。NY金先物も反発。欧米の株式市場が下げ、逃避資金の受け皿となりやすい金に資金が流入しました。バルチック海運指数(BDI)は続伸です。

 CME日経225先物は、円建ては16265(大証比45円安)、ドル建てが16295(同15円安)で取引を終了しました。





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【2】主な注目材料とニュース                   **
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☆注目材料

 昨晩のNYダウは、前週末比41ドル安の1万7071ドルとなっています。

 シカゴ日経平均先物は1万6265円と昨日の東京市場の日経平均株価1万6310円と比べて45円安い水準となっています。

 今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=109円46銭前後(昨日16:00台は109円59銭)、対ユーロは1ユーロ=138円88銭前後(同139円05銭)で推移しています。

 NY原油は、前週末比1.03ドル高の1バレル=94.57ドルと2日連続で上昇しています。8月の米個人消費支出が前月から増加したことや国内製油所のメンテナンス入りを前にガソリンが上昇傾向にあることから、原油にも買いが入っています。

 NY金価格は小幅高、前週末比3.4ドル高の1トロイオンス=1218.8ドルとなっています。


 昨日の日経平均株価は、前週末比80円高の1万6310円となっています。寄付直後の9時03分には一時114円高の1万6344円まで上昇し、25日の年初来高値(1万6374円)にあと30円まで迫る場面がありました。

 本日は、国内経済指標の発表が相次ぎます。8:30は8月の家計調査、8月の完全失業率、8月の有効求人倍率、8:50は8月の鉱工業生産指数、14:00は8月の新設住宅着工戸数の発表が予定されています。

 8月の鉱工業生産の市場予想は前月比0.2%上昇(7月の同・確報値は0.4%上昇)となっています。

 8月の家計調査で1世帯(2人以上)当たりの消費支出の伸び率は市場予想で前年同月比3.6%減(7月は5.9%減)と5ヵ月連続で減少する見通しです。

 8月の有効求人倍率の市場予想は1.10倍(7月は1.10倍)、7月の完全失業率は3.8%(7月は3.8%)となっています。いずれも前月から横ばいとなる見込みです。

 8月の新設住宅着工戸数の市場予想は前年同月比13.7%減(7月は同14.1%減)と6ヵ月連続で減少する見通しです。

 14:00に9月の国内新車販売台数が発表されます。8月は前年同月比9.1%減の33万3471台と2ヵ月連続で前年実績を下回っています。消費税率が引き上げられた4月の5.4%減を超えて増税後最大の落ち込み幅となっています。

 本日は、西松屋チェ(7545)、スギHD(7649)が中間期(3~8月)決算発表を予定しています。

 海外では、9月の中国HSBC製造業PMI確報値(同・速報値は50.5)、8月のユーロ圏失業率、7月の米S&Pケース・シラー住宅価格指数、9月の米消費者信頼感指数(コンファレンスボード)の発表などが予定されています。


◆主なニュース

・ローソン、成城石井を買収 スーパー事業に本格進出

・住商、損失2700億円 シェールオイル開発に失敗

・首相、賃上げ継続を 企業と思惑にズレ、政労使会議

・九電も首都圏で小売り 出光・東ガスと組み石炭火力

・ダイハツ、軽で最大級の室内空間 新型車11月発売

・日通、ロシア西部向けに割安輸送 手段を組み合わせ

・タカラトミー、100の改革 外国人COOが旗振り

・車の国内生産、8月6.9%減 2ヵ月連続マイナス

・日精工、営業益420億円で7年ぶり最高 4~9月

・香港民主派、道路占拠を拡大 警察、強制排除に慎重



◆経済指標等

・家計調査(8月、総務省)

・完全失業率(8月、総務省)

・有効求人倍率(8月、厚労省)

・商業販売統計(8月速報、経産省)

・鉱工業生産指数(8月速報、経産省)

・毎月勤労統計調査(8月、厚労省)

・建設機械出荷額(8月、日本建設機械工業会)

・自動車生産輸出実績(8月、自工会)

・新築住宅着工件数(8月、国交省)

・中国HSBC製造業PMI(9月確報値)

・ユーロ圏消費者物価指数(9月速報値)

・ユーロ圏失業率(8月)

・米チェーンストア売上高(週間)

・米S&Pケースシラー住宅価格指数(7月)

・米シカゴ購買部協会景気指数(9月)

・米消費者信頼感指数(9月)


◆その他

・新規公開 
ホットランド(東マ・3196)公開価格2,110円
      
FFRI(東マ・3692)公開価格1,450円

・決算発表 
ライトオン(7445:ジーンズカジュアルチェーン大手)
      
スギHD(7649:調剤併設のドラッグストアを展開)




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【3】心に残る名言                        **
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人が旅をするのは到着するためでなく、旅行するためである。

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