昨夜のNYの戻しは期待薄??
トレードのパターンを一つに絞って我慢強くチャンスが来るのを待ち続けるのは良い方法だと思います。
例えば主要な安値をごく短期間下回ったあと上昇に転じた場合、その上昇は継続する場合が多いです。
ダウジョーンズ30種平均の日足チャートを眺めてみました。
1と2のポイント、主要な上昇のスイングの安値の起点を見てみると。さらにひとつ前のスイングの安値を少しだけ
下回ったあと上昇に転じているのが分かります。
2のラインの安値で一体何が起こっているのか考えてみましょう。
2のラインの下には買い手の売り逆指値のロスカットの注文(この値段を下回ったら売りという注文)と、安値のブ
レイクダウンを狙った新規の売りの逆指値の注文がたくさん入っていたと思われます。
小口のトレーダーは買いに回った場合、損切りの注文を主要な安値の下に置いてトレードするのが一般的です。
2のポイントに同種のトレーダーによる大量の売り注文があることをプロ達は知っているわけです。(ここでいうプロ
とは株価を押し下げたり押し上げたりできる大口のマーケットマイカーということにしておきましょう。)
2のラインの下に大量の売り注文があるからこそ、4の高値から売りをしかけて株価を押し下げたマーケットメイ
カーは押し下げるのに要した大量の売り玉を買い戻せます。あらかじめ買い戻せるのが分かっているので売りを
仕掛けられるわけです。
逆指値がヒットすると多くの買い手がふるい落とされ、そこまで株価を押し下げた売り手の玉は清算されますの
で売り圧力は消え去り、ブレイクダウンを狙った新規の売り手の売り注文だけが残された状態になりますね。
こういう状態で買いが入れば売り圧力はなくなっていますので株価は一気に上昇に転じるというわけです。
昨夜の3のラインを見てみると、安値がヒットしていません。
この戻しが新たな上昇の起点になれるかどうか。
ちょっと期待薄でしょうか。。。