日本一の高さを誇る富士山はかなり離れたところからも眺めることができます。
富士山が見える場所として確認されている限界は、北は福島県の日山(富士山から約299km)、東は千葉県の犬吠埼(同約198km)、南東は八丈島の三原山(同約271km)、南西は和歌山県の色川富士見峠(同約323km)です。
富士山が見える都道府県として、これまで確認された数は19都県でしたが、先日、京都府内の山(滋賀県高島市と京都市の境にある尾根)から富士山山頂の撮影に初めて成功したため、富士山が見える都道府県は20都府県に増えました。
富士山が見える西の限界として、京都府内からも理論上は富士山が見えることは知られていましたが、実際には無理だろうとも思われてきました。しかし今回の撮影成功により、富士山から261km離れた京都府が富士山が見える西の限界として正式に認定されることになりました。
ちなみに、上記限界のよりも富士山に近い場所で、且つさえぎるものがなければ遠望は可能なはずです。高い建物がなかった昔は見えていたという場所は多く、そういった場所や地域には昔の名残で「富士見」(富士見町、富士見台、富士見坂等)の地名が付いていることが少なくありません。
尚、富士山にみたて「○○富士」として昔から地元で親しまれてきた郷土富士(ご当地富士)が、北は北海道から南は鹿児島や沖縄まで日本各地にあります。その数は200とも300ともいわれ、それに関連してか「富士見」の地名も全国にあります。
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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
16167.45(- 38.45)▼0.24%
◎TOPIX
1326.18(- 4.70)▼0.35%
◎売買高概算 21億6405万株
◎売買代金概算 2兆2230億円
◎時価総額 472兆9539億円
◎値上り銘柄数 741 ◎(年初来)新高値 100
◎値下り銘柄数 936 ◎(年初来)新安値 4
◎変わらず 154
◎騰落レシオ(25日)113.52%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+2.72%
75日線比+4.77%
◎為替
(対ドル) 108.62
(対ユーロ)139.58
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
200.1円(- 0.5円)168,301千株
2.ユニチカ <3103>
49円(+ 1円) 96,143千株
3.蛇の目 <6445>
180円(+ 6円) 80,282千株
4.ダイエー <8263>
142円(+ 21円) 51,920千株
5.三菱UFJ<8306>
630.8円(- 5.6円) 43,660千株
◎売買代金上位 (円)
1.ソフトBK<9984>
7917円(- 290円)296,971百万
2.トヨタ自 <7203>
6423円(- 69円) 53,143百万
3.日経レバE<1570>
11360円(- 50円) 44,823百万
4.みずほ <8411>
200.1円(- 0.5円) 33,663百万
5.三菱UFJ<8306>
630.8円(- 5.6円) 27,458百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1410万株 買い1050万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が前日比38円(0.24%)安の1万6167円で取引終了です。
昨晩のNYダウは米軍などが過激派イスラム国を標的に空爆するなど地学的リスクの高まり、加えて欧州の経済指標の悪化を嫌気して116ドル安となったこと、更に円安進行が一服して1ドル=108.60円前後とやや円高に振れたことを受け、東京市場も朝方から売りが先行。9:03には下げ幅が111円となって1万6094円まで下押しする場面がありました。ただ、9月末の配当権利付き売買の最終日を明日に控えて下押し局面では配当や優待狙いの買いが入り、引けにかけては下げ幅を縮小しています。尚、ソフトバンクが290円安で1銘柄だけで日経平均を約34円押し下げています。売買代金は概算2兆2230億円、上海総合指数は33ポイント(1.4%)の大幅高で2343です。
業種別では、建設、金属、陸運、繊維、医薬品などが高く、証券、情報通信、海運、鉄鋼、不動産などが下げています。
個別銘柄では、オムロンが110円高の4890円と値を上げて上場来の高値を更新。センサーなど主力の制御機器が伸びており、更なる業績拡大を期待した買いが入っています。7月末に発表した4~6月期の連結営業利益は前年同期比52%増の198億円。制御機器事業はその中で6割を占め、同15%増の119億円と増益を牽引しています。
全国トップの家具・インテリア製造小売りチェーンのニトリが230円高の6230円と値を飛ばしています。明日に3~8月期の決算発表を控えており、過去最高を更新する好業績を期待した買いが先行しています。8月21日~9月20日の月次売上高は前年同月比8.1%増と好調、客足が2ヶ月連続で伸び、全国的に気温の低下が進んだことで羽毛布団など秋冬物の商品売り上げが伸びています。
福祉用具レンタル卸の最大手で三菱商事系の日本ケアサプライが35円高の722円と値を飛ばして年初来高値更新。13時に4~9月期の連結営業利益が前年同期比3%増の5億2000万円になる見通しと発表し、従来計画3億9000万円からの上方修正を好感した買いが入っています。電動ベッドや車いすなど福祉用具のレンタル事業が好調です。
村田製作所が170円高の1万1955円と値を上げ、連日で年初来高値を更新。一時は1万2095円まで上昇して1万2000円台に乗せる場面がありました。米アップルが19日に発売した「iPhone」の新型モデル「6」と「6プラス」の販売台数が3日間で合計1000万台を超えたと発表。前モデルの「5s」と「5c」の900万台超を上回る好調な滑り出しであり、関連製品を手掛ける同社に物色の矛先が向かっています。アップル関連としてアルプスも32円高の1781円と値を上げています。
その他、板金機械トップのアマダが業績好調を好感して13円高の1032円、節税対策で賃貸住宅事業を提案の大東建託が135円高の1万2905円、精密小型モーターの日本電産が162円高の7232円、新潟最大規模のゼネコンで土木に定評の福田組が80円高の1171円、三菱系顧客多い戸田建設が22円高の543円と値を飛ばしています。
本日の新高値銘柄は、ミライトHD、太平電業、山パン、日本調剤、信越化学、富士フイルム、日本金銭機械、日本電産、オムロン、TDK、村田製作、ファナック、日東電工、富士重工・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・米大統領「世界の2大排出国の米中に特別な責任」
・安倍首相、GPIF運用見直し「できるだけ早く」
・新発1年物国債、マイナス金利続く 5営業日連続
・医療分野の戦略特区、神戸にiPS治療拠点を新設
・無借金の上場企業が太陽光発電に投資 養命酒など
・白物家電出荷額、8月は8.6%減 4カ月連続減
・米スタバ、日本法人を2回のTOBで完全子会社化
・今年の世界貿易伸び率、3.1%に下方修正 WTO
・肥料世界大手2社が合併協議 実現すれば世界首位
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【3】主な投資判断 **
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[クレディS証券]
据置き B
(8802)三菱地所 2,600→ 2,400円
[ゴールドマンS証券]
引上げ B→A
(8282)ケーズHD 3,100→ 3,400円
[バークレイズ証券]
据置き A
(9984)ソフトバンク 10,000→10,600円
[野村証券]
据置き A
(9433)KDDI 7,710円
[三菱UFJMS証券]
新 規 B
(6845)アズビル 2,700円
引下げ A→B
(9401)TBS 1,400→ 1,200円
[大和証券]
据置き 2
(8309)三井住友トラスト 470→ 520円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】短期投資と言えばこの人 **
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米国の投資家で長期投資といえばウォーレン・バフェットですが、短期投資では1900年代前半に活躍したウィリアム・デルバート・ギャン(W.D.ギャン)の名が挙がります。
ギャンの手法は今で言う「スイングトレード」で、独自のテクニカル的なアプローチや独創的な相場観測法でも知られており、実践家として下記のような言葉も残しています。
「ルールに従うことのできない人は投機や投資はやめた方がよい。
失敗に終わることが確実だからである。道はどちらかひとつ、
ルールを厳格に守るか、全く守らないかである。」
要は、願望や不安のままに売買をしてはいけないということです。
ちなみにこんな言葉もあります。
「負けることへの恐怖こそが、負けの元凶となるのである。
負けを背負うことに耐えられないと、
結局、大きな負けを背負うことになるか、
絶好のトレードチャンスを逃してしまうことになる。」