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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17055.87(-116.81)▼0.68%
□ナスダック
4508.69(- 19.00)▼0.42%
□S&P500
1982.77(- 11.52)▼0.58%
□ダウ輸送株
8445.07(- 69.36)▼0.81%
□半導体株(SOX)
639.85(- 1.50)▼0.23%
□NY原油先物(11月限)
91.56(+ 0.69)
□NY 金先物(12月限)
1222.00(+ 4.10)
□バルチック海運指数
1073 (- 4)
□為替
(対ドル)108.86
(対ユーロ)139.87
□CME日経225先物
16035(-125)※大証比
23日のNY株式市場は、地学的リスクの高まりや欧州の経済指標の悪化で続落しました。
前日のNY株は中国の財政相が大規模な景気刺激策の可能性を否定したことや住宅指標の悪化が相場を圧迫しダウは107ドル安。この日はシリア領内で米軍主導による空爆が始まり地政学的リスクへの懸念が強まったことやマークイットが発表した9月のユーロ圏購買担当者景況指数(PMI)が9カ月ぶりの低水準となり域内の景気懸念から欧州株が全面安となったことが相場を圧迫しました。
マークイットが発表した9月の米製造業PMIは約4年半ぶりの高水準を維持したものの影響は限定的。一方で、米財務省が発表した企業の海外移転による課税逃れ防止策でM&A(企業の合併&買収)が減少するとの見方から医薬品株などに売りが広がりました。利益確定の売りも出てダウは2日連続で3ケタの下落となり、この日の安値で取引を終了しています。
S&P業種別指数は全10業種が下落。生活必需品、資本財、一般消費財、金融などが下落率上位となっています。
個別銘柄では、先週末の取引初日に大きく値を上げたアリババは今週に入り軟調な地合いが続き2日続落。ハイテクセクターではマイクロソフトやグーグル、シスコシステムズなどが下げた一方、アップルやフェイスブック、ヤフーなどが上昇しています。
好業績への期待でバンク・オブ・アメリカやJPモルガンなど金融株の一角がしっかり。買収観測により肥料のCFインダストリーズが大幅高となり、好決算を手掛かりにクルーズ船のカーニバルなども上昇しました。
ダウ構成銘柄で上昇したのはJPモルガンのみ。一方で、ユナイテッドヘルス、トラベラーズ、ディニー、シスコシステムズなどが下落率上位となっています。
この日から取引の中心が11月物となったNY原油先物は上昇。23日発表の中国の製造業PMIが前月から改善したことやシリア領内の空爆で地政学的リスクへの懸念が高まったことが買いにつながりました。金先物は続伸。地政学的リスクの高まりから安全資産としての金にも買いが入りました。
CME日経225先物は、円建ては16035(大証比125円安)、ドル建てが16065(同95円安)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは、前日比116ドル安の1万7055ドルと2日連続で値下がりしています。22日(月)は前週末比107ドル安の1万7172ドルとなっており、連休中の2日間では223ドルほど値下がりしています。
シカゴ日経平均先物は1万6035円と22日(月)の東京市場の日経平均株価1万6205円と比べて170円安い水準となっています。
今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=108円88銭前後(22日16:00台は108円89銭)と22日夕刻と比べてほぼ横ばいで推移しています。対ユーロは1ユーロ=139円91銭前後(同140円01銭)で推移しています。
NY原油は、前日比0.69ドル高の1バレル=91.56ドルとなっています(限月交代:11月物)。9月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が前月から改善し、同国の需要増加期待が広がったことや米国が中東5カ国とともに「イスラム国」を標的にシリア領内で空爆を開始したことを受け、地政学リスクへの警戒が高まり、原油に買いが入っています。22日(月)は前週末比0.89ドル安の91.52ドルとなっています(10月物)。
NY金価格は、前日比4.1ドル高の1トロイオンス=1222.0ドルと2日連続で上昇しています。米軍が「イスラム国」に対するシリア領内での空爆を開始したのを受け、リスク回避姿勢が高まり、逃避資金の受け皿となりやすい実物資産としての金に買いが入っています。22日(月)は前週末比1.3ドル高の1217.9ドルとなっており、連休中の2日間では5.4ドル上昇しています。
22日(月)の日経平均株価は、前週末比115円安の1万6205円と3日ぶりに値下がりしています。
アリババのNY市場上場で目先の好材料出尽くしとの見方からソフトバンクが533円安となり、1銘柄で日経平均株価を62円押し下げています。
= 自社株買い、6年ぶり高水準 =
上場企業の今年度上期(4~9月期)の自社株買いは、金額ベースで1兆8500億円となり、半期で08年度上期(2兆7300億円)以来、6年ぶりの高水準となっています。前回はリーマン・ショックの局面で株価下落に歯止めをかけるのが目的だったのに対し、今回は株主還元強化やROE(自己資本利益率)向上につなげる買いが目立っています。
昨日発表された9月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.5と8月の同・改定値(50.2)から0.3ポイント上昇しています。景気判断の分岐点となる50を4ヵ月連続で上回っています。PMIは50を上回ると景況の改善を、50を下回ると景況の悪化を示しています。
本日は、10:00に8月の白物家電国内出荷実績、14:00に8月のパソコン国内出荷実績の発表が予定されています。
海外では、今晩は9月の独IFO景況感指数、8月の米新築1戸建て住宅販売件数の発表。甘利経済財政・再生相がTPP交渉でフロマン米通商代表部(USTR)代表と協議(~25日、ワシントン)、安倍首相がヒラリー・クリントン前米国務長官と懇談(ニューヨーク)、国連総会で各国首脳らの一般討論(~10月1日、ニューヨーク)などが予定されています。
◆主なニュース
・温暖化対策で1.4万人育成 気候サミットで首相表明
・日銀の株保有7兆円に 年内に日生超えも、株価下支え
・LINE、年内上場を見送り 「最適な時期ではない」
・イオン、ダイエーを完全子会社へ 15年春に上場廃止
・キリン、地ビール最大手と資本提携 商品力や販促強化
・住商、ガーナで火力発電事業 アフリカ市場開拓に弾み
・セコム、電子カルテ共有 他社製対応、病院連携容易に
・大王製紙、エコシップを導入 総燃料費の1割減見込む
・三菱電、3円増の9円配 4~9月期、FA機器が好調
・米、シリア領で空爆 対「イスラム国」サウジなど参加
◆経済指標等
・白物家電の国内出荷実績(8月、日本電機工業会)
・パソコン国内出荷実績(8月、電子情報技術産業協会)
・独IFO企業景況感指数(9月)
・米住宅ローン申請指数(週間)
・米新築住宅販売件数(8月)
◆その他
・新規公開
ジェネレーションパス(東マ・3195)公開価格1,200円
・市場変更
クイック(4318) 東証2部→東証1部
アビスト(6087) ジャスダック→東証1部
アイレップ(2132)ジャスダック→東証2部
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【3】心に残る名言 **
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高慢は常に破滅の一歩手前であらわれる。
高慢になる人はもう勝負に負けている。
ヒルティ(スイス哲学者)