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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
16205.90(-115.27)▼0.71%
◎TOPIX
1330.88(- 1.03)▼0.08%
◎売買高概算 19億5179万株
◎売買代金概算 2兆0682億円
◎時価総額 474兆6783億円
◎値上り銘柄数 768 ◎(年初来)新高値 177
◎値下り銘柄数 923 ◎(年初来)新安値 3
◎変わらず 139
◎騰落レシオ(25日)116.75%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+3.19%
75日線比+5.12%
◎為替
(対ドル) 108.89
(対ユーロ)140.01
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
200.6円(- 0.1円)168,391千株
2.蛇の目 <6445>
174円(+ 7円) 87,220千株
3.ユニチカ <3103>
48円(- 1円) 74,701千株
4.三菱UFJ<8306>
636.4円(+ 7.1円) 56,513千株
5.新日鉄住金<5401>
301.1円(+ 1.8円) 34,770千株
◎売買代金上位 (円)
1.ソフトBK<9984>
8207円(- 533円)237,459百万
2.トヨタ自 <7203>
6492円(- 2円) 63,318百万
3.日経レバE<1570>
11410円(- 160円) 46,726百万
4.三井住友 <8316>
4503.5円(+40.5円) 36,515百万
5.三菱UFJ<8306>
636.4円(+ 7.1円) 35,847百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1000万株 買い1280万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が3日ぶりに下落、前週末比115円(0.71%)安の1万6205円で取引終了です。
週末のNYダウは13ドルの小幅高でしたが、円相場が1ドル=108.80円前後と先週末の109円台前半から円高に振れたことを嫌気して朝方から売りが先行。先週末に昨年来高値を更新して6年10ヶ月ぶりの高値水準まで上昇したことで短期的な高値警戒感も意識され、加えて上海・香港・韓国などアジア主要市場が軒並み下落していることが重石となり、さらに明日は祝日で買い手控え気分も強く、終日安い水準での値動きとなっています。尚、ソフトバンクが533円安となり、1銘柄で日経平均株価を62円押し下げています。売買代金は概算2兆682億円、上海総合指数は39ポイント(1.7%)安の2289です。
業種別では、空運、銀行、商社、医薬品、石油などが高く、情報通信、海運、紙パ、電機などが下げています。
個別銘柄では、自動車用アンテナ国内大手のヨコオが41円高の630円と7%近い大幅高で年初来高値更新。高速道路の自動料金収受システム(ETC)などで使われる高度道路交通システム(ITS)スポット基地局用の電界強度測定器を開発したと発表。交通インフラの改善に役立つ技術であり、業績拡大に繋がるとの期待感から買いが入っています。10月頃から受注生産を始めます。
スクウェア・エニックスが74円高の2370円と値を飛ばしています。スマホゲーム「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」が米アップルのアプリ配信サイト「アップストア」の無料ゲームランキングで上位に入っており、好感した買いが入っています。
ミニショベル主体の建機中堅で海外販売比率が95%と高い竹内製作所が連日で年初来高値、325円高の5270円と大幅高です。欧州や北米での売り上げが主力のため、円安進行による輸出採算の改善など業績拡大を期待した買いが集まっています。
三菱自動車が4日連続高、51円高の1310円と値を飛ばして年初来高値を更新しています。欧米フィアット・クライスラー・グループに2016年から6年間、小型トラックをOEM供給すると発表。中期的な業績拡大を期待する買いが入っています。供給規模は年3万台の見通しで欧州や新興国でフィアットが自社ブランドで販売します。本日は、日産自が8円高の1084.5円、いすゞが11.5円高の755.2円といずれも年初来高値を更新です。
その他、ジェネリックの日医工が49円高の1770円と年初来高値更新。三井物が23円高の1800円、伊藤忠が19円高の1422円、丸紅が7.4円高の803.2円、三菱商事が19円高の2331.5円と大手商社株がいずれも年初来高値更新。
トンネルなど大型土木に定評の安藤ハザマが13円高の698円、IHIも7円高の547円と年初来高値更新で上値追いの展開継続、大容量コンベヤーの日本コンベヤが17円高の260円と7%の上昇となっています。尚、アリババ上場による目先の材料出尽くし感からソフトバンクは533円安の8207円と大きく値を下げています。
本日の新高値銘柄は、ミライトHD、日本調剤、クスリのアオキ、旭化成、日医工、セコム、コマツ、東芝、ヨコオ、キーエンス、IHI、日産自、いすゞ、三菱自、HOYA、キヤノン、三井物、伊藤忠、丸紅、三菱商事・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・秋冬物の衣料品販売が滑り出し好調 気温低下が追い風
・8月のショッピングセンター売上高、増税後初のプラス
・8月の全国スーパー売上高、0.1%減 5カ月連続減
・8月の食品スーパー売上高、1.6%増 4カ月連続増
・8月の銅電線出荷量、1年ぶり前年割れ 需要息切れで
・三菱商事、サケ養殖で世界3位のノルウェー企業を買収
・コロワイド、5年で外国人社員を1千人増員 出店増で
・中国、旅行収支が急激悪化 海外旅行増や高級品土産で
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【3】主な投資判断 **
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[クレディS証券]
引上げ B→A
(1928)積水ハウス 1,500円
据置き A
(6481)THK 2,900→ 3,000円
[UBS証券]
据置き A
(2157)コシダカHD 2,250円
据置き A
(8306)三菱UFJFG 685→ 705円
据置き A
(8316)三井住友FG 4,850→ 4,950円
[野村証券]
据置き A
(6770)アルプス電気 1,770→ 2,000円
据置き A
(6981)村田製作所 10,900→13,300円
新 規 A
(7775)大研医器 2,400円
[SMBC日興証券]
引上げ C→B
(5332)TOTO 1,250→ 1,200円
[みずほ証券]
新 規 A
(8963)インヴィンシブル 41,000円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】投資家になるための心構え **
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司馬遼太郎著の「坂の上の雲」は、企業の経営者に愛読書は何かを聞いた特集で最も多くの経営者の支持を集めた本で、その中の一節をご紹介したいと思います。
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戦術家たらんとする者はまずそういう自分をつくらねばならぬとかねがね思っている。
戦術というものは、目的と方法をたて、実施を決心した以上、それについてはためらってはならないということが古今東西のその道の鉄則のひとつであり、そのように鉄則とされていながら戦場という苛烈で複雑な状況下にあっては、容易にそのことがまもれない。真之はそれを工夫した。平素の心がけにあるとおもった。
「明晰な目的樹立、そしてくるいない実施方法、そこまでのことは頭脳が考える。しかしそれを水火の中で実施するのは頭脳ではない。性格である。平素そういう性格をつくらねばならない」と考えていた。
「人間の頭に上下などはない。要点をつかむという能力と、不要不急のものはきりすてるという大胆さだけが問題だ」と言い、それをさらに説明して「従って物事のできる、できぬというのは頭ではなく、性格だ」ともいった。
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※~たらんとする者:~になろうとする者
上記は、日本海海戦を勝利に導いた天才的な戦術家、秋山真之の考えとして心構えを述べた箇所です。
いかにして、どのようにして勝つか、「戦術」とは戦いに勝つための個々の具体的な方法を指していますが、戦術がいかに優れようとも結果はそれを運用する人間の側に帰します。上記の「戦術家たらんとする者」はそのまま「投資家たらんとする者」に置き換えることが可能です。
たこ焼き「築地銀だこ」を展開する「ホットランド」も9月30日に上場します。すかいらーくが1962年、リクルートが1960年創業なのに対し、ホットランドは1997年創業と若い会社です。ちなみに、トリドールが展開する「丸亀製麺」が讃岐うどんの聖地とされる香川県丸亀市とは無関係なのと一緒で、「築地銀だこ」の「築地」も、言葉の持つ「活気」や「活きの良さ」といったイメージにあやかってつけられた名前です。