雑談

ヒロろんさん

 時折、「孫氏」を読むのですが、その中に次のようにあります。


「進んで名を求めず、退(しりぞ)いて罪を避けず」

(成功しても名誉を求めず、失敗しても責任を回避しない)


 功績を誇らないとは、すなわち謙虚ということになり、その謙虚の反対は傲慢です。では何故、謙虚であることが望ましいのでしょうか。

 「満(傲慢)は損を招き、謙(謙虚)は益を受く」

と「書経」にありますが、その方が人々の支持を集めることができるからです。


 「老子」の本にも、次のようにあります。

 「背伸びして爪先で立とうとすれば、かえって足もとが定まらない。自分を是とすれば、かえって無視される。自分を誇示すれば、かえって排斥される。自分の功績を誇れば、かえって非難にさらされる。自分の才能を鼻にかければ、かえって足を引っぱられる」


 オレがオレがと出しゃばったり、とかく目立ちたがったりするタイプは、かえって損を招くようです。時代は移り変わりましても、先人の教えは今も活きています。
ヒロろんさんのブログ一覧