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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17265.99(+109.14)△0.64%
□ナスダック
4593.43(+ 31.24)△0.68%
□S&P500
2011.36(+ 9.79)△0.49%
□ダウ輸送株
8676.19(+ 24.19)△0.28%
□半導体株(SOX)
657.36(+ 9.53)△1.47%
□NY原油先物(10月限)
93.07(- 1.35)
□NY 金先物(12月限)
1226.90(- 9.00)
□バルチック海運指数
1089 (-35)
□為替
(対ドル)108.64
(対ユーロ)140.37
□CME日経225先物
16145(+145)※大証比
18日のNY株式市場は、前日のFOMC声明を好感して連日の上昇。ダウが連日で過去最高値を更新し、S&P500も過去最高値更新です。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で事実上のゼロ金利政策が「相当な期間」維持されることが改めて示され、早期の利上げ懸念が後退し上昇した前日の流れが継続しこの日も買い優勢で取引をスタート。
この日発表された週間の新規失業保険申請件数は予想以上に減少し2カ月ぶりの低水準。一方、8月の住宅着工件数と着工件数許可件数はともに減少し、9月のフィラデルフィア連銀景気指数も予想以上に低下するなど、この日発表の経済指標はまちまちの内容でした。ただ、弱い経済指標に関してはゼロ金利政策の継続を促すとの見方もありこの日は特段の悪材料とはなりませんでした。
スコットランド独立の是非を問う住民投票が始まり、前半は様子見ムードもありましたがロンドンの株式市場が反発したこともあって影響は限定的。早期利上げ懸念の後退に加え、明日の中国の電子商取引最大手のアリババの上場で取引が活発化し、資金が流入するとの期待も相場上昇を後押ししました。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日に引き続き3ケタの上昇で4日続伸、連日で過去最高値を更新しました。主要500社で構成するS&P500種指数も9月5日につけた過去最高値を更新。ハイテク株の比率が高いナスダック指数は3日続伸で、9月2日につけた2000年3月以来の高値(4598)に接近して取引終了です。
S&P業種別指数では、金融、ヘルスケア、素材、テクノロジーなどが上昇し、公益とエネルギーが軟調でした。
個別銘柄では、シティグループやJPモルガンなどの金融株が上昇。アリババの上場を控えてバイドゥやJDドットコムなどの中国銘柄が上昇。好決算を発表した食品のコナグラ・フーズが大幅高となり、アナリストが強気の見方を示したフラッシュメモリ大手のサンディスクなども上昇。タブレット端末の新モデルを発表したアマゾンもしっかりでした。
一方、原油などの商品相場が軟調だったことからエクソンモービルなどのエネルギーやニューモント・マイニングなどの産金株が軟調。アナリストが投資判断を引き下げたピーボディ・エナジーなど石炭株の下落も目立ちました。業績見通しを下方修正したドラックストアのライト・エイドが下げ、同業のウォルグリーンはCVSケアマークも軟調な展開でした。
ダウ構成銘柄では、デュポン、JPモルガン、ゴールドマン・サックス、トラベラーズなど26銘柄が上昇。エクソンモービル、シェブロン、マクドナルド、ウォルマートの4銘柄が小幅安で取引を終了しました。
尚、アリババの公募価格は仮条件の上限の1株あたり68ドルに決定し、過去最大のIPOとなることが確定しました。
NY原油先物は続落。金先物も前日の流れを引き継ぎ続落。終値としては1月8日以来の安値で取引を終了しました。バルチック海運指数(BDI)は6営業日続落です。
CME日経225先物は、円建ては16145(大証比145円高)、ドル建てが16180(同180円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
= NYダウ、史上最高値更新! =
昨晩のNYダウは4日連続高、前日比109ドル高の1万7265ドルと連日で史上最高値を更新しています。
= SP500、史上最高値更新! =
S&P500種指数は3日連続高、前日比9.79ポイント高の2011.36と5日以来、約2週間ぶりに史上最高値を更新しています。
シカゴ日経平均先物は1万6145円と昨日の東京市場の日経平均株価1万6067円と比べて80円ほど高い水準となっています。
今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=108円67銭前後(昨日16:00台は108円64銭)で推移しています。昨晩は一時1ドル=108円96銭まで円安・ドル高が進行する場面がありました。
対ユーロは1ユーロ=140円38銭前後(同139円92銭)と円安が進行しています。
NY原油は、前日比1.35ドル安の1バレル=93.07ドルと2日連続で値下がりしています。米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が市場予想に反し、増加したことが引き続き嫌気されています。
NY金価格は、前日比9.0ドル安の1トロイオンス=1226.9ドルと2日連続で値下がりしています。終値ベースで1月8日以来、約8ヵ月半ぶりの安値水準となっています。
昨日の日経平均株価は大幅高、前日比178円高の1万6067円と1万6000円台を約8ヵ月ぶりに回復しています。円相場は米FOMCの結果を受け、1ドル=108円台と大幅に円安進行となっています。
チャート上からは、昨年12月30日(大納会)に付けた高値1万6320円や今年7月31日の戻り高値1万5759円から8月8日の安値1万4753円の下げ幅に対する倍返し水準1万6700円どころが節目として意識されます。
= 三大都市圏の住宅地、6年ぶりに上昇 =
国土交通省は昨日、7月1日時点の基準地価を公表しています。三大都市圏(東京、大阪、名古屋)の住宅地は前年比0.5%上昇(前年は0.1%下落)し、6年ぶりに上昇に転じています。商業地も1.7%上昇(同0.6%上昇)し、2年連続で上昇しています。上げ幅は前年の3倍に拡大しています。大都市を中心とした地価の回復傾向が鮮明となっています。全国平均では住宅地が1.2%下落(前年は1.8%下落)で23年連続、商業地が1.1%下落(同2.1%下落)で7年連続とマイナスが続いています。ただ、双方ともに下落率は縮小しています。
本日は、9月の月例経済報告が関係閣僚会議に提出されます。政府は景気の基調判断を下方修正する方針を固めています。台風や大雨など天候不順の影響で個人消費が落ち込んでいることを反映します。景気判断の引き下げは消費税増税後の4月以来5ヵ月ぶりとなります。
14:30に8月の全国百貨店売上高が発表されます。7月は既存店ベースで前年同月比2.5%減の5448億円と4ヵ月連続で前年実績を下回っています。月初の台風上陸など天候不順により、入店者数が減少。主力の夏物衣料を中心に低調だったことが響いています。ただ、6月(4.6%減)に比べると減少幅は縮小しています。
15:00に9月第2週(9月8日~9月12日)の投資部門別売買動向が発表されます。9月第1週(9月1日~9月5日)は、外国人投資家が2週ぶりに買い越し、買越額は2097億円(前週は622億円の売り越し)となっています。7月第1週(2795億円の買い越し)以来、2ヵ月ぶりの高水準です。年金基金の動向を反映する信託銀行は6週連続で買い越し、買越額は282億円(前週は591億円の買い越し)となっています。
一方、個人投資家は4週連続で売り越し、売越額は1755億円(前週は133億円の売り越し)となっています。前週から大幅に増加しています。
海外では、今晩は8月の米景気先行指数(コンファレンス・ボード)の発表などが予定されています。20日(土)はG20財務相・中央銀行総裁会議(~21日、豪ケアンズ)が開催されます。
◆主なニュース
・円安で明暗 自動車・機械の採算改善、中小は原料高圧迫
・三大都市圏、住宅地が6年ぶり上昇 14年「基準地価」
・健保料、健康なら安く 厚労省が新制度、医療費抑制狙う
・設備投資・雇用減税廃止へ 法人税改革、企業負担公平に
・東芝、個人向けパソコン事業縮小 不採算の新興国撤退へ
・ヨーカ堂、百貨店PBを強化 衣料、そごう・西武と開発
・ゴーグル型端末、活路見えるか ゲーム新市場へ先手競う
・NEC、無人航空機に参入 防災に活用、完全基準満たす
・中国、インドに200億ドル投資 首脳会談、日米を意識
・スコットランド、独立・残留かけ投票 本日、結果が判明
◆経済指標等
・対内証券売買契約(週間、財務省)
・月例経済報告(9月、内閣府)
・電力需要実績(8月、電気事業連合会)
・粗鋼生産量(8月、日本鉄鋼連盟)
・全国百貨店売上高(8月、日本百貨店協会)
・景気動向指数(7月改定値、内閣府)
・部門別売買動向(週間、東証)
・米景気先行指標総合指数(8月)
◆その他
・新規公開
AMBITION(東マ・)公開価格円
・アップル「iPhone6/6プラス」の国内発売日
・仁川アジア大会が開幕
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【3】心に残る名言 **
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人が人でなくなるのは 自分を愛することをやめた時だ
自分を愛することをやめる時
人は他人を愛することをやめ 世界を見失ってしまう
自分があるとき 他人があり 世界がある
吉野 弘(奈々子に)