――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】今日の相場 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
◎日経平均
15888.67(- 22.86)▼0.14%
◎TOPIX
1304.96(- 5.90)▼0.45%
◎売買高概算 18億9667万株
◎売買代金概算 1兆8056億円
◎時価総額 465兆5436億円
◎値上り銘柄数 491 ◎(年初来)新高値 85
◎値下り銘柄数 1199 ◎(年初来)新安値 12
◎変わらず 138
◎騰落レシオ(25日)116.46%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+1.88%
75日線比+3.37%
◎為替
(対ドル) 107.28
(対ユーロ)138.87
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
199.0円(- 2.4円)148,303千株
2.蛇の目 <6445>
155円(+ 20円)109,701千株
3.ユニチカ <3103>
47円(- 1円) 76,949千株
4.パイオニア<6773>
314円(- 5円) 37,034千株
5.三菱UFJ<8306>
609.7円(- 4.9円) 31,643千株
◎売買代金上位 (円)
1.ソフトBK<9984> 8562円(- 95円)176,874百万
2.トヨタ自 <7203>
6309円(+ 4円) 54,318百万
3.みずほ <8411>
199.0円(- 2.4円) 29,655百万
4.日経レバE<1570>
10970円(- 40円) 24,689百万
5.三井住友 <8316>
4330円(-34.5円) 19,568百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1230万株 買い760万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が小幅安、前日比22円(0.14%)安の1万5888円で取引終了です。
昨晩のNYダウが100ドル高となったことを受けて朝方は買いが先行、9:08には上げ幅が57円となって1万1969円と1万6000円直前まで上昇する場面がありました。ただ、今晩に注目の米FOMCの結果公表やイエレンFRB議長の記者会見を控えて積極的にポジションを取る動きは限定的。米金融政策の方向性を見極めたいとして買い一巡後は徐々に上げ幅縮小となり、騰落レシオなど短期的な過熱感も意識され、小幅安での引けとなっています。売買代金は概算1兆8056億円、上海総合指数は11ポイント高の2307です。
業種別では、鉱業、小売、医薬品が高く、海運、不動産、紙パ、電力ガス、証券などが下げています。
個別銘柄では、工業用ミシン世界1位のJUKIが27円高の360円と8%を超える上昇で年初来高値更新。ボタン付けなど複数の工程を自動で行う業務用高性能ミシンを2倍増産と報じられ、材料視した買いが入っています。増産する高性能ミシンは通常の工業用ミシンの平均価格30万円に対し、200~300万円になる模様です。
電子計測器専門商社で首位の日本電計が135円高の1660円と値を飛ばして年初来高値更新。12日に衛星関連の機器などを扱う測位衛星技術と提携して衛星を利用した自動車の自動運転技術などを提供していくと発表。需要が高まる自動運転分野での業績拡大への期待感から買いが継続しています。
半導体材料のシリコンウエハーを手掛ける信越化学が26円高の6849円、SUMCOも36円高の1150円と値を上げ、いずれも年初来高値更新。米アップルが新型スマートフォン「iPhone6」を発表し、内蔵メモリのラインアップに新たに128GBタイプを投入するなどメモリーの使用量を増やしたことから半導体市況の改善への期待が高まっています。
「iPhone6」関連では、KDDIも27円高の6459円、NTTドコモも11.5円高の1897.5円といずれも年初来高値更新。「iPhone6」の発売日19日が近づき、あらためて収益拡大への期待から買いが向かっています。
その他、ジェネリックの日医工が51円高の1703円と値を上げて年初来高値更新、NTTも16円高の6972円、セラミックコンデンサーで世界トップシェアの村田製作が75円高の1万0885円、プリント基板CAD/CAMで国内最大手の図研が71円高の1153円、名古屋地区で大手の矢作建設が33円高の822円と値を飛ばしています。
本日の新高値銘柄は、西部電工、伊藤ハム、サンマルク、クスリのアオキ、信越化学、日医工、日本ケミファ、中国塗料、日精樹脂、JUKI、図研、東海理化、TBK、KDDI・・等々です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な材料 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
・安全に自動運転、官民で「危険予測」技術を開発
・投信、満期のある「単位型」増加 預金乗り換え
・政府、景気の基調判断引き下げへ 9月月例報告
・首相、常磐道の全線開通に言及 来年GWまでに
・ソニー、減損で最終赤字2300億円 今期無配
・米、シャトル後継にボイーングとスペースX選定
・米原子力規制委、日立とGEの新型原子炉を認可
・米UPS、年末商戦対応で最大9万5千人を雇用
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】主な投資判断 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
[クレディS証券]
据置き A
(1801)大成建設 720→ 800円
据置き A
(5411)JFE2,600→ 3,100円
据置き A
(5440)共英製鋼 2,300→ 2,400円
[野村証券]
引上げ B→A
(3088)マツモトキヨシ 3,900→ 4,000円
新 規 A
(9793)ダイセキ 2,270円
[SMBC日興証券]
据置き B
(1878)大東建託 11,600→13,000円
[大和証券]
引下げ 2→3
(8267)イオン 1,500→ 1,200円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【4】三つの坂 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
常に自分の想定どおりに相場が動くとすれば、株式投資ほど簡単な金儲けの手段はありません。しかしながら、時間が経過してみなければ自分の判断が正しかったのか否かが分からないという点が、株式投資のおもしろさと難しさです。
「売り買いを一度にするは無分別、二度に買うべし、二度に売るべし」
時間分散投資をすすめる上記の相場格言にありますように、打診をして、実際に相場の強弱を感じてみることが大切です。打診を入れた結果、判断の確度が高まり手応えを感じたら、そこで初めて本格出動しても十分に間に合うものです。
判断に自信がありましても、その通りに動く保証はどこにもないというのが相場の世界です。それ故に、常に余力を残しつつ、相場に探り(打診買い・打診売り)を入れながら慎重にいくべきで、不測の事態やさらに大きな次のチャンスに備えよとしています。
ただし、相場の流れの読みやタイミングを誤りますと、損失を拡大させてしまうことにもなりかねず、単純に上がった下がったではなく、流れを読む確かな目が必要になってきます。
例えば昨日今日とでいくらも違わないで買い付けしたような場合は一度に買ったも同じ事で、上記にいう「二度に買うべし」とはなりません。「二度に買うべし」しかし「せく商いに徳はなし」です。
一度に全資金を注ぎ込んで失敗したり早売りし過ぎるケースを考えれば、このくらいの手間ヒマは惜しむに価しません。
株式相場には「登り坂、下り坂、魔坂の三つの坂」があることを心しておく必要があります。
今晩のNY市場では米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果(声明)発表が注目されますが、その他にも明日はスコットランドのイギリスからの独立を問う住民投票、週末には史上最大規模のIPOとなるアリババのニューヨーク証券取引所上場(予定)という大きなイベントを控えています。