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【1】今日の相場 **
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◎日経平均
15911.53(- 36.76)▼0.23%
◎TOPIX
1310.86(- 2.86)▼0.22%
◎売買高概算 18億6623万株
◎売買代金概算 2兆0317億円
◎時価総額 467兆3837億円
◎値上り銘柄数 878 ◎(年初来)新高値 98
◎値下り銘柄数 802 ◎(年初来)新安値 7
◎変わらず 148
◎騰落レシオ(25日)122.59%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+2.22%
75日線比+3.60%
◎為替
(対ドル) 107.27
(対ユーロ)138.71
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
201.4円(- 2.8円)148,167千株
2.ユニチカ <3103>
48円(± 0円) 88,808千株
3.沖電気 <6703>
258円(± 0円) 39,788千株
4.三菱UFJ<8306>
614.6円(- 7.3円) 39,761千株
5.ソフトBK<9984>
8657円(+ 292円) 32,420千株
◎売買代金上位 (円)
1.ソフトBK<9984>
8657円(+292円)280,331百万
2.トヨタ自 <7203>
6305円(+ 2円) 53,934百万
3.三井住友 <8316>
4364.5円(-59.5円) 34,221百万
4.日経レバE<1570>
11010円(- 40円) 33,079百万
5.みずほ <8411>
201.4円(- 2.8円) 29,941百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1540万株 買い1450万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が6日ぶりに下落、前週末比36円(0.23%)安の1万5911円で取引終了です。
昨晩のNYダウは43ドル(0.26%)高でしたが、ナスダックが48ポイント安(1.0%)と大きく下落したこと、加えてこれまで5日連続高した後だけに短期的な警戒感も意識され、東京市場は朝方からやや軟調な展開。もっとも下値を売り込む動きも見られず、下値はしっかり。今晩から明日にかけて開催される米FOMCを前に手控えムードが強く、一方、日銀の黒田総裁が2%の物価安定の目標実現に向け、「必要になれば躊躇なく調整を行う」と発言したことで追加金融緩和への期待が支援材料となり、ほぼ終日売り買いが交錯する膠着感の強い展開となっています。売買代金は概算2兆317億円、上海総合指数は42ポイント(1.8%)安の2296です。
業種別では、情報通信、空運、精密、商社、水産、小売などが上げています。
個別銘柄では、ソフトバンクが3日連続高で292円高の8657円となっています。出資する中国の電子商取引大手アリババ集団がNY市場への株式上場に伴う公募・売り出しの仮条件をこれまでの1株当たり60~66ドルから66~68ドルへ引き上げると発表し、好感した買いが入っています。アリババの上場により含み益が拡大するとの期待が高まっています。
スマホゲームを手掛けるenishが昼から急伸してストップ高、400円高の2194円となっています。正午過ぎに今秋リリース予定のスマートフォン向け新作ネイティブアプリ「千年の巨神」の事前登録者数が6万人を突破したと発表し、材料視した買いが集まっています。
ネット特化で求人情報提供のディップが615円高の5110円と大幅高。14年8月中間期単体営業利益予想を従来予想の7億4600万円から17億7200万円(前年同期比5.7倍)、通期単体営業利益予想を25億2900万円から30億1500万円(前期比75.9%増)へ大幅上方修正し、好感した買いが膨らんでいます。アルバイト求人情報サイト「バイトル」や派遣求人情報サイト「はたらこねっと」を運営するメディア事業が好調です。
富士ソフトの子会社で通信分野を中心としたソフトウエア開発を手掛けるサイバーコムがストップ高、150円高の976円となっています。スマートフォンを内線電話として使えるシステムを短時間で導入するサービスを10月中旬から始めると発表。今回のサービスを含め企業向け電話関連事業で2015年3月期までに売上高2億円を目指すとしており、好感した買いが集まっています。富士ソフトも29円高の2669円と値を上げています。
その他、iPS細胞由来の網膜色素上皮シートの移植手術を手掛かり材料に新日本科学がストップ高で150円高の1008円、土木の東鉄工業が103円高の2580円、白アリ防除から太陽光発電設備の販売・施工に柱を転換したサニックスが68円高の1036円。
三井物産が17円高の1758.5円、NTTが18円高の6956円、ジェネリックの日医工が12円高の1652円と値を上げています。
本日の新高値銘柄は、太平電業、伊藤ハム、グンゼ、信越化学、堺化学、日医工、三ツ星ベ、三谷セキサン、TDK、三井造船、三井物産、伊藤忠、東武・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・日中韓、金融協力で財務相会談へ 2年5カ月ぶり
・黒田日銀総裁「物価安定の目標に向けた道筋順調」
・8月の首都圏マンション販売戸数、前年比49%減
・日本郵政、がん保険販売を1万局に拡大 来月から
・JFEスチール、ベトナムの製鉄所建設を白紙撤回
・パイオニア、DJ機器事業を米投資ファンドに売却
・独自動車部品大手、1.4兆円で米社買収 3位圏に
・米公的年金カルパース、ヘッジファンド運用を停止
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【3】主な投資判断 **
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[UBS証券]
据置き B
(1979)大気社 2,200→ 2,700円
[バークレイズ証券]
据置き A
(2914)JT 4,060円
[ゴールドマンS証券]
新 規 A
(8591)オリックス 1,910円
新 規 A
(8593)三菱UFJリース 700円
[三菱UFJMS証券]
据置き A
(5108)ブリヂストン 4,800円
据置き A
(5110)住友ゴム 1,800円
据置き B
(5101)横浜ゴム 910→ 970円
据置き B
(7731)ニコン 1,400円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】群集心理学の世界 **
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相場は今も昔も群集心理学の世界。江戸時代の天才相場師・本間宗久は現在においても十分に通用する箴言を数多く残していますが、その中の一つを現代語に訳してご紹介させていただきます。
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この相場の上昇基調は続くと考え、その過程での押し目を待つため買いを見送っていても、思ったとおり少し下げ始めると、今度は「買わなくて良かった。もっと下がりそうだ」と思うようになるものです。反対に買う前に上昇してしまえば、初志を忘れて急いで相場に参加するようなことも見受けられます。
このような心理状態は心に定まりがなく、目先の動きに一喜一憂することから生じるのであり、これでは成功から遠ざかってしまいます。
相場の動きを後から見れば、あの安値で買い、この高値で売れば・・と、簡単に取れそうな気がしますが、実際に相場に身を置けばそんなに上手く取れることは極めて稀なことです。
どのようにして取るかを予め決め戦略に沿って投資を行うべきで、それを忘れ、相場につられて売買をせいてはいけません。心が定まらなければ、動きにつられて上だ下だと心が動き休まることがなく、結局、損を重ねることになります。
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以上、宗久の言わんとするところは現代の投資家にも通用するものと思います。
アリババは19日にニューヨーク証券取引所への上場を予定していますが、投資家の需要が旺盛なことから新規公開(IPO)の仮条件を1株あたり60~66ドルから66~68ドルに引き上げました。IPOに伴い市場から吸収する額は最大で約250億ドル(約2兆6800億円)に達します。IPO時の資金吸収額としては史上最大です。昨晩のナスダック市場でもそうでしたが、今回のアリババのように知名度が高く大きな企業が上場する際は、投資家が購入資金を手当てするために持ち株を売る(換金する)動きがみられます。