ニュージーランドは利上げを一時休止!利上げ再開は来年春か?



7月まで4回連続で利上げしていたニュージーランドですが、11日の金融政策決定会合では金利を据え置きました。政策金利据え置きとあわせて、ニュージーランド準備銀行は、今後の利上げについて2015年初め以降になることを示唆しました。

参考資料:ニュージーランド準備銀行によるプレスリリース (2014年9月11日)



ニュージーランド経済の最近の動向

ニュージーランドの経済動向については、下記の記事もご覧ください。

2014年7月25日0.25%↑ニュージーランド中央銀行が今年4回目の利上げ!個人向け社債への影響は?
2014年6月12日ニュージーランドが今年3回目の利上げ!当面は通貨高が続く?
2014年5月7日ニュージーランド中銀総裁は為替介入を示唆!利上げも継続される見通し
2014年4月24日ニュージーランドが続けて利上げ!来年一杯は利上げが継続する見通し
2014年3月13日ニュージーランド中銀の利上げ観測高まる!個人向け社債の利回りは?



ニュージーランド中央銀行発表のポイント

ニュージーランド中央銀行による今回の発表のポイントは以下の3点です。

①政策金利は3.5%で据え置き
②追加引き締めの前にしばらく様子を見る(2015年1~3月期までは利上げしない)
③NZドルは高すぎる

ニュージーランドは、2011年に起きた地震からの復興需要で建設ブームに沸く一方で、インフレが加速していました。そのためニュージーランド中央銀行は、今年3月から7月にかけて4回の利上げを行ってきました。



ニュージーランドの政策金利推移


(ニュージーランド準備銀行)

ニュージーランドドル中央銀行によるこうした利上げによって、インフレ率の上昇は抑えられています。


ニュージーランドのインフレ率推移


(ニュージーランド準備銀行)

一方で、ニュージーランドドルは対ドルで高騰し、1985年の変動相場制移行後の最高値に迫る水準まで上昇しています。



ニュージーランドドル/USドルの為替相場推移


(ニュージーランド準備銀行)

ニュージーランド中央銀行としては、利上げの目的であったインフレ抑制に一定の効果が見える中で、これ以上ニュージーランドドル高が進行しないように、いったん利上げをストップし様子を見ようとしているのが現状です。

利上げ再開の時期についてのマーケットの見方は、少し前までは今年12月ごろになるのではないかといった見方もありましたが、今回の中央銀行の声明によると利上げタイミングは少し遅れることになりそうです。



ニュージーランドドル建て個人向け社債に対する影響は?

ニュージーランドドル建て個人向け社債の金利水準については、来年春頃まではニュージーランドの政策金利が維持される見通しが強まりましたので、当面は個人向け社債の利率に大きな変化はなさそうです。

ニュージーランドドルについては、利上げ観測の後退によって足元ではややニュージーランド安になっています。ニュージーランド準備銀行は引き続き通貨高に対して強く牽制するメッセージを出していますので、これ以上の上昇余地は限られているように思えます。ただし、来年以降さらなる利上げも見込まれることは下支えになるでしょうから、一方的に下落することは考えにくそうです。

米国やイギリスの金融緩和縮小、EUの追加金融緩和などの影響も考慮する必要がありますが、ニュージーランドドルの為替相場については、当面は比較的レンジ相場のような形になっていくかもしれません。

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