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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株
17068.71(+ 54.84)△0.32%
□ナスダック
4586.52(+ 34.23)△0.75%
□S&P500
1995.69(+ 7.25)△0.36%
□ダウ輸送株
8521.21(+ 6.54)△0.08%
□半導体株(SOX)
646.54(+ 0.05)△0.01%
□NY原油先物(10月限)
91.67(- 1.08)
□NY 金先物(12月限)
1245.30(- 3.20)
□バルチック海運指数
1197 (± 0)
□為替
(対ドル)106.85
(対ユーロ)137.98
□CME日経225先物
15930(+130)※大証比
10日のNY株式市場は反発。アップルの上昇で市場心理が改善し買いが広がりました。
この日も手掛かり材料に乏しい中、序盤の取引では長期金利の上昇が重石となり前日終値をやや下回る水準でもみ合いました。米商務省が発表した7月の卸売在庫は1年ぶりの小幅な伸びにとどまりましたがほとんど材料視されませんでした。
その後、前日に新型アイフォーンを発表したアップルが騰勢を強めると市場心理の改善とともに徐々に買いが拡大。今週に入り軟調な展開が続いていただけにこの日は買い戻しも入り主要指数は終盤にかけて上げ幅を拡大しました。
S&P業種別指数では、テクノロジー、ヘルスケア、生活必需品などが上昇した一方、エネルギーや公益、通信が下げています。
個別銘柄では、アップルがアナリストの高評価を手掛かりに3%高となり、終値では今月2日以来の100ドル回復です。短文投稿サイトのツイッターもアナリストが投資判断と目標株価を引き上げたことが好感され上昇。無線通信技術のクアルコムや光通信・ネットワークのJDSユニフェーズの上昇も目立ちました。前日下げたマクドナルドやアマゾン、金融株なども反発しています。
一方、原油相場の下落を背景にエクソンモービルやシェブロンなどエネルギー株が軟調に推移。アップルが「アップルペイ」で決済サービスに参入したことを受けて、子会社で電子決済サービス「ペイパル」を手掛けるイーベイが下落しました。
ダウ構成銘柄では、マクドナルド、ゴールドマン・サックス、ビザ、ジョンソン&ジョンソン、IBMなどが上昇した一方、キャタピラー、ユナイテッドヘルス、シェブロンなどが下げました。
NY原油先物は反落。週間の在庫統計で原油在庫が予想ほど減少しなかったことから売りが優勢となり、終値としては1月9日以来、およそ8カ月ぶりの安値水準で取引を終了しています。金先物は3日続落で、終値としては6月4日以来、約3カ月ぶりの安値水準です。バルチック海運指数(BDI)は横ばいでした。
CME225先物は、円建て、ドル建てともに15930(大証比130円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは、前日比54ドル高の1万7068ドルと3日ぶりに上昇しています。
シカゴ日経平均先物は1万5930円と昨日の東京市場の日経平均株価1万5788円と比べて140円ほど高い水準となっています。
今朝6:28の円相場は、対ドルで1ドル=106円86銭前後(昨日16:00台は106円46銭)と円安が進行しています。一時1ドル=106円89銭を付け、08年9月29日以来、約5年11ヵ月ぶりの円安・ドル高水準となっています。米国の早期利上げ観測を背景に、米長期金利が上昇。日米金利差拡大から円売り・ドル買い(円安・ドル高)の動きとなっています。
対ユーロは1ユーロ=138円00銭前後(同137円63銭)と円安が進行しています。
NY原油は、前日比1.08ドル安の1バレル=91.67ドルとなっています。(92.66以下)終値ベースで1月9日以来、約8ヵ月ぶりの安値水準となっています。
昨日、OPEC(石油輸出国機構)が2014年と15年の石油需要の見通しを前月から引き下げたことや、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫が市場予想ほど減らなかったことが嫌気されています。
NY金価格は3日連続安、前日比3.2ドル安の1トロイオンス=1245.3ドルとなっています。終値ベースで6月4日以来、約3ヵ月ぶりの安値水準となっています。
昨日の日経平均株価は3日連続高、前日比39円高の1万5788円となっています。14:21には一時1万5795円(前日比46円高)まで上昇し、1万5800円に接近する場面がありました。
チャート上からは、前日線との複合足で「切り込み線」が出現。前日「陰線」の後、昨日はその終値よりも安く始まったものの、終値は前日の実体部分の中心を上回る「陽線」で終わっています。上値暗示のかなり強い足型とされるだけに注目となります。
昨日のTOPIXは前日比7.17ポイント高の1306.79と1月8日の年初来高値(1306.23)を更新しています。
本日は、10:30に8月の中国消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が発表されます。7月のCPIは前年同月比2.3%上昇と前月(6月は2.3%上昇)と同水準となっています。中国政府が今年通年の抑制目標としている3.5%の範囲内に収まっています。7月のPPIは前年同月比0.9%低下(6月は1.1%低下)しています。29ヵ月連続で前年水準を下回っています。
11:00に8月の都心オフィス空室率が発表されます。7月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は前月末比0.25ポイント低下の6.20%となっています。改善は13ヵ月連続で09年3月(6.05%)以来、5年4ヵ月ぶりの低水準です。
15:00に9月第1週(9月1日~9月5日)の投資部門別売買動向が発表されます。8月第4週(8月25日~8月29日)は、外国人投資家が2週ぶりに売り越し、売越額は622億円(前週は1469億円の買い越し)となっています。個人投資家は3週連続で売り越し、売越額は133億円(前週は2444億円の売り越し)となっています。前週から売越額は大幅に縮小しています。
一方、年金基金の動向を反映する信託銀行は5週連続で買い越し、買越額は591億円(前週は408億円の買い越し)となっています。前週から買越額がやや増加しています。
東日本大震災から本日で3年半となります。警察庁によると9月10日現在で震災の死者は1万5889人、行方不明者は2601人。復興庁によると8月14日現在で避難者は約24万6000人にのぼっています。このうち岩手、宮城、福島の3県で仮設住宅などに暮らす避難者は約19万人です。
その他、海外ではアジア欧州会議(ASEM)財務相会合(~12日、ミラノ)、8月の米財政収支の発表などが予定されています。
◆主なニュース
・高浜・玄海原発、再稼働へ前進 規制委、地震対策を評価
・物価連動債1千億円増発へ 財務省方針、個人購入見越す
・東日本大震災から本日で3年半 住宅再建、遅れが目立つ
・リクルート、来月上場 時価総額1.6兆円、今年最大に
・ベネッセ漏洩3504万件に DM営業、徹底的に見直し
・iPhone6で最速を競う 国内通信3社、顧客争奪戦
・味の素「和」で北米攻略 冷食企業、840億円かけ買収
・新種ウイルスも駆除するソフト IBMなど、日本向けに
・OKI、4~9月純利益最高55億円 中国のATM好調
・英与野党、スコットランド独立回避懸命 権限移譲で懐柔
◆経済指標等
・法人企業景気予測調査(7~9月期、内閣府)
・対内証券売買契約(週間、財務省)
・東京都心オフィス空室率(8月、三鬼商事)
・投資信託概況(8月、投資信託協会)
・部門別売買動向(週間、東証)
・中国消費者物価指数(8月)
・中国卸売物価指数(8月)
・米新規失業保険申請件数(週間)
・米財政収支(8月)
◆その他
・新規公開
ジャパンインベストメントアドバイザー(東マ・7172)
公開価格2,550円
・主な決算
オハラ(5218:光学ガラス老舗メーカー)
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【3】心に残る名言 **
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かしこく思われる必要なし、
かしこくあることのみ必要なのだ。
中野 重治(愛しき者へ)