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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株 17098.45(+ 18.88)△0.11%
□ナスダック 4580.27(+ 22.58)△0.50%
□S&P500 2003.37(+ 6.63)△0.33%
□ダウ輸送株 8408.02(+ 2.64)△0.03%
□半導体株(SOX) 645.25(+ 4.76)△0.74%
□NY原油先物(10月限) 95.96(+ 1.41)
□NY 金先物(12月限)1287.40(- 3.00)
□バルチック海運指数 1147 (+28)
□為替 (対ドル)104.06 (対ユーロ)136.62
□CME日経225先物 15445+ 25)※大証比
先週末29日のNY株式市場は、良好な経済指標を手掛かりに反発。S&P500種指数が最高値を更新しました。
米商務省が朝方発表した7月の米個人所得と個人消費支出はいずれも市場予想を下回りましたが、ミシガン大学の調査の8月の消費者態度指数確報値が予想以上に大きく上方修正され、8月の米シカゴ購買部協会景気指数も市場予想を上回って大きく上昇したため景気の先行きに対する楽観的な見方は変化せずNY株式市場は底堅く推移しました。
ただ、月曜日がレーバーデーの祝日で全米市場が休場となることや、英政府がテロへの警戒レベルを引き上げたことなどから積極的な商いは手控えられました。
ダウはマイナス圏で推移する場面もありましたが、引けで持ち直し小幅ながら反発。S&P500種指数は終値ベースの過去最高値を更新。ナスダック指数は約14年5カ月ぶりの高値で取引を終了しています。
S&P業種別指数では、公益、通信、金融、エネルギーなどが上昇率上位となっています。
個別銘柄では、好業績を手掛かりに半導体のアバゴ・テクノロジーズが大幅
高となり、新型iPhone向けに製品を提供するとの思惑から同じく半導体のNXPセミコンダクターズも上昇。好調な決算を発表したWEBデータ分析のスプランクやクラウドサービスのヴィーバ・システムズがともに急騰。交流サイト(SNS)のフェイスブックや電気自動車のテスラなども上昇しました。
一方、衛生的な問題でロシアの一部店舗で営業停止となっていることを明らかにしたマクドナルドが軟調な展開。ロシアでの事業継続への懸念からクレジットカードのビザやマスターカードが下落。ウォルマートやターゲット、シアーズなど小売株の一角も軟調でした。
ダウ構成銘柄では、マイクロソフト、ホームデポ、ベライゾン、ゴールドマン・サックス、インテルなどが上昇した一方、ユナイテッド・テクノロジーズ、ビザ、ウォルマート、マクドナルドなどが軟調でした。
NY原油先物は、ウクライナ情勢の緊迫化などを背景に4日続伸。為替市場でドルがユーロに対し上昇したことからドル相場と逆の動きになりやすい金先物は反落しました。バルチック海運指数(BDI)は続伸し、引き続き約4カ月半ぶりの高値水準です。
CME日経225先物は、円建てが15445(大証比25円高)、ドル建ては15450(同30円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
先週末のNYダウは、前日比18ドル高の1万7098ドルとなっています。7月16日に付けた史上最高値(1万7138ドル)にあと40ドルと迫っています。
シカゴ日経平均先物は1万5445円と8月29日(金)の東京市場の日経平均株価1万5424円と比べて20円ほど高い水準となっています。
= ナスダック、昨年来高値更新! =
ハイテク株比率が高いナスダック指数は、前日比22.57ポイント高の4580.27と3日ぶりに昨年来高値を更新しています。終値ベースで2000年3月29日以来、14年5ヵ月ぶりの高値水準となっています。
= SP500、史上最高値更新! =
S&P500種指数は、前日比6.63ポイント高の2003.37と2日ぶりに史上最高値を更新しています。
週末のNY市場の円相場は、対ドルで1ドル=104円05銭~15銭(8月29日16:00台は103円80銭前後)とやや円安に振れています。米景気の回復期待を背景に、米長期金利が上昇。日米金利差拡大から円売り・ドル買い(円安・ドル高)の動きとなっています。
対ユーロは1ユーロ=136円65銭~75銭(同136円69銭前後)で推移しています。
NY原油は4日連続高、前日比1.41ドル高の1バレル=95.96ドルとなっています。米景気の回復期待やウクライナ情勢の緊迫化などを背景に買いが入っています。
NY金価格は小幅安、前日比3.0ドル安の1トロイオンス=1287.4ドルとなっています。
8月29日(金)の日経平均株価は小幅安、前日比35円安の1万5424円となっています。週間ベースでは前週末比114円安と3週ぶりに値下がりしています。
本日から名実ともに9月相場入りとなります。1990年のバブル崩壊以降、日経平均株価の月足陰陽線で勝敗を見ますと、9月は9勝15敗。直近10年間では6勝4敗となっています。
本日は、日印首脳会談が行われます。安倍首相とインドのモディ首相との会談では、外務・防衛担当閣僚会議(2プラス2)の創設で合意するほか、日本の原発輸出を可能とする日印原子力協定や新幹線システムの導入などについても協議する見通しです。
10:00に中国国家統計局から8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されます。市場予想は51.2(7月は51.7)となっています。2月を底に6ヵ月連続の改善となり、景気判断の節目とされる50は23ヵ月連続で上回る見通しです。PMIは50を上回ると景況の改善を、50を下回ると景況の悪化を示しています。
その他、8:50に4~6月期の法人企業統計、14:00に8月の自動車販売台数の発表などが予定されています。
今週の主な国内経済指標・行事として、3日(火)は日銀金融政策決定会合(~4日)、内閣改造・自民党役員人事。4日(木)は黒田日銀総裁が会見。5日(金)は9月の金融経済月報、7月の景気動向指数の発表などが予定されています。
主な企業の決算発表で、本日は伊藤園(2593)、ピジョン(7956)、内田洋(8057)。4日(木)は積水ハウス(1928)、クミアイ化(4996)。5日(金)は日東網(3524)、カナモト(9678)、丹青社(9743)などが予定しています。
海外では、本日は8月のHSBC中国製造業PMI確報値(速報値は50.3)、米国市場が休場(レーバーデー)。2日(火)は豪州準備銀行理事会、8月の米ISM製造業景気指数。3日(水)は8月の中国非製造業PMI、8月のHSBC中国サービス業PMI、4~6月期の豪GDP、4~6月期のユーロ圏GDP改定値、英中銀金融政策委員会(~4日)、7月の米製造業受注、8月の米新車販売台数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。
週後半の4日(木)はNATO首脳会議(~5日、英ウェールズ、ウクライナ大統領出席)、欧州中央銀行(ECB)理事会、8月のADP全米雇用報告、7月の米貿易収支、8月の米ISM非製造業景気指数。5日(金)は7月の独鉱工業生産、8月の米雇用統計の発表などが予定されています。
◆主なニュース
・パナソニック、インドでタタと水処理 日本勢アジア開拓
・インド首相「新幹線導入で道開く」 原子力協定に前向き
・GPIFの国内株比率、6月末16.79% 20%台へ
・みずほ銀行、インド事業を拡大 日生は財閥と提携強める
・東芝が究極の安全通信 量子暗号で実用化、5年後メドに
・イオン、格安スマホに「LTE」採用 9月に新製品発売
・8月の新車販売、9%減の見通し 増税後最大の落ち込み
・ニトリ、中国に100店出店 22年メド、若年層を開拓
・中国4大銀、不良債権の影 1~6月景気減速で収益圧迫
・EU首脳会議「強力な対策の準備」 対ロ追加制裁を協議
◆経済指標等
・法人企業統計調査(4~6月期と13年度、財務省)
・新車販売台数(8月、自販連・全軽自協)
・百貨店売上高(8月速報)
・中国製造業PMI(8月、国家統計局)
・中国製造業PMI(8月改定値、HSBC)
◆その他
・主な決算 伊藤園(2593:茶葉製品・緑茶飲料最大手)
ピジョン(7956:育児用品で国内トップ)
・レーバーデーの祝日で米全市場が休場
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【3】心に残る名言 **
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今の自分に疑問や不安を感じたら
それは、変化しなさいという心の声です
葉 祥明「風にきいてごらん」