元祖SHINSHINさんのブログ
日本を崇拝する、マンリオ・カデロ大使の外交戦略
マンリオ・カデロはイタリア人であり、サンマリノ共和国から日本へやってきた
サンマリノ共和国特命全権大使だ。
長年、駐日大使をしている彼は、今では駐日外交団長も務めるほどだ。
「日本のことを教えて欲しい」と、キャロライン・ケネディも彼を訪れてきたという。
マンリオ・カデロは、日本が大好きだった。
今では” 大好き ”という子どもの抱くような興味と感情を遥かに通り越して、
日本を心から崇拝するに至っている。
従って、彼のような人物のあらわす書籍の目次は、
当然のように次のようなものになる。
序章 なぜ日本人は日本の魅力を知らないのか
第1章 神道の教えが世界を感動させる
第2章 心から尊敬申し上げる天皇皇后両陛下の大御心
第3章 世界中が憧れる日本の文化
第4章 日本人が知っておくべき偉大な日本の少年大使たち
終章 平和を守るために日本がとるべき「道」
さて、その多くの年月を日本で過ごしているマンリオ・カデロが、
日本がとるべき外交戦略について、どう考えているのだろうか。
それが上の終章で描かれているのだけれど。
そこまでの内容が、右翼的なものとして続いてきたのだから、
当然最後も右翼的戦略と思いきや、
大変に左翼的発想に置き換わっているのである。
オイラは、こういう柔軟なハイブリッド式思考法が大好きだ。
既存の右翼や左翼団体に属してしまえば、
こういった思考法を執るのは、とても困難になるだろう。
そこには、各団体の伝統的な思考が存在するのだから。
話がそれたが、
終章でマンリオ・カデロは、こう言っている。
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ストックホルム国際研究所が発表した2013年の世界の軍事費を見てみたいと(略)
アメリカはマイナスになったとはいえ、世界の40%近くを占めており、
急増中の中国とロシアを足してもアメリカの半分にもなりません。
様々な意見はあるとは思いますが、
私見としては、軍縮こそが平和への近道であると考えます。
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★「だから日本は世界から尊敬される」
マンリオ・カデロ著 小学館 720円+税 2014.6.7.初版第一刷 2014.8.4.第三刷
P.173~174より抜粋
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次から次へと挑発してくる中国もまた厄介なお隣さんです。
確かに中国の軍事力の増強は脅威です。外交手腕も巧みです。
ですが、ここまでに記してきたように
民間レベルでは本音の部分は違います。
一連の挑発は日本の堪忍袋の緒が切れるのを待っているだけです。
揺さぶっているだけなので挑発に乗ってはいけないし、
反中ばかり叫ぶのも品位を汚します。
本格的に緊張が増してきた場合、困るのは中国の方です。
現在、中国は建国以来、最も国民が潤っています(一部地方は別ですが)。
彼らは、自分たちが世界の工場であることを自覚していますし、
海外と良好な関係を築かないと元の貧しい国になってしまうことを恐れています。
そして、政府上層部もそのことは理解していると聞いています。
貧しくなった場合、怒りの矛先が政府に向かうことも承知しています。
それに中国人の本性として、彼らは概して享楽的です。
日本人のように忍耐強くもなければ、勤勉でもありません。
すべての中国人がとは言いませんが、
いかに楽をできるかということを考えている人が多いです。
「吠える犬ほど咬まない」と、いいます。
韓国に対するのと同様、冷静になることが大切。
熱くなる必要はありません。
楽観的すぎるという意見もあるかもしれませんが、
これが私の偽らざる見解です。
韓国のときと同様、もう一度繰り返します。
「王者の品格」を保ちましょう。
それこそが日本の王道です。
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★同 P.195~196より抜粋
この書籍の内容は、すべて抜粋したくなるほどだ。
そのほとんどは右翼的な思想の人が喜ぶ内容なのだけど、
彼はイタリア人だということを思い出した瞬間、
ひとは、左翼的な思想も同時に内蔵するようになる。
もうすっかりマンリオ・カデロに魅了されてしまったオイラは、
馴染みのスペインだけでなく、
サンマリノ共和国にも行ってみたいと思うのだった。
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その時点で彼らの洗脳に乗ってるということでは??
左翼は日本弱体化の戦略として不戦平和を唱えているだけで、その目的は彼らが勝手に社会主義の同朋と思い込んでいる中国を利するためです。
不戦平和の左翼政権で、日本くみし易しと見た中国により尖閣問題は激化しました。
左翼の不合理な空想主義では平和を維持できないのです。
ちなみに日本に真正右翼はいません。
安倍政権のやってることは、中国の異常な軍拡に対し、現実的に紛争が起きないようパワーバランスの維持に努めているだけだし、中国の挑発に乗らず丁重な対応をしているので、逆に中国が切れ気味な状況です。
安倍政権を右翼的と思うならば、それも左翼のデマに乗せられているせいです、たぶん。
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米国の軍事力は脅威になりません。
民主主義国だからです。
米国のパワーが落ちたら中国のやりたい放題がひどくなるだけです。
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日本に友好的に見えるヒトが、日本国民のためになる提言をするとは限りません。
むしろ、日本を貶めたいひとほど、親日を強調して信用させたがるするものです。
大事なのはその人が親日に見えるか否かでなく、その人の意見が日本の国益にかなっているか否かです。