北の氷が南に移動したのか???
世界の海運会社に気象情報を提供するウェザーニューズは、北極海を通る「北極海航路」の開通を発表しました。温暖化の影響で開かれた新しいルートで、10月まで航行することができます。従来アジア・ヨーロッパ間はスエズ運河を通るルートが一般的でしたが、北極海航路は距離がその半分と、コスト削減にもつながるとして今、注目を集めています。北極海航路の利用はここ数年で増加しています。旭化成ケミカルズは去年7月、ノルウェーから、5万トンのナフサの輸入に、北極海航路を使いました。南回りに比べ、保険料などが割高になるものの、1,000万円程度のコスト削減になったといいます。また、国内の民間企業で唯一、氷海の実験施設を持つ造船会社のジャパン マリンユナイテッドでは、通常の船を氷海に耐えられるようにという要求が増えているといい、需要の高まりに期待を寄せています。