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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株 17001.22(- 38.27)▼0.22%
□ナスダック 4538.55(+ 6.45)△0.14%
□S&P500 1988.40(- 3.97)▼0.20%
□ダウ輸送株 8429.91(+ 1.34)△0.02%
□半導体株(SOX) 639.72(+ 0.61)△0.10%
□NY原油先物(10月限) 93.65(- 0.31)
□NY 金先物(12月限)1280.20(+ 4.80)
□バルチック海運指数 1088 (- 8)
□為替 (対ドル)103.92 (対ユーロ)137.61
□CME日経225先物 15550(± 0)※大証比
先週末22日のNY株式市場は、手仕舞い売りでダウは5営業日ぶりに反落しました。
この日序盤は、ジャクソンホールでのイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えて模様眺め気分が強く小幅安で取引を開始。午前10時から始まった講演でイエレン議長は、米経済の回復に言及した一方、同議長が最重要視する雇用情勢については「完全な回復とは言えない」との見方を示しました。
イエレン議長の発言は今後の金融政策のスケジュールを示唆するような踏み込んだ内容ではなく相場に方向感を与えるものではありませんでしたが、ダウは過去4日間上昇が続き、この日は重要イベントを通過して手仕舞い売りが出たことや、ウクライナ情勢を巡り緊張が高まったことなどが相場の重石となりました。
ダウとS&P500は5営業日ぶり反落。ハイテク株や新興株の比率が高いナスダックは小幅ながら続伸し、連日で年初来高値更新です。
S&P業種別指数は、一般消費財、テクノロジー、ヘルスケアが堅調だった一方、エネルギー、資本財、通信、素材などが軟調でした。
個別銘柄では、好決算の発表と同時に業績見通しを上方修正した顧客管理ソフトのセールスフォース・ドットコムが大幅高。コーヒーメーカーを手掛けるキューリグ・グリーンマウンテンは、食品大手のクラフトフーズとの提携が好感され急伸。好業績を手掛かりにアパレルのギャップやゲーム小売りチェーン大手のゲームストップなども大幅に上昇しました。
ナスダック指数への影響が大きいアップルやギリアド・サイエンシズなどが堅調に推移。マーベル・テクノロジーやマイクロン・テクノロジーなど半導体株の一角もしっかりでした。一方、点火装置の不具合を巡り隠ぺいがあったかどうかを当局が調査していると報じられたゼネラル・モーターズが売られ、同業のフォードも下落しました。
ダウ構成銘柄では、メルク、ナイキ、ファイザー、ウォルマートなどが堅調だった一方、ゼネラル・エレクトリック、シスコシステムズ、エクソンモービル、コカコーラ、デュポンなどが値を下げました。
NY原油先物は反落。金先物は前日まで5営業日連続で下落が続いていましたが、この日は後半に買い戻しが入りやや値を戻しました。
CME日経225先物は、円建てが15550(大証比変わらず)、ドル建ては15560(同10円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
先週末のNYダウは、前日比38ドル安の1万7001ドルと5日ぶりに値下がりしています。
= ナスダック、昨年来高値更新! =
ハイテク株比率が高いナスダック指数は、前日比6.45ポイント高の4538.55と2日連続で昨年来高値を更新しています。終値ベースで2000年3月31日以来、約14年5ヵ月ぶりの高値水準となっています。
シカゴ日経平均先物は1万5550円と22日(金)の東京市場の日経平均株価1万5539円と比べて10円ほど高い水準となっています。
週末のNY市場の円相場は、対ドルで1ドル=103円90銭~104円00銭(22日16:00台は103円68銭前後)と5日連続で円安が進行しています。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の講演を受け、市場では利上げに慎重な従来の姿勢が薄れたとの見方から、円安・ドル高(円売り・ドル買い)となっています。
対ユーロは1ユーロ=137円55銭~65銭(同137円82銭前後)と4日ぶりにやや円高に振れています。
NY原油は、前日比0.31ドル安の1バレル=93.65ドルとなっています。
NY金価格は、前日比4.8ドル高の1トロイオンス=1280.2ドルと6日ぶりに上昇しています。前日(21日)に約2ヵ月ぶりの安値(1273.4ドル)を付けたことから、短期的な戻りを期待した買いが入っています。
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は22日(金)、米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれている経済シンポジウムで講演し、「米労働市場は予想以上の早さで改善しているが、完全には回復していない」と述べ、焦点の利上げ開始時期については今後の雇用情勢と物価の動向を見極めながら判断する姿勢を示しています。
22日(金)の日経平均株価は、前日比47円安の1万5539円と10日ぶりに値下がりしています。一方、週間ベースでは前週末比220円高と2週連続で上昇しています。
本日は、14:00に気象庁から3ヵ月予報(9~11月)が発表されます。前回の3ヵ月予報(8~10月)では、9月は東日本(関東甲信、北陸、東海)と北日本(北海道、東北)で平年よりも高く、西日本(近畿、中四国、九州)と沖縄・奄美の9月は平年並みの暑さと予想しています。10月は沖縄・奄美が平年並みか低くなるが、北日本(北海道、東北)、東日本、西日本は平年
並みとしています。
その他 今週の主な国内経済指標・行事は、26日(火)は8月権利付き最終売買日。29日(金)は国内経済指標の発表が相次ぎます。7月の鉱工業生産指数、7月の全国消費者物価指数と8月の東京都区部消費者物価指数、7月の家計調査、7月の完全失業率、7月の有効求人倍率、7月の新設住宅着工戸数などが予定されています。
海外では、本日はフィリピン市場(英雄記念日)と英国市場(サマー・バンクホリデー)が休場、8月の独IFO景況感指数、7月の米新築1戸建て住宅販売件数。26日(火)は7月の米耐久財受注、6月の米FHFA住宅価格指数、6月の米S&Pケース・シラー住宅価格指数、8月の米消費者信頼感指数(コンファレンスボード)など。
週後半の28日(木)は4~6月期のフィリピンGDP、4~6月期の米GDP改定値、7月の米中古住宅販売仮契約。29日(金)は4~6月期のインドGDP、インド市場休場(ガネーシャ祭)、4~6月期のブラジルGDP、7月の米個人所得・消費支出の発表などが予定されています。
◆主なニュース
・住宅資金贈与の優遇拡大 国交省、非課税枠3千万円案
・防衛省、来年度予算5兆円超を要求へ 過去最大の規模
・銀行の個人ローン持ち直し 残高、10年半ぶり高水準
・「病院輸出」相次ぐ、新興国中心に 日本式で劣勢挽回
・東電とJパワー、横須賀に高効率火力 2千億円を投資
・スポーツ消費額、13年ぶり高水準 高齢者の関心高く
・米スマホ部品大手、村田製作所が買収 次世代先行狙う
・神鋼、事業の多角化加速 新型発電など事業領域を拡大
・スズキ、インドから低コスト技術 簡易型の自動変速機
・ドイツ、停戦へ地ならし急ぐ 首相、ウクライナを訪問
◆経済指標等
・民生用電子機器の国内出荷実績(7月、電子情報技術産業協会)
・外食売上高(7月、日本フードサービス協会)
・独IFO企業景況感指数(8月)
◆その他
・決算発表 アインファーマ(9627:門前薬局首位)
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【3】心に残る名言 **
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道にこだわりすぎるものは、かえって道を見失う。
安部 公房(砂漠の思想)
◆8月25日 今日は何の日? 六曜:友引
サマークリスマス、即席ラーメン記念日、川柳発祥の日、パラスポーツの日、
新月