幸せは金で買えないといいます。でも金でなければ買えない幸せだってあります。それが豊かさかもしれません。
「しあわせってなんだっけ、なんだっけ、うまい醤油がある家さ」1986年、バブルのさなか、明石家さんまが歌って大ヒットしたコマーシャルソングです。当時、日本はみな幸せを謳歌していました。
なにしろ、失業はなく、大学生は飛ぶように就職が決まり、土地や株の値上がりで、街には億万長者があふれていましたから……。
その後、バブルは崩壊し、「失われた20年」も続いたデフレを、やっと克服しようとしています。この間に、日本の年金や医療保険は、世界の最高水準に達しています。とはいってもこれだけで、豊かな生活が送れるわけではありません。
昔の流行歌に、「孔雀と雀」というのがあります。
きれいに着飾った羽のため空を飛べなくなった「くじゃく」よりも、目立たない羽でも大空を自由に飛べる「すずめ」のほうがいいというのです。確かに大きな御殿で孤独に暮らす老後より、気ままな生活と楽しい語らいの人生のほうが、幸せだという人もいるでしょう。
でも、たとえ金で買った幸せであっても、豊かな生活を楽しみたいと思っている人も多いのでは。それには、「ためる」世代から夢を持ち、「ふやす」世代で、実行に移さなくてはなりません。その分かれ道は、退職してからではありません。40歳代なのです。
「老後を夫婦二人だけでチマチマした生活を送る」のも人生です。せっかくの人生を、せめて老後だけでも、豊かに送ってみてはいかがでしょうか。「あそび」の三要素「体力」「時間」「お金」が揃うのは、退職してからせいぜい10年間ぐらいです。
若いときから株式投資に興味を持ち、長い時間を掛けて、「ためる」「ふやす」を実行した人だけが、受けることのできる豊かさなのです。
株価は、アベノミクスで上昇し、再びバブルの入り口に差し掛かろうとしています。またあのコマーシャルソングが、テレビから聞こえるようになるかもしれません。そんな時、配当金で買える豊かさで、今一度、「幸せってなんだっけ」と自問してみては、いかがでしょうか。
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8月は、私の著書「波乗り投資法」を中心として、日記を構成しました。本も完成し、キンドルストアから、「ためる ふやす あそぶ 波乗り投資法」を出版しました。本のメンテもしなくてはなりません。そろそろ体力も尽きてきました。しばらくは、皆様方のご活躍をROM専で拝見させていただきます。それでは……