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【1】NY市況 **
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□ダウ工業株 16979.13(+ 59.54)△0.35%
□ナスダック 4526.48(- 1.03)▼0.02%
□S&P500 1986.51(+ 4.91)△0.25%
□ダウ輸送株 8460.97(+ 46.08)△0.55%
□半導体株(SOX) 636.62(+ 5.15)△0.82%
□NY原油先物( 9月限) 96.07(+ 1.59)
□NY 金先物(12月限)1295.20(- 1.50)
□バルチック海運指数 1061 (+21)
□為替 (対ドル)103.73 (対ユーロ)137.55
□CME日経225先物 15560(+140)※大証比
20日のNY株式市場は、米景気に対する期待などから引けにかけて買いが優勢となりダウは約3週間ぶり高値。S&P500種指数は過去最高値に接近しました。
この日の一番の注目は、午後に発表される7月29~30日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、発表までの時間は様子見ムードが強かったものの、議事要旨は緩和的な内容だろうとの見方からプラス圏で推移しました。
議事要旨は、利上げの条件など金融正常化に向けた議論が活発に行われ、長期的な正常化に近づいているとの認識で合意するなど予想以上にタカ派的な内容で、緩和解除と利上げの前倒しが意識されたことから、議事要旨の発表直後は反射的に売り優勢となりました。ただ、FOMCのメンバーの多くが利上げは経済動向しだいという点を強調していたことから早期利上げへの懸念が和らぎ、景気拡大への期待もあって引けにかけて再び買いが優勢となりました。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は3日続伸で、7月28日以来、約3週間ぶりの高値。主要500社で構成するS&P500種指数は7月24日につけた過去最高値(1987.98)に接近。前日まで5連騰で年初来高値を連日更新していたナスダック指数は上昇一服です。
S&P業種別指数では、資本財、一般消費財、金融、公益などが上昇しまし
た。
個別銘柄では、好業績を手掛かりにホームセンター最大手のホームデポが続伸。同業のロウズは売上高見通しを下方修正したことが嫌気され下落して始まりましたが売り一巡後はプラスに転じています。同じく業績見通しを下方修正したディスカウントストアのターゲットも安寄後に上昇に転じ、百貨店のメーシーズやコールズなども上昇しました。
一方、マイクロソフトやフェイスブック、ヤフーやグーグルなどハイテク株の一角が軟調。慎重な業績見通しを示したレンタカーのハーツ・グローバルが下落。事務用品販売最大手のステープルズは、需要低迷で売上高が減少する可能性を警告したことが嫌気され終日マイナス圏で推移しました。
ダウ構成銘柄では、ホームデポを筆頭にボーイング、ゼネラル・エレクトリ
ック、ユナイテッド・テクノロジーズ、スリーエムなどが上昇した一方、マイクロソフト、ディズニー、マクドナルド、ファイザー、シェブロンなどが軟調でした。
NY原油先物は、在庫統計で原油在庫が予想以上に減少していたことから買いが優勢となり3日ぶりに反発。金先物は軟調な展開が続き4日続落。バルチック海運指数(BDI)は反発し、4月9日以来およそ4カ月半ぶりの高水準です。
CME日経225先物は、円建てが15560(大証比140円高)、ドル建ては15565(同145円高)で取引を終了しました。
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【2】主な注目材料とニュース **
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☆注目材料
昨晩のNYダウは3日連続高、前日比59ドル高の1万6979ドルとなっています。7月16日に付けた史上最高値(1万7138ドル)にあと159ドルと迫っています。
シカゴ日経平均先物は1万5560円と昨日の東京市場の日経平均株価1万5454円と比べて100円ほど高い水準となっています。
S&P500種指数は3日連続高、前日比4.91ポイント高の1986.51と7月24日(終値1987.98)に付けた史上最高値にあと1.47ポイントと迫っています。
今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=103円71銭前後(昨日16:00台は103円13銭)と円安が進行しています。7月29~30日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、米国の利上げが前倒しになるとの見方からドルが買われ、円安・ドル高となっています。
対ユーロは1ユーロ=137円52銭前後(同137円22銭)と円安がやや進行しています。
NY原油は、前日比1.59ドル高の1バレル=96.07ドルと3日ぶりに上昇しています。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で原油在庫の減少幅が市場予想を大幅に上回ったことから買いが入っています。
NY金価格は小幅安、前日比1.5ドル安の1トロイオンス=1295.2ドルと4日連続で値下がりしています。
昨日の日経平均株価は8日連続高、前日比4円高の1万5454円となっています。
チャート上からは、昨日は5日移動平均線が25日移動平均線を上抜く「ミニ・ゴールデンクロス」が出現しています。前回は5月27日(終値1万4636円)に出現し、7月31日の高値1万5759円まで値幅にして1100円余り上昇しています。
= 訪日外国人、7月月間は過去最多! =
日本政府観光局が昨日発表した7月の訪日外国人数(推計値)は、前年同月比26.6%増の126万9700人と、これまで7月として過去最高であった2013年(100万3032人)を約26万6600人上回っています。また、今年4月に記録した123万1471人を上回り、1ヵ月間として過去最多となっています。
今年3月から5ヵ月連続で月間の訪日外国人数が100万人を超えています。1~7月の累計は753万0070人となり、過去最高のペースとなっています。
本日は、10:45頃に8月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表されます。事前予想は51.5(7月の同・改定値は51.7)となっています。景気判断の分岐点となる50を3ヵ月連続で上回る見通しです。PMIは50を上回ると景況の改善を、50を下回ると景況の悪化を示しています。
15:00に8月第2週(8月11日~8月15日)の投資部門別売買動向が発表されます。8月第1週(8月4日~8月8日)の外国人投資家は、4週ぶりに売り越し、売越額は4571億円(前週は1342億円の買い越し)となっています。
一方、個人投資家は4週ぶりに買い越し、買越額は4508億円(前週は1604億円の売り越し)となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は2週連続で買い越し、買越額は73億円(前週は151億円の買い越し)となっています。
今晩から、カンザスシティー地区連銀主催の経済シンポジウムが米ワイオミング州ジャクソンホールで開催されます(~23日)。2010年の講演ではバーナンキFRB議長(当時)が量的緩和第2弾(QE2)の導入を事実上予告するなど米金融政策に関して重要な発言が飛び出しています。今年はイエレンFRB議長の講演が予定されており、今後の金融政策に関する新たなメッセージが出るどうか注目されます。
その他、海外ではフィリピン市場休場(祝日:ニノイ・アキノ記念日)、ユーロ圏製造業PMI速報値、8月の米製造業PMI速報値、8月の米中古住宅販売件数、7月の米景気先行指数(コンファレンス・ボード)、7月の北米半導体製造装置BBレシオの発表などが予定されています。
◆主なニュース
・景気対策に1兆円程度確保 15年度予算、政府が検討
・純国産戦闘機開発、政府検討 IHIなどエンジン試作
・コンビニ、消費増税後の回復鈍く 7月は0.7%減収
・キリン・アスクル、ネット協業 酒類販促でデータ活用
・日立など、水道設備を無人点検 センサー使いコスト減
・上期の車用鋼板、3%値下げ トヨタと鉄鋼大手が合意
・日清、世界戦略担う研究所新設 即席麺狙うは70億人
・ソニー、フルHDテレビに4K技術 画質の良さ前面に
・マツダ、実質無借金になる見通し 17年3月期メドに
・石油大手、開発ブレーキ 情勢不安リビアなど生産停止
◆経済指標等
・対内証券売買契約(週間、財務省)
・食品スーパー売上高(7月、日本スーパーマーケット協会)
・全国スーパー売上高(7月、日本チェーンストア協会)
・部門別売買動向(週間、東証)
・中国HSBC製造業PMI(8月速報値)
・英小売売上高(7月)
・独PMI(8月速報値)
・ユーロ圏PMI(8月速報値)
・米新規失業保険申請指数(週間)
・米製造業PMI(8月速報値)
・米中古住宅販売件数(7月)
・米景気先行指標総合指数(7月)
・米フィラデルフィア連銀景気指数(8月)
・北米半導体製造装置BBレシオ(7月)
◆その他
・海外決算 ギャップ(アパレル)
・ジャクソンホール会合(21~23日、FRB議長講演は22日)
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【3】心に残る名言 **
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苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし。
徳川 光圀
◆8月21日 今日は何の日? 六曜:友引
噴水の日、ホワイトティースデー、パーフェクトの日、イージーパンツの日、
献血の日