長期投資

バラの会さん
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株ではまずビジネスをそれ自体に注目することです。

多くのプロの投機家や学者たちが、

毎日の株価に一喜一憂しています。

...しかし、

株価やマーケットの動向を、毎日、毎週、毎月追うことで、

投資が成功するとは、私は考えていません。

株は、そのビジネスの一部でしかないからです。

注目すべきは、株価ではなく、

事業そのものでなくてはなりません。

-ウォーレン・バフェット


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消費者独占型企業とは-富の源
  

  

 
  ウォーレン・バフェットは、株式投資において、コモディティ型企業は避けて、消費者独占型企業と呼ぶ「製品やサービスに独占的支配力を持つ企業」を薦めている。
 

 

 (注記)コモディティ型企業とは、商品に際立った特徴がなく、値段が最大の選択基準となるような製品の事業者で、自動車やパソコンなどの電子機器などもその範囲に入る、とされている。
 

 

  
★消費者独占型企業とは、その特徴(バフェットの富の源)
  

  
1.有料ブリッジ型企業
  

 もし、カルピスが欲しければ、カルピス株式会社から、コカコーラが欲しければ、コカコーラ・ボトリングから買うしかない。こうした独占的地位にある企業に、お金を払う(有料のブリッジを渡って手に入れる)しかないオリジナル商品の企業である。
 

 

 
2.消費者独占という考え方
  

 
 のれん(ブランド)は、イメージに過ぎないが、消費者にとって特別に魅力的ないくつかの属性を持っているため、企業とその製品への愛着心となって、永続性を帯びるようになる。
 

 

 
3.お金のかからないブランドのしくみ
  

 
 (消費者独占型が「高収益を上げる理由のひとつ」でもある)
  

 
 あまり競争相手が少ないため、一旦投資した生産設備は、比較的長期間使用できる。比較的ローテク企業が多いため、同じ生産設備が技術的に時代遅れになってしまう恐れが少ないのだ。
 

 

 ゼネラルモータース(GM)のような、世界的に競争の激しいコモディティ型企業は、たえず新しいモデルを売り出さなければ、シェアを失いかねない。このため、ひんぱんに金型をつくり直したり、生産ラインにも改良のコストを掛けることとなる。
 

 
 さらに、この生産設備は、フルモデルチェンジとなるまでの数年間しか利用できないのだ。
  

 

 
★消費者独占型企業を見分ける際のテスト方法(基本)
  

1.その企業が株主資本をすべて配当で投資家に還元した(つまり解散)と仮定して、後に何がしかの価値が残るだろうか? イエスなら、消費者独占力を持っている可能性が高い。
 

 ●ウォーレン・バフェットが投資を決断した、アメリカンエキスプレスには、アメックス・カードという切り札があった。
 

 ●GEICOには、自動車損保業界屈指の低コスト企業であるという切り札があった。
  

  

2.今ここに、何十億ドルもの資金と、これはと思う50人の経営チームを集める力があるとする。その力を利用すれば、その企業に太刀打ちできるような新会社を作り上げることができるだろうか?
 

 答えがノーなら、その企業は強い消費者独占力で守られている。
  

  
   ●ウォーレン・バフェットが、コカコーラや(ひげそりの)ジレットに大規模投資を決断したのは、この考えに基づいている。
 

 
(注記:株主資本とは、株主に帰属する純資産部分。「自己資本」「純資産」とも言う。株主の払込んだ資本金、過去の利益の蓄積である利益準備金、剰余金で構成)
 

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(氏のプロフィール) 世界3大投資家の一人とされる。経営者。
  

  
 世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。
 

 
 バフェットは長期投資を基本スタイルとし、長期間に渡って高い運用成績を残している。金融街ではなく地元オマハを中心とした生活を送っている為、敬愛の念を込めて「オマハの賢人」(Oracleof Omaha) とも呼ばれる。
 

 
 毎年開催されるバークシャー・ハサウェイの株主総会では、バフェットと同社の副会長チャーリー・マンガーの話を聞くために世界中から数万人にものぼる株主が参加している。
 

 

★消費者独占型企業を見分ける8つの基準
  

1.消費者独占力をもつ製品、サービスがあるか
2.1株当たりの利益(EPS)が力強い増加基調かどうか
3.多額の負債を抱えていないか
4.株主資本(自己資本)利益率(ROE)は十分に高いか
5.現状を維持するために、内部留保利益の大きな割合を再投

      する必要があるか
6.内部留保利益を新規事業や自社株買戻しに自由に使えるか
7.インフレを価格に転嫁できるか
8.内部留保利益の再投資による利益が、株価上昇につながっ

     ているか
  

以上は、「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」(メアリー・バフェット、デビット・クラーク著)から抜粋しました。


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